食べ過ぎたかな?と思う日は
普段より歩く量を増やしたり
買い物も車でなく自転車や徒歩にしたり
エレベーターではなく階段で登ったり
簡単なストレッチをしたりしますよね。
このように基礎代謝を上げて
脂肪が燃焼しやすくするのは
とても良い心掛けだと思います。
筋肉には、次の2種類がありますがご存知でしたか?
白筋と呼ばれる「白色脂肪細胞」と
赤筋と呼ばれる「褐色脂肪細胞」です。
私たちが、食事をすることによって
摂取した余分な脂肪は
中性脂肪の形で白色脂肪細胞として蓄積されます。
白色脂肪細胞は、下腹部や背中
太もも、お尻、腕や内臓の周りなど
全身のあらゆる所に存在します。
白色脂肪細胞は
脳や身体を動かすためのエネルギーとなります。
さらに、レプチンなどのホルモンを分泌し
体内時計を調整する働きもします。
白色脂肪細胞は、胎児の時や
生後1年間、思春期などに特に増えますが
これらの時期以外でも食べ過ぎることによって
どんどん増えていきます。
体重がそれほど多くなくても
下腹部やお尻、太ももなどの太さが気になる人は
その気になる部分に白色脂肪細胞が付いているためなのですね。
そして、疲労しやすく脂肪の燃焼も低く
鍛えるほど太くなる筋肉です。
柔道や相撲などの無酸素運動は
白色脂肪細胞を増やすのに有効なスポーツです。
一方、褐色脂肪細胞は
肩甲骨の間や首筋、脇の下、心臓、腎臓の周りなどに存在します。
褐色脂肪細胞は、体温を維持する働きや
体内に蓄積された余分な脂肪を熱に変えて
体外に放出させる働きがあります。
脂肪を燃やしてエネルギーに変えることができます。
体温を上げ、保持する役割も持っています。
ですから、褐色脂肪細胞が多い人は
新陳代謝がよいですから
太りにくい体質ということになります。
しかし、褐色脂肪細胞は
成長期に入ると少しずつ減っていき
成人になると半分以下に減ってしまいます。
歳を重ねると脂肪がつきやすくなるのは
褐色脂肪細胞の数や機能が低下するからなのですね。
無理なダイエットや冷え性、低体温も
褐色脂肪細胞を減らす原因となります。
女性は、もともと筋肉が少ないため
熱を作ることができず、皮膚の表面温度が低いので
冷え性の方が多いです。
そして、貧血や低血圧の人も多いですね。
また、月経の影響などで
腹部の血流が滞りやすいといったこともあります。
体質的な部分だけでなく
運動不足による筋肉の減少や
生活習慣での積み重ねが「冷え性」の原因になることがあります。
例えば、エアコンの使用や食生活の変化
それに夜型の生活やストレスの増大も影響します。
体を温める食事や、普段から身体を冷やさない工夫をして
メリハリのある生活のリズムをつけると
褐色脂肪細胞の働きが良くなります。
褐色脂肪細胞は、減ることはあっても
何もせずに増えていくことはありませんから
自分で意識して活発にすることが必要です。
ランニングやウォーキング、エアロビクスなどの有酸素運動は
褐色脂肪細胞を増やすのにとても有効です。
その他に運動以外の
自宅で簡単に増やせる方法をご紹介いたします。
・熱めのシャワーと水を肩甲骨付近に交互に5回程度、30秒ずつ浴びる
・腕や肩を回してストレッチし、肩甲骨周辺の筋肉や脇の下が刺激する
・肩を後ろに引くような姿勢を保つよう意識する
・氷や保冷材などを持って、手の平に刺激を与える
そのあと、蒸しタオルや洗面器に張ったお湯で手を温める
今日からすぐに始められるものばかりですから
褐色脂肪細胞を増やすために、さっそく試してみてくださいね!