耳たぶや耳の裏、耳の中など、耳周辺にできる耳ニキビ。
顔などほかの部位にできるニキビより痛みが強いものの自分では見えにくいため、つい指先で触って潰してしまい、激痛に襲われたという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、耳はニキビができやすい部位なんです。耳ニキビができる原因や正しいケアの仕方を知って、しっかり予防していきましょう。
耳ニキビの原因
耳ニキビは、顔ニキビと同じで、毛穴ケアに汚れや皮脂が詰まって炎症を起こすことでできてしまいます。
実は耳は皮脂分泌が盛んな部位で、特に暑い夏などは皮脂の分泌が普段より活発になるため、ニキビもできやすくなってしまいます。その形状が複雑で、皮脂や汚れが溜まりやすいので、非常にニキビができやすい部分であるといえます。
特に、次の6つのどれかが原因になって、耳ニキビができてしまうケースが多いです。
1.イヤホン
移動中などにイヤホンを使用している人が多いですよね。
でもそのイヤホン、きちんとお手入れしていますか?
イヤホンは、皮脂や汗、ホコリなどで非常に汚れて雑菌が繁殖いるものです。そんな不潔なイヤホンを使用していると、毛穴から雑菌や汚れが入り込んで、耳ニキビの中でももっとも痛い耳の中のニキビを引き起こしてしまいます。
使用したイヤホンは濡れタオルやウェットティッシュなどで綺麗に拭き、完全に乾かしてから使用するようにしましょう。イヤホンカバーを取り外せるタイプのものは、定期的に取り替えるのも効果的です。
2.ピアス
ピアスを付けたまま運動など汗をかくことをすると、汚れや雑菌が汗とともにピアス周辺から入ってしまい、痒みや耳ニキビの原因となります。
運動や汗をかく作業はピアスを外して行うようにしましょう。また、入浴時にもピアスは必ず外すようにしてください。
使用したピアスは、きちんと手入れをして清潔を保っておくことも大切です。
3.寝具の清潔
人間は寝ているあいだにおよそ200ml(コップ1杯分)もの汗をかくと言われています。
特に枕カバーは、皮脂や汗、よだれなどで汚れやすく、雑菌が繁殖しやすいので、耳ニキビの原因となってしまいます。
枕カバーやシーツ、布団カバーはこまめに洗濯して、清潔を保つようにしましょう。
4.ホルモンバランス
顔ニキビと同様に、ストレスによるホルモンバランスの乱れで耳ニキビができてしまうことがあります。
疲れやストレスを溜め込まず、ホルモンバランスを乱さないように生活リズムや体調を整えることが大切です。
5.すすぎ残し
耳は形が複雑なため、洗い残しやすすぎ残しをしやすい部分です。
シャンプーやリンスなどのすすぎ残しが耳ニキビの原因となってしまうことも多いので、頭だけでなく耳の周りも意識してしっかりすすぐようにしましょう。
6.耳かき
耳かきをしすぎると耳の中の皮膚を傷つけてしまい、その傷口から雑菌が入って炎症を起こしてしまうことがあります。
耳かきは月に1回程度、入り口を軽く掃除するだけで十分と言われています。耳かきが大好きで、つい毎日のようにしてしまう人もいますが、耳かきのやり過ぎは逆効果になりますので注意しましょう。
跡を残さない治し方
もし耳ニキビができてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
一番やってはいけないことは、ニキビを潰すことです。
ニキビは潰すと傷次ぎじゃら雑菌が入って悪化したり、ニキビを繰り返す原因になってしまったり、跡が残ってしまうことは常識ですよね。
次の3つのことを意識して、できるだけ触らずに放っておくのが得策です。
1.清潔に保つ
耳ニキビができてしまったら、耳の中や耳の周りを清潔に保つことが重要です。
まず、耳ニキビができている間は汚れたイヤホンの使用は控えましょう。
そして、入浴時には無添加石けんや洗顔料などをしっかりと泡立てて優しく洗い、すすぎ残しのないように丁寧にすすいで、お風呂上がりには綿棒などで優しく水分を拭き取りましょう。特に耳の裏は汚れが溜まりやすい部分なので、優しくしっかりと洗うようにしてください。
お風呂上りには、水気が溜まってしまわないように綿棒などでやさしくふき取りましょう。お顔に使っている化粧水をコットンに含ませて、耳の中や裏を優しく拭き取るケアもおすすめです。
2.生活習慣を見直す
生活習慣を見直してホルモンバランスの乱れを整えることも大切です。いくら耳を清潔にしていても、ホルモンバランスが乱れていては耳ニキビは治りません。
不規則な生活による睡眠不足や不摂生な食生活、ストレスはホルモンバランスを乱す大きな原因です。
できるだけ規則正しい生活とバランスの良い食事を心掛けて、疲れた心や身体をリラックスさせる時間を持ちましょう。
3.薬で治す
ニキビは皮膚の病気ですので、皮膚科で薬を処方してもらうことができます。
もちろん、薬局で市販されているニキビ薬を使用しても良いのですが、病院で処方されたものの方が効果が高く治りも早いですし、量も丁度良いので、市販薬より病院で処方された薬の方がおすすめです。
こんな時は病院へ!
ニキビが進行して膿を持ってしまったり、「ただのニキビと思っていたら、リンパ腫の腫れだった」というケースもあります。
以下のような症状が現れた場合は、皮膚科など専門医の診察を受けるようにしてください。
・1週間以上耳ニキビが治らない、悪化した
・腫れが大きくなっている
・激しい痛みを伴う
耳ニキビを作らないための予防策
耳ニキビの予防は、治し方と同じで清潔と生活習慣の見直しが重要です。
入浴時には普段から優しく耳周辺を洗い、しっかりとすすぎをしましょう。耳かきは月に1回程度とし、皮膚が柔らかくなっている入浴後は避け、耳の中まで乾燥しているときに行いましょう。
使用したイヤホンやピアスはきちんと手入れをして、枕カバーなどの寝具もこまめに洗濯するようにします。
枕カバーの取り外しが面倒であれば、枕の上にタイルを敷いて使用するのも良いでしょう。
食生活の面でも、糖質や脂質を多く含むお菓子や揚げ物、コンビニ弁当やインスタント食品はできるだけ控え、バランスの良い食事を心掛けましょう。早寝早起きの規則正しい生活も大切です。