ふと気づくと、爪にうっすらと縦線が…なんて経験はありませんか？爪の縦線は、今まで一度もあらわれたことがないという人の方が少ないものなのです。
では一体何が原因となっているのでしょうか。今回は、その原因についてご紹介するとともに、対処法、予防法についてもご紹介させていただきます。
爪に縦線ができる原因
老化
びっくりされた方も多いかと思いますが、老化現象は、お顔の皮ふだけでなく、爪にもあらわれてしまうものなのです。ただ、爪自体が老化するというよりは、爪の下にある指先の皮ふが老化していることが原因であると考えられます。
指の皮ふも、お顔の肌と同じようにしわができたりと、年齢を重ねていくとともに老化現象があらわれ始めます。その指先のしわが、密着している爪にもあらわれることから、爪に縦線ができてしまうのです。
乾燥
爪はそもそも皮ふの一部ということはご存知でしょうか？皮ふは乾燥すると荒れが生じ、ガサガサになりますよね。爪もそれと同じように、乾燥するため、ダメージを受けてしまうのです。
そのダメージが爪の縦線の原因になる場合もあるため、必ず肌と同じようにケアを行うことが大切なのです。
栄養不足
私たちの体にとって、食事から吸収する栄養素は、生きていくうえでも肌や体内環境を整えるためにも、とても重要なものなのです。
爪にも必要な栄養素を与えるためには、栄養がかたよらないよう心掛けて食事することが大切なのですが、栄養不足などになると、爪に縦線があらわれる場合があります。
ストレス
ストレスが体に与える影響とは、意外と深刻なものです。ストレスによる暴飲暴食や、睡眠不足などは、爪にもダメージを与えてしまう可能性があるのです。
ストレスを溜めない生活は、難しいかもしれませんが、なるべく溜め込まないよう気をつけることが大切です。
考えられる病気とは
爪に縦線があらわれた場合、先ほどお話した年齢や乾燥、栄養不足やストレスなどといった、思い当たるふしがあるのであれば、気をつけることで改善することができるでしょう。
しかし、病気の可能性もゼロではないということは、覚えておきましょう。
メラノーマ
爪にあらわれた縦線の色が黒色の場合は、メラノーマという皮ふガンの可能性があります。スポーツなどで足先を強く打ち付けるなど、何か衝撃を与えた後であれば、血豆などの可能性もありますが、そういった場合は、時間とともに消失します。
しかし、メラノーマの場合は、時間が経過しても改善することはなく、広範囲に広がったり、線の色がだんだん鮮明になってきます。もし黒い縦線があらわれた場合は、こまめに観察し、病院にて診察を受けるようにして下さい。
アジソン病
アジソン病は、難病に指定されている病気でもあり、さまざまな辛い症状があらわれる病です。アジソン病になると、爪全体の色が黒っぽく変色することが多いといわれています。
また、脱力感や倦怠感、嘔吐や下痢などの症状があらわれる場合もあるため、爪の色だけでなく、そういった症状があらわれていないか、注意することが大切ですよ。
爪に縦線が入った場合の対処法
よくネイルをしている方などは、爪用のやすりなどで、爪を削ることもあるかと思いますが、縦線ができてしまった場合は、やすりで削るだけでは一時的な改善にしかなりません。
爪の縦線の原因は、乾燥や栄養不足など、普段の生活の中で改善できるものばかりなのです。たんぱく質の他に、ビタミン類がたくさん含まれている野菜などを積極的に摂取し、食事を見直していくことがとても大切です。
また、乾燥のケアは、毎日行うようにしましょう。細胞を老化させないためには、日々のケアがとても大切です。お顔のケアは朝と晩、必ず行いますよね？ただ、爪は指先なので、お顔よりもさまざまな刺激を受けやすい場所です。
乾燥することによりしわができやすくなるのは、指先の皮ふも同じことです。爪に縦線があらわれたら、乾燥を防ぐクリームなどを塗るようにしましょう。爪のケアも立派なエイジングケアの一つです。指先まで美しい女性を目指していきたいですね。
予防法
爪の縦線対処法を行い、食生活や乾燥対策を行っても、油断すればまた縦線があらわれてしまうものなのです。縦線が消えたからといって、対処法をやめてしまわないよう注意することも予防策の一つになります。
特にダイエットに励む女性は、ビタミン類の摂取を心掛けることで、爪の老化も防ぐことができますよ。食事制限は大切ですが、爪まで美しく保つためには、ビタミンＢ群を積極的に摂取しましょう。コラーゲンなども効果的なので、ぜひ爪だけでなく体の中から美しさを保てるよう、心掛けてみて下さいね。
