ふとした時に目を見たら充血していた!
心当たりもなく、
何が原因かも検討がつかない・・・
原因がすぐ特定できる
問題のない充血もありますが、
重大な病気が隠されていることもあります。
充血する原因と、
予防や原因に合わせた対策をしましょう。
目の充血とは
目の充血とは、白目の部分の血管が
何らかの原因によって拡張し、
赤く充血することです。
目が赤く充血している、痛みが続く、
不快感がある場合は
すぐ眼科で診察してもらいましょう。
少々の充血で特に目の痛みがない場合は、
疲れ目のこともあるので
目を休ませると回復することがほとんどです。
目の充血には種類がある
目の充血には大まかに2種類あります。
1. 結膜充血
結膜の部分が
赤く充血している状態をいいます。
結膜には
「眼球結膜」という白目の部分
「眼瞼結膜」という瞼の裏の部分
があり、一般的な結膜炎では
結膜充血になります。
目ヤニや涙が出たりします。
特に何もせずそのままでも
治ることもあります。
2.強膜充血(毛様充血)
強膜とは白目のところで、
眼圧(眼内の圧力)を支えて
眼球を守っています。
角膜の周り(黒目の周り)が
紫がかった赤色になっている
状態をいいます。
涙は出ますが、目ヤニは出ません。
虹彩炎、角膜疾患、ぶどう膜炎、
急性緑内障などの時に起こります。
結膜充血よりも重症度が高いです。
眼科で詳しく診てもらった方がいいです。
「結膜充血」か「毛様充血」については、
黒目(角膜)から遠くなるにつれて
充血している場合は結膜充血、
黒目から近いほど充血している場合は
毛様充血であることが多いです。
疲れ目などの放っておいても治る程度から、
失明になってしまうほど重大な充血もあり、
幅が広いです。
目が充血する原因
1.目の疲れ
長時間目を使った、ドライアイ、
コンタクトレンズの度が合わない、
パソコン・スマホなどの画面注視などで
目が疲れてしまうことで
充血することがあります。
眼精疲労といわれるものです。
パソコン・スマホなど画面を
注視し続けると、
まばたきの回数が減ります。
目を保護する油を分泌する
マイボーム腺というのがあり、
このマイボーム腺は
まばたきをすることで、
分泌されるので、
目の乾燥を防いでくれます。
このまばたきが減ると
眼精疲労やドライアイになり、
目が充血しやすくなります。
2.コンタクトレンズによるもの
コンタクトレンズをつけると
目が乾きやすくなります。
目が乾くと充血しやすくなります。
また、レンズが汚れていたり、
間違ったケアによっても、
充血しやすくなります。
3.外部からの刺激
目にゴミが入った、紫外線を長時間浴びた、
プールの塩素、埃などで目の充血が
起きやすくなります。
痒くなって搔くと尚更赤く充血します。
4.アレルギー
花粉、他にも身体に合わないものが
目に入ると充血を起こすことがあります。
5.目の病気
結膜炎、角膜炎、ぶどう膜炎などの
目の病気で充血が起きます。
充血する仕組み
充血とは、目の血管が膨らんだ状態で
目の表面が赤くなります。
目の炎症や疲れでなります。
1.目の炎症による場合
目にゴミが入ったり、
何らかの合わない物質が目に入ることで、
結膜が異物を追い出そうと
炎症を起こして、
目の血管が膨らんでいきます。
2.目の疲れによる場合
目が疲れてくると、
それを回復させようと酸素や栄養を
たくさん運ぼうとする為、
目の血流が多くなって
血管が膨らむんでいきます。
お酒を飲むと充血するのも、
血流が良くなる為です。
充血と間違えやすいもの
充血かと思っていたら、
実は目の出血だったということもあります。
それが「結膜下出血」です。
結膜の血管が切れて、
結膜の下に出血が溜まった状態が
結膜下出血です。
もの凄く出血で赤くなるので、
ビックリされる方も多いです。
高血圧、糖尿病、血液の病気などや、
目を擦っただけで起こることもあります。
大体1~2週間で引いていきます。
目が充血した場合の対処法
原因別に対処法を挙げます。
1.目にゴミや埃などの異物が入った時、プールの塩素など
目に入った異物などを
目薬などで洗い流しましょう。
2.長時間紫外線を浴びて目が充血した
グリチルリチン酸ニカリウム、
イプシロンーアミノカプロン酸の配合された
目薬を使うことで、
炎症を抑える効果があります。
なるべく、目から紫外線を浴びないように、
サングラスや帽子などで
紫外線を防ぎましょう。
3.コンタクトレンズでの充血
コンタクトレンズによる目の乾燥なら、
コンタクトレンズ専用の
人工涙液タイプの涙の成分に近い
目薬を点眼しましょう。
度が合わない、不快感が続くようなら
コンタクトレンズの使用を止めて
眼科で診てもらいましょう。
4.疲れ目による充血
目を酷使しないようにしっかり休ませます。
パンテノールやタウリンなどの成分が入った
目薬をするのも有効です。
どうしてもすぐ充血を取りたい場合は、
血管を収縮させる効果のある
塩酸テトラヒドロゾリンや
ナファゾリン塩酸塩などの成分が入った
目薬をするのも有効です。
遠くを見る、蒸しタオルなどで目を温める、
疲れ目に効果的なツボを押すのも効果的です。
5.結膜炎などの充血
花粉症によるアレルギー性結膜炎には、
痒みを抑える
クロルフェニラミンマレイン酸塩、
アレルギーを抑える
クロモグリク酸ナトリウムの成分が入った
目薬を点眼します。
細菌性結膜炎には、
スルファメトキサゾール
という成分が入った細菌の
増殖を抑える目薬を点眼します。
6.コンタクトレンズによる充血
汚れがきちんと落ちていますか?
ケアの仕方を見直したり、
それでもダメなら思い切って
交換することも考えましょう。
目が充血していると大丈夫かな?
と心配になることもあります。
疲れ目ですぐ回復する充血から、
病気が潜んでいる充血もあります。
原因に合わせた対処法を行いましょう。