赤ら顔がコンプレックスの方は結構多くいらっしゃいます。
好きな人と話してて赤くなったり、飲酒していないのに赤くなったり、暑いとすぐ赤みが増しやすい方など。体質的なもので赤くなりやすい一方、何らかのが病気隠れて赤ら顔になっていることもあります。
小さい子供なら、頬っぺたが赤くて可愛いねで済まされますが、大人になったらそうもいきません。
・酔っぱらっているみたい
・緊張しているみたい
・何か焦っている
などなど、マイナスに思われることもしばしばあるかもしれません。
そこで今回は、赤ら顔についてご紹介いたします。
赤ら顔とは
赤ら顔とは、皮膚内の毛細血管が拡張して、顔に赤みがさす状態をいいます。毛細血管が拡張すると血液の量が増加するため、顔が赤くなっているように見えるのです。
毛細血管拡張症とも呼ばれます。毛細血管拡張症というと、頬っぺたの赤い症状のりんご頬などが一般的です。寒い場所と暖かい場所を行き来することが多いとなりやすく、東北地方の方に多いようです。
また、「酒さ」という毛穴が開いて大きくなり、鼻が腫れてブツブツと赤みが出て隆起した症状もあります。これらは毛細血管拡張症の一つで珍しくない皮膚疾患です。これ以外にも様々な赤ら顔の種類があります。
赤ら顔の原因とは
1.体質的なもの
血管が透けるほど皮膚が薄く、血の巡りの良い方に多いです。
(1)運動や気温によって赤くなりやすい
少しの運動、少し気温が高いなどで比較的赤くなりやすい体質です。
(2)交感神経が高ぶることで赤くなりやすい
緊張や興奮することで、交感神経が高ぶり、顔面に血流が集中すると同時に熱が出やすくなります。緊張したり興奮することで、カッーと熱くなって顔全体が赤くなるのは、誰しも経験したことがあるでしょう。
(3)お酒を飲むと赤くなりやすい
これも体質的なもので、全く顔に出ない方もいます。多くの方は、適度な飲酒で顔が赤くなります。
(4)ニキビの赤みによるもの
少々のニキビならそうでもないですが、顔中や頬中心にニキビが広がってしまうと、赤ら顔の印象に。
2.病気によるもの
後述しますが、先程の1の原因意外にも病気によって赤ら顔になることもあります。
考えられる病気
体質的に赤くなるだけでなく、病気から赤ら顔になることもあります。ちょっと注意しないとならないですよね。
1.糖尿病
(1)症状
糖尿病とは血糖値が高くなってしまう病気のことです。この糖尿病になることで、様々な症状や合併症が出てきます。血中のブドウ糖が増えることで、身体が水分で血液を薄めようと働きます。結果、異常に喉が渇いたり、大量に飲む水分のせいで尿量が増えたりします。また、疲れやすくもなります。血液がドロドロになることで、動脈硬化が起こったり、末梢神経に障害が出てしまいます。
初期症状では結構気づかれにくいのです。症状が進んで、この末梢神経の障害が進むと、足の知覚障害を起こしているのに怪我してもさほど痛くないので、治療を怠ることで手遅れの時には足が壊死してしまうこともあります。
(2)赤ら顔との関連性
糖尿病の特徴的な皮膚症状に潮紅というのがあります。赤ら顔になるだけでなく、手の平や指、足の指や裏も赤くなります。糖尿病は過剰に血管内に糖がある状態なので、身体の末端の細い血管に負担がかかるので、糖尿病の初期症状として潮紅が見られるようになります。
2.高血圧症
(1)症状
高血圧症とは心臓から押し出される動脈の圧力が高くなる病気です。体内のどこかしらで血栓や血管にダメージの可能性があると、身体が血液を押し出して流そうとする働きが出ます。脳梗塞、脳出血、狭心症、尿毒症などになりやすくなります。
(2)赤ら顔との関連性
血圧が高くなることで、毛細血管が拡張し赤ら顔になりやすくなります。
3.赤血球増多症(多血症)
(1)症状
赤血球増多症(多血症)とは循環血液量が正常以上に増えてしまう病気のことをいいます。赤ら顔、目の結膜の充血、耳鳴り、頭痛、めまい、高血圧、寝汗、皮膚が痒くなる、皮下出血などの症状が出ます。
(2)赤ら顔との関連性
赤血球数が増えることで、赤ら顔になるだけでなく目の結膜が充血することもあります。
4.クッシング症候群
(1)症状
クッシング症候群とは、副腎皮質で作られる副腎皮質ステロイドホルモンのうち、「コルチゾール」というものがあり、この「コルチゾール」が増えすぎてしまうことで起こる様々な症状をいいます。糖尿病、高血圧、感染症、骨粗鬆症などの様々な病気にかかりやすくなります。
次の様な症状の特徴が見られます。
・お腹が出る
・手足が細くなる
・顔のむくみと赤ら顔
・皮膚が柔らかくなる
・あざが出来やすい
・腹部や太ももに赤紫色の皮膚の亀裂
5.肝臓の病気によるもの
(1)症状
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれます。これといった症状が出にくいのですが、疲労感、便通の異常、代謝が調整出来なくなり暑さや寒さの調整が出来にくくなります。
(2)赤ら顔との関連性
顔に症状としてまず現れるのが、黄疸と赤ら顔です。特に肝臓の病気による赤ら顔は男性に多く、顔全体が赤くなるというよりは、数ミリ位の小さな糸屑状の赤い斑点が毛細血管が拡張することで、頬に出やすくなります。肝硬変や慢性肝炎などの肝臓機能が低下した時に症状が出ます。
6.カルチノイド症候群
(1)症状
「カルチノイド腫瘍」という腫瘍がセロトニン、ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジンなどの物質をつくり、この物質の量が増えすぎることで起こるのが「カルチノイド症候群」です。血圧低下、下痢、腹痛、水腫などが主な症状です。感情が高まって興奮したり、飲酒や気温によって血管が拡張して潮紅し、潮紅が静まると逆に青ざめることがあります。
(2)赤ら顔との関連性
顔や頸部に潮紅が出るのが特徴です。
7.皮膚の病気によるもの
皮膚の病気で赤ら顔になってしまうものがいくつかあります。
(1)酒さ様皮膚炎
ステロイド軟こうを長期間使用することが原因で子供から大人まで幅広い年代でなる方が多い病気です。アトピー性皮膚炎や湿疹の治療中の方が発症してしまうケースが多いですが、必ずなるわけではないため、ステロイドの強さや遺伝も考えれます。皮膚に赤みが出るだけでなく、皮膚が盛り上がり腫れているようになったり、火照りやヒリヒリ感も出てしまうのが特徴です。
使用していたステロイド軟こうを止めて数日後に発症することもあり、症状が治まったり悪化したりと繰り返していく場合もあります。その他の病気と見分けるためにも肌が赤くなって変だなと感じたら、自分の肌の状態をしっかり経過観察しておきましょう。
(2)乾癬
皮膚の炎症がおこると、皮膚が硬く厚くなってしまう病気を乾癬といいます。皮膚表面が赤くなり、ブツブツや粉をふいたような症状も見られます。
(3)脂漏性皮膚炎
顔だけでなく、頭皮や背中など体中のあちこちで赤みと湿疹、かゆみが出ると脂漏性皮膚炎が考えられます。よく生後間もない赤ちゃんに見られるので、あれか!と分かりやすいかと思います。
ステロイドや抗真菌薬などで治りますが、手持ちのステロイドで対処しようとせず、必ず医者に診てもらってから判断しましょう。カンジダによる皮膚炎とぱっと見似ているため、間違った薬を塗ると皮膚がただれて悪化する場合があります。乾燥やストレスが原因とうことも多いですが、皮膚を清潔にしていれば改善します。
(4)光線過敏性皮膚症
誰にでも起こるような日焼けとは違い、紫外線に当たると皮膚が敏感に反応して炎症を起こしてしまう病気です。皮膚が赤くなるだけでなく、水膨れやかゆみも出る場合があります。日光アレルギーとも呼ばれ、紫外線を出来るだけ浴びないように日焼け止めもPAが高いものを使い、さらに衣服で予防する必要もあります。
8.全身性エリテマトーデス(SLE)
(1)症状
ウィルスや細菌から守る自己免疫が間違って、正常で元気な細胞を攻撃してしまう病気です。原因ははっきりしてないため、指定難病の1つとなっています。この病気を発症するのは圧倒的に女性に多く、20~40代となっているため女性ホルモンの関係が考えられるとも言われています。赤ら顔になるだけでなく、発熱や全身倦怠感など全身に影響が出る可能性があります。
(2)赤ら顔との関連性
両頬に赤い湿疹が見られ、狼に噛まれたような形に見えることが特徴で、水膨れや発疹や痛みを生じることがあります。
赤ら顔を治す方法
元から体質的に赤ら顔になりやすい方!赤ら顔を少しでも抑えたいですよね。効果的な治す方法をご紹介します。
関連記事:原因別「赤ら顔」の治し方
1.ツボを押してみる
「行間(こうかん)」というツボです。
(1)場所
足の甲側の親指と人差し指の間にあります。
(2)押し方
5秒間押して、2秒間離します。これを3〜5分間行います。1日2回朝晩行うと良いでしょう。
(3)効果
自律神経の興奮を鎮める効果があるので、興奮や緊張による赤ら顔の予防になります。
その他にも親指と人差し指の間にあるくぼみで合谷と呼ばれる万能のツボや、手の平のちょうど真ん中にある労宮も血の巡りを良くしてくれるので赤ら顔の解消におススメです。
2.ニキビを改善させてみる
頬一面にニキビが出来ていると、赤ら顔に見えてしまいます。ニキビを改善させることによって赤みがなくなるので、出来るならニキビを改善しましょう。
関連記事:再発する「大人ニキビ」の治し方
3.洗顔に一手間かける
通常通りややぬるめのお湯で洗顔したら、最後に冷水をかけて肌を引き締めます。皮膚内の代謝を促してくれます。摩擦や強い刺激を与えないようにピーリングのケアはお休みしてあげましょう。
4.気にしない
「顔が赤くなったら嫌だな」という気持ちが、自律神経を狂わせて赤ら顔を引き起こすこともあります。開き直ったり、気にしないことがお勧めです。
5.肌に合ったスキンケアを怠らない
肌に合わないスキンケアや乾燥しているのに肌に何もつけないのでは、皮膚が赤くなりやすくなります。ちょっとした物理的刺激でも赤くなるので、肌に合ったスキンケアをして、肌が乾燥しないようにしましょう。
6.気温差に気を付ける
暖房の利き過ぎた室内などで顔が気づいたら赤かったなんてことはよくありますよね。赤みの出ない室温で過ごしましょう。
7.生活習慣を見直してみる
肌のターンオーバーがくるってしまうと、赤ら顔が出来る原因になってしまいます。夜更かしや食事の栄養が偏っている生活を続けてしまうと、赤ら顔の症状が悪化する恐れがあります。おやつやインスタント食品、タバコやカフェイン摂取は控えて、栄養バランスを考えた食事と睡眠時間をたくさん取るように心がけましょう。
また、ストレスが溜まって自律神経が乱れてしまうことも赤ら顔になってしまう原因です。ストレスが溜まっている自覚が無いようであれば、しっかりと睡眠をとるようにしてください。
8.赤ら顔専用化粧水を使ってみる
赤ら顔で悩んでいる方たちの間で、口コミ人気が非常に高い無添加化粧水があることをご存知でしょうか?赤ら顔専用化粧水「白漢 しろ彩」という商品です。人気の理由は、「無添加」で敏感肌の方にも非常に優しく、使用者の86%が赤身の軽減ができたことです。さらに、皮膚科の専門家の93%からも高評価を得られています。
30日間の返金保証制度もあり、もし合わなかった場合は、仮に1本使い終わっていたとしても返金してもらえますので、この機会に一度試されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、体質的な赤ら顔と病気が隠れている場合の赤ら顔のお話しをさせていただきました。特に病気が隠れている場合の赤ら顔はつい見過ごされがちです。病気になった時に初めて、この赤ら顔は病気によるものだったんだと気付かされることもあります。
今まではこんなに顔が赤ら顔でなかったという方、要注意ですよ!
人に相談できず悩まれている方も多いかと思いますが、この記事があなたのお役に立てれば幸いです。