生命力が強く
栄養素が豊富な明日葉は、
古くから健康効果をもたらすとして
重宝されてきました。
明日葉といえば青汁かな?
というイメージがありますが
人気が上昇しているので
意外にもスーパーで見かけることも
あります。
街角で見かけた時はぜひ
とり入れてみて下さいね。
今回は明日葉について
ご紹介いたします。
明日葉とは
日本原産のセリ科の植物で、
生命力が強く、
若葉を摘んでもすぐ明日には
伸びていることから
明日葉と呼ばれています。
※実際は伸びるまで
4~5日かかるそうです。
ケールや大麦若葉に次いで、
青汁の素材に使われるのが明日葉です。
味は、ほろ苦い味と
独特の香りがあります。
原産地は?
日本原産で、伊豆諸島が
日本一の生産地となっています。
伊豆諸島は冬も温かく雨も多いので、
明日葉が育ちやすいようです。
房総半島、紀伊半島、
伊豆諸島(太平洋側の地)で
栽培されています。
明日葉には、
・茎の色が赤い「赤系」の伊豆大島系
・茎の色が青い「青系」の八丈島系
の2種類があります。
「青系」が主に食用として市場に出て、
「赤系」は食用には向かず
家畜のエサに使われるようです。
また、日本以外では
インドネシアでも栽培されています。
食べ頃、食べ方
1年中栽培されていますが、
中でも新芽を出す2~4月が旬です。
葉と茎を食用とし、
鍋物、おひたし、天ぷら、
炒め物などの料理に使われます。
明日葉の効果効能
1.豊富な栄養素
明日葉には
ビタミンE・ビタミンB群・ビタミンC、
β-カロテン、カルシウム、カリウム、鉄、
食物繊維
などの栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB₂が豊富なので、
健康的な皮膚や爪を作ってくれます。
尚β-カロテンは
体内で必要な分のみビタミンAに変わる為、
摂り過ぎの心配なく摂取出来ます。
2.古くから不老長寿の妙薬として
生命力が強く、
不老長寿の妙薬として
古くから使用されてきました。
中国では、
朝鮮人参の代わりに
枯れる前の明日葉の根を
利用することもある位
妙薬として使われます。
3.むくみに効果的
利尿作用があるルテオリンやカリウムが
含まれているので、むくみに効果的です。
4.カルコンの効果
葉や茎を切った際に出る薄い黄色の液体は、
ポリフェノールの一種のフラボノイドの
カルコンやクマリンといった成分で、
中でもカルコンには優れた効果があります。
血糖値を下げる、動脈硬化予防、
内臓脂肪を分解する働きがある、
糖尿病予防などの効果があります。
5.高血圧予防
塩分を気にされる高血圧の方には、
明日葉に含まれるカリウムが
余分な塩分を
体外に排出する効果があるので、
高血圧を予防することが期待出来ます。
6.風邪の予防に
喉や鼻の粘膜が荒れていたり弱っていると、
ウィルスが侵入しやすくなります。
β-カロテンから変換されたビタミンAが、
皮膚や喉の粘膜を強化してくれます。
また、ビタミンCやEには、
免疫力を高めてくれる効果があります。
7.便秘解消に
食物繊維が豊富なので、
便秘が解消しやすくなります。
8.美肌効果
先程のビタミンAが皮膚や粘膜を
丈夫にしてくれるので、
肌荒れを解消しやすくしてくれます。
若返りのビタミンと呼ばれる
ビタミンEが含まれています。
コラーゲン生成を促進して
肌にハリを出してくれる
ビタミンCも含まれています。
9.骨粗鬆症予防
新しい骨の形成にかかわる
骨形成たんぱく質のBMP-2の産生を
明日葉は促進する作用が
あるとのことです。
10.認知症にも
神経成長因子が増加することで
認知症の予防によく、
明日葉にはこの神経成長因子の産生を
促進する効果があります。
明日葉は身体に良さそう!
と思うところかもしれませんが、
ミントやシソのような
クセのある葉でもあります。
100%ジュースにしたり、
明日葉単品で
食するのは難しいかもしれません。
少量をお料理のアクセントに
使うといいようです。