バストアップする「エストロゲン」を増やす簡単な方法

「胸が小さい」「胸がたれてきた」など女性のバストの悩みはつきませんね。バストアップする、つまり女性らしい体つきを作り出すのは女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌が欠かせません。今回は「エストロゲン」を増やしてバストアップする方法をご紹介いたします。

女性ホルモン「エストロゲン」とは

エストロゲンとは女性ホルモンのひとつで、別名「卵胞ホルモン」とも言われています。

エストロゲンには卵胞の成長をサポートする働きがあります。脳の下垂体が刺激されることで、卵胞刺激ホルモンが分泌されるのですが、卵胞刺激ホルモンが分泌されることで、卵巣が反応して二十個ほどの卵胞が成長を始めます。その卵胞の成長を促すのに卵巣から分泌されるのがエストロゲンです。

エストロゲンの作用

*卵胞の成長をサポートする
*女性らしい身体を作る
*自律神経を整える
*子宮内膜を厚くする

エストロゲンは生理周期に合わせて分泌量が増減します。

生理の終り頃から増え始め、排卵直前が一番多く分泌されます。排卵が過ぎると分泌量は減少し、次の生理が始まる前にガクンと減少します。エストロゲンはこの周期を繰り返しているのです。

女性ホルモンとバストアップの関係

女性らしさに大きく関わっているエストロゲンですが、実はバストアップにも大きく関係しています。バストのボリュームを増やし、ハリを保つためには女性ホルモンが大きく影響しているからです。

女性ホルモンにはエストロゲンと、もう1つプロゲステロンというホルモンがあり、互いに影響しあいながら分泌されています。エストロゲンにはバストの乳腺を増やす働きがある一方で、プロゲステロンにはその乳腺をさらに発達させる働きがあるのです。

バストは9割が脂肪組織からできていますが、残りの1割を占めている乳腺組織に脂肪が付くことでボリュームを増します。この乳腺組織は、生まれつきの遺伝によるものも関係していますが、女性ホルモンのバランスが崩れると、乳腺組織が増えず、その結果胸が大きくならないということになります。

さらにプロゲステロンには乳腺を発達させ、胸にハリを出す作用があります。この2つのホルモンはどちらかかが多ければよいというものではなく、バランスが取れている必要があります。

ただしエストロゲンは加齢と共に分泌が減っていくため、食事などで補わなければ不足してしまいます。女性ホルモンの分泌が少なくなってしまうと、乳腺組織は発達せず、脂肪に変わってしまうため、バストのハリがなくなるだけでなく、バストが垂れることにもつながってしまいます。

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エストロゲンが増える食べ物

エストロゲンを増やす栄養素としては、「イソフラボン」「ビタミンE」「ビタミンB6」「コレステロール」です。こういった栄養素が含まれている食品を積極的に食べることでエストロゲンの分泌を増やすことができます。

イソフラボン

エストロゲンの一種であるイソフラボンが含まれている食品の代表は大豆製品です。納豆や豆腐、厚揚げ、みそ、おからなどに豊富に含まれています。実は不足している女性が多いので、意識して摂取するようにしましょう。

イソフラボンは摂取しすぎることで、すぐに健康に影響があるとはされていませんが、自然の食べ物以外のサプリメントなどでは過剰摂取となる可能性がありますので、定められた摂取量を守るようにしましょう。

ビタミンE

ビタミンEはエストロゲンを分泌する卵巣の老化を防ぐ効果があります。卵巣が若々しく健康でないと、エストロゲンが十分に分泌されません。

ビタミンEが含まれている食品は、アーモンド、アボカド、モロヘイヤ、カボチャなどです。果物だとキウイフルーツやレモン、魚介類ではうなぎやイワシ、真鯛、さらに卵や豆腐にも含まれています。

精製されていない玄米にも多く含まれていますので、主食に玄米を食べる、またおやつ代わりにアーモンドや落花生などのナッツ類を食べるのもおすすめです。

ビタミンB6

エストロゲンの代謝に必要な栄養素がビタミンB6です。ビタミンB6は、多くの食品に含まれており、特に生のニンニクやピスタチオなどには非常に多く含まれています。ただし毎日の食事に取り入れるのは難しいので、鶏肉やレバー、またカツオ、マグロの赤身といった肉類をメインにするといいでしょう。野菜であればじゃがいも、果物ならバナナなどもおすすめです。

ビタミンB6は比較的色々な食べ物に含まれています。サプリメントや偏った食生活で大量に摂取してしまうと、神経やホルモンバランスに影響が出たり、肌荒れなどを引き起こすことも。バランスの良い食事を心がけてください。

コレステロール

コレステロールは健康に害を与えるような悪いイメージがありますが、女性ホルモンの材料ですから、女性らしい体を作るためには欠かせない栄養素です。良質なコレステロールは卵に豊富に含まれていますので、毎日1個の卵を食べるようにしましょう。

ちなみに、今回ご紹介した栄養分を積極的に摂ることも大切ですが、栄養バランスの取れた食事を規則正しく食べることも大切です。バストアップのためには脂肪も必要なので、タンパク質も合わせてしっかり食べるようにしましょう。

 

バストアップする「エストロゲン」を増やす簡単な方法

恋愛をするとエストロゲンは増える

「恋をしている女性は美しい」と昔から言われますが、恋愛をするとエストロゲンの分泌が増えるのでより女性らしい体つきになり、お肌もキレイになります。

恋愛をするとドーパミンが分泌されるため、ドキドキ感を感じます。合わせて幸福感を感じるのはセロトニンが分泌されるために起こります。エストロゲンはこれらの分泌の影響を受けて分泌量が増えます。

身近に恋愛対象がいない場合は、アイドルや俳優さん、二次元のキャラクターなどに対してでも大丈夫です。

またドーパミンの分泌は、恋愛だけに限らず、ドキドキワクワクすることで分泌量が増えますので、映画を見に行ったりコンサートに行くなど、自分の趣味を広げることもおすすめです。さらに新しいことへの挑戦や、自分が今までしたことのない経験をすることもドーパミンの発生につながります。

骨盤ストレッチ

骨盤がゆがんでいたり、骨盤周りの筋肉が凝り固まっていると、血流が悪くなり内臓機能も低下してしまいます。骨盤のゆがみを解消し、骨盤周りの筋肉をストレッチでほぐすことで、血行が良くなり、エストロゲンが分泌をサポートすることができます。

どこでも簡単にできる骨盤のゆがみをとる方法は、腰を回すというものです。右回りに30回、左回りに30回と大きくゆったりを回すことでゆがみを解消し、筋肉をほぐすことができます。

さらに普段の生活から姿勢に気をつけることも、骨盤の歪みの解消につながります。椅子に座る時に足を組んだり、スマホやパソコンの画面を見る時に、前屈みの猫背の姿勢になっていないでしょうか。そういった普段のクセも、骨盤の歪みにつながります。立っている時、歩いている時に意識して姿勢を正しくするようにしましょう。

バストアップする「エストロゲン」を増やす簡単な方法

エストロゲンを増やすツボ

エストロゲンを増やすツボが存在します。それが「壇中(だんちゅう)」と「渕腋(えんえき)」です。

壇中は、胸の真ん中、バストトップを線で結び、指1本下にあるくぼみにあります。3〜5秒ほどやさしくゆっくり刺激しましょう。
壇中

渕腋は、わきの下とバストトップが交差するところにあるツボです。こちらも3〜5秒ほどやさしくゆっくり刺激しましょう。
渕腋

ツボ押しは体が温まり、ホルモンの分泌が活発になるお風呂上りがおすすめです。

バストアップ エクササイズ

いくつかおすすめのバストアップエクササイズもご紹介いたします。

エストロゲンに冷えは厳禁

冷え性は女性に多い症状のひとつです。

体が冷えると血行も悪くなりますから、内臓機能も低下してエストロゲンの分泌が減少してしまいます。冬場はもちろんですが、最近はオフィスやショッピングモールなど、室内はどこも冷房がしっかりと効いている状況ですから、1年中冷えやすい環境にあります。

夏でもストールやカーディガンを用意し、温かい飲み物を飲むなどで、体を冷やさないような工夫が必要です。さらに夏場の暑い時であっても、入浴はシャワーで済まさないようにし、きちんと湯船に浸かるようにしましょう。また冬場も温度を上げすぎないようにし、ぬるめのお湯に時間をかけて浸かることで冷えを解消することになります。お湯の温度が高いとかえって興奮状態になってしまうため、眠りが浅くなります。

普段のストレスをなくそう

ホルモンバランスは、ストレスや疲労といった普段の生活の積み重ねでも崩れてしまい、女性ホルモンが不足してしまいがちです。体を動かすことで、血行がよくなることがストレス解消になりますし、お風呂でゆったりとお湯に浸かることも、体と心の緊張をほぐしてくれます。適度なストレスは緊張をもたらし、必要な刺激ですが、ため込みすぎることはかえって体のためになりません。

小さなストレスは、趣味や外出などで小まめに解消していくようにしましょう。

質のよい睡眠も大切

また睡眠不足もエストロゲンの分泌を減少させてしまう悪習慣のひとつです。ゴールデンタイムにはしっかり眠っている状態がベストです。ゴールデンタイムに眠ることが難しい場合でも、せめて0時までには眠りについている工夫をしましょう。

質のよい睡眠を取るためには、寝る3時間前には食事を終わらせること、また寝室は明るすぎないよう落ち着いたインテリアにすること、また寝る前にテレビやパソコン、スマホといった目を刺激するものを使わないようにすることも大切です。

さらに寝る前のお酒やコーヒーなどは睡眠の妨げになりますので、ホットミルクなどを飲むといいでしょう。

今回ご紹介したように、女性らしい体を作るエストロゲンが減少する要素をしっかり避け、増やす生活習慣を取り入れることで、女性らしい体つきになり、バストアップにつながってきます。

エストロゲンの摂取と同時に、バストアップマッサージを行っても良いでしょう。加齢でエストロゲンの分泌が減少しても、バストアップは不可能ではありません。ぜひ今回のエストロゲンを増やす方法を参考に、ハリのあるバストを目指しましょう。