大人になって気づくことも多い「ADHD」の3つのタイプと症状

 

自分では一生懸命にしているつもりなのに、同じ失敗ばかり繰り返してしまう。コミュニケーションがうまく取れない。そんなお悩み、お持ちではありませんか?

もしかするとあなたのその症状は「ADHD」かもしれません。

「ADHD」の3つのタイプと症状についてご紹介いたします。

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ADHDとは?

ADHDって子供だけの症状だと思われがちですが、大人でもADHDの方はいらっしゃいます。Attention Deficit / Hyperactivity Disorderという英語名の略で、注意欠陥・多動性障害という病気です。

学業や仕事、団体行動などに支障をきたしてしまうのが特徴です。

原因ははっきりとはしていませんが、脳内神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンの問題があることにより前頭葉野の機能低下が起こるとされています。また遺伝的要素も強く影響します。

ただし、すべてのADHDの方が社会的な生活に支障をきたすのかといえばそうではありません。周りの方の接し方や教育方法にも左右され、大きく変化します。

大人になって気づくことも多い「ADHD」の3つのタイプと症状

 

ADHDの3つのタイプ

ではADHDの3つのタイプについてご紹介しましょう。

1.不注意優勢型

男性より女性に多いタイプで、周りの方からの印象はおっちょこちょいというものが多く、個性として見られ気づかれないことも多いものです。

不注意優勢型の方に多い症状は以下の通りです。

・集中力にかけ、気が散りやすい
・物忘れが多い
・注意力が散漫
・片付けが出来ず、物を無くしやすい
・約束時間に遅れがち
・同じ失敗を繰り返す
・身だしなみを気にしない

2.多動性・衝動性優勢型

周りから見ても非常に分かりやすいのが多動性・衝動性優勢型です。特に男の子に多く見られます。よくある症状をご紹介しましょう。

・じっとしていられず、絶えず動いている
・落ち着きがない
・自分の行動をコントロールできず、いけないと分かっていてもやめられない
・手遊び、足遊び、貧乏ゆすりが多い
・順番を待つことが出来ない
・友達にちょっとかいを出す
・一方的に絶え間なくしゃべる

3.混合型

混合型の人は、1.不注意優勢型の症状と2.多動性・衝動性優勢型の2つの症状を持ち合わせているタイプです。

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大人のADHDと子供のADHDの違い

ADHDの特徴的な症状で大人と子供の違いをご紹介します。基本的には同じですが、子供に比べて大人は気づかれないことも多いのでしっかり理解しておきましょう。

1.不注意の症状

子供

まずは子供の不注意によって起こる症状は以下のようなものがあります。

・人の話を最後まで聞けない
・勉強に集中が出来ない、うっかりミスなどが多い
・忘れっぽい
・気が散りやすい
・片付けが出来ない為、忘れ物・失くし物が多い

大人

次に大人の場合はどうでしょうか?

・集中が必要な事務仕事等でケアレスミスが多い
・単純作業だと飽きが来て仕上げられない
・いくつもの指示を同時に出されるとパニくってしまう
・計画が立てられず、先延ばしになる
・片付けができないので、いつも物を探す
・人との約束を忘れてしまい、守れない

大人になって気づくことも多い「ADHD」の3つのタイプと症状

 

2.多動性の症状

子供

続いては落ち着きのなさが目立つ子供にある多動性の症状です。

・じっと座っているのが苦手
・遊んでいても1つの遊びが続かず、次々に新しいことに手を付けてしまう
・身体を常にごぞごぞを動かしており、落ち着きがない
・思い付きで何も考えずに行動する
・おしゃべりが過度でしゃべりだすと止まらない

大人

続いて大人になるとどんな症状がみられるのでしょうか。

・目的もなくウロウロする
・頻繁に座り姿勢を変えたり、足を組み替える
・貧乏ゆすりがひどい
・過度なおしゃべりがひどい
・思考があちことに飛び、考えがまとまらない

3.衝動性の症状

子供

最後は衝動的に行動してしまう子供の衝動性の症状を見ていきましょう。

・順番を並んで待てない
・人の話が終わっていないのに、自分の言いたいことを話す
・カッとなると暴力をふるったり大きな声で怒鳴る
・黙っていないといけないシーンで、急に声をあげる

大人

次に大人のケースをご紹介しますね。

・すぐにキレる
・思い付きで行動する
・空気が読んで言動ができない
・衝動買いが多い
・アルコールなど依存傾向にある
・その場の雰囲気に流されやすい
・DVや児童虐待をしやすい

大人になって気づくことも多い「ADHD」の3つのタイプと症状

 

ADHDの症状や特徴

では最後にあなたも気を付けたい大人のADHDの症状や特徴についてもう少し見ていきましょう。

多動性があると、新しい刺激を求めがちです。そこで仕事を転々としたり、付き合う相手を頻繁に変えるということが多くなります。

また、脳のフィルター機能が未熟な為、必要な情報だけを選ぶことが出来ません。そこで、次から次へと新しい情報が入ってくるとそれに気を取られ集中できなくなるのです。ただし、当人には自覚はありません。

人の話を聞くことが出来ないので、大人になっても家庭生活でもパートナーや子供と意思疎通がうまくできず溝を生んでしまうこともあります。

周りが見えないのでいわゆるKYな言動を行い周りから顰蹙を買うことも多く、周りからの信頼が得られにくい特徴もあります。

またのめり込むとお金も時間もすべてつぎ込んでしまい、マニアックな世界に入ってしまいます。

ADHDは周りからはただのわがままで自分勝手な人だと思われてしまいますが、そうではないのです。相手がどんな特徴を持っているのかを知った上で接していくことが大切です。