普通のサツマイモはスーパーで
よく見かけると思います。
ですが、
「 紫イモ 」
は地域によってはあまり
見かけることがないかもしれません。
今回はそんなちょっと珍しい
紫イモの良さをご紹介します。
紫イモとは
紫イモはサツマイモの一種で、
表面の皮だけでなく
中まで紫色をしています。
普通のサツマイモは
中が薄い黄色や黄金色だったりしますが、
この紫イモは中まで紫色なのです。
この紫色は、
ポリフェノールの一種の
アントシアニンが
豊富に含まれています。
ブルーベリーや赤ワインにも含まれている成分です。
主な産地は
原産地ははっきりとはしていないそうですが、
メキシコ中央部から
グアテマラにかけて
紀元前3000年以上前から
栽培されていたそうです。
その後、17世紀の初めに
中国から日本の沖縄に伝わり、
その後薩摩に伝わりました。
今では全国でも栽培されていますが、
主な特産としては
沖縄や鹿児島で広く普及されています。
紫イモに含まれる栄養成分
ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、
食物繊維、アントシアニンが豊富です。
紫イモにはどんな効果効能があるのか
(1)肝機能を高める
紫イモに含まれるアントシアニンが、
肝臓を保護し
肝機能をアップしてくれる働きが期待されています。
(2)美肌・美白効果
紫イモのビタミンCは、
なんとりんごの約5倍以上といわれます。
でんぷんによってビタミンCが
熱から守られるので、
加熱してもビタミンCが
壊れにくいのです。
シミが出来てしまうのは、
紫外線に当たることで、
チロシンというアミノ酸から
メラニン色素が生成されてしまいます。
このメラニン色素が
シミやそばかすの原因になります。
この紫イモに含まれるビタミンCが、
チロシンというアミノ酸から
メラニン色素を生成する
チロシナーゼという酵素の働きを
抑えることが出来るので、
シミやそばかすを防いでくれます。
また、ビタミンCには
コラーゲンの合成を
促進する働きがあるので、
ハリのある肌を保ってくれます。
(3)便秘解消
紫イモに含まれる食物繊維は、
ジャガイモの約2倍です。
食物繊維は、不溶性食物繊維と
水溶性食物繊維の2つがあります。
紫イモにはこの両方の食物繊維が
含まれています。
腸内に溜まった有害物質を排出し、
腸の蠕動運動を促し、
腸内環境を整えて
便秘解消効果があります。
(4)免疫力アップ
免疫細胞であるNK細胞や
単核球細胞を増やす効果があるので、
免疫力を高める働きが期待されています。
(5)疲れ目に効果的
紫イモに含まれるアントシアニンが、
ものを見る際に必要となる
ロドプシンというたんぱく質の
再合成を助ける働きがあるので、
目の疲れやかすみ目に効果的です。
(6)老化防止
強い抗酸化力があるので、
体内で発生した活性酸素を抑える働きがあります。
活性酸素によって
体内がサビつくことで、
病気、老化、肌トラブルが
発生しやすくなります。
これらのトラブルを防ぐ働きがあります。
(7)生活習慣病予防
紫イモに含まれる食物繊維が、
血中のコレステロール値を下げ、
動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症
などの予防や改善に効果的です。
紫イモの品種
紫イモには食用と加工食品用など、
それぞれに向いた品種があります。
パープルスイートロード、山川紫、
えいむらさき、ヤマムラサキ、紅イモ
種子島むらさき・ゴールド・ロマン、
こがねむらさきなど
があります。
どれかは聞いたことがあるか、
スーパーなどで見かけたことがあるかもしれません。
紫イモの食べ方
1日100g前後がおよその摂取量です。
1本で250~300g程なので、
1/2~1/3本位が良いでしょう。
それ以上は確かにお腹いっぱいで、
飽きてしまいそうですよね。
食べ方は、
普通のサツマイモと同じ様に
焼き芋、ふかし芋などで召し上がれます。
購入後はあまり日数を置かずに
食べることをお勧めします。
保存は、新聞紙に包むか
段ボール箱に入れて、
風通しが良く日の当たらない場所で、
少し湿度のある場所で保存すると良いです。
冷蔵庫よりも常温で
保存した方がベターです。
召し上がったことのない方は、
紫イモの紫の色の鮮やかさに驚くでしょう。
味は普通のサツマイモと
似ていてとっても美味しいですよ!