身近に潜む肌老化を加速させる、4つの原因とアンチエイジングの方法

誰だって老化は避けたいもの。特に女性は見た目で「老い」がすぐさまわかってしまう「肌老化」は切実に避けたいと考えている方が多いでしょう。そんな嫌な肌老化、実は私たちの身近なところに原因が潜んでいます。そこで今回は、見た目年齢を老けさせる肌老化を加速させてしまう4つの原因とアンチエイジングの方法についてご紹介したいと思います。

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肌老化とは?

肌老化という言葉をご存知でしょうか。私たち人間は、日々見えるところ見えないところ関係なく老化が進んでいます。肌老化とはシミやシワ、くすみ、キメの乱れといったお肌に関する老化のこと。

25歳はお肌の曲がり角と言われているように、多くの人が25歳前後からお肌のちょっとした変化を感じるようになります。昔はお肌の曲がり角は25歳と言われてきましたが、現在では大気汚染や紫外線の影響、食べ物の変化などによって、お肌の曲がり角の年齢は下がっています。

肌老化は一定の年齢を過ぎると全員が同じように老化していくわけではなく、生活習慣やスキンケアなどによって差があります。同じ年齢でもシミやシワなどが目立つ人とそうでない人がいますね。

人間平等に1年に1歳年はとっていきますが、できるだけきれいなお肌をキープしたいですね。そのためには肌老化を加速させる原因やメカニズムを知ることが大切なのです。

身近に潜む肌老化を加速させる、4つの原因とアンチエイジングの方法

肌老化の原因とメカニズム

肌老化の原因は主に4つ。
それぞれにご説明していきます。

活性酸素が増加している

老化の原因としてよく知られている活性酸素。

活性酸素には、体に害がある細菌をやっつけるという働きがあり私たちが健康な生活を送る上では欠かすことができないものです。ところが活性酸素は数が増えすぎることで細胞を傷つけたりさび付かせたりコラーゲンの生成やターンオーバーを抑制したりと老化の原因になるのです。

必要以上に活性酸素が増えないよう、人間の体には抗酸化力が備わっていますが、加齢とともにこの抗酸化力が衰え、活性酸素と抗酸化力のバランスが崩れます。

ターンオーバーサイクルが遅くなる

人間の表皮は28日周期で新しい細胞に生まれ変わります。

このサイクルは年齢があがると遅くなり、30代は約40日、40代は約55日、50代では約75日というサイクルになります。

ターンオーバーの周期が遅くなると、古くなった角質がいつまでも剥がれずに表皮にとどまることになり、角質層が分厚くなります。角質層が分厚くなることで、スキンケアの浸透も悪くなりお肌は乾燥します。

また古い角質がいつまでも剥がれないということは、シミが定着してしまうということでもあります。透明感もなくなりくすみやシワが目立つ肌になります。

紫外線による光老化

光老化は紫外線のダメージによって起こる老化をいいます。

光老化は老化と区別して考えられているのですが、老化の約8割がこの光老化が原因といわれるほど影響が大きいのです。

紫外線の波長は、UV-A・UV-B・UV-Cの3つで、お肌に大きな影響があるのはUV-AとUV-Bの2つです。そのうち光老化に大きく関係するのがUV-Aです。

UV-Aはその波長が真皮層まで届いて、ダメージをコラーゲンやエラスチンに与え、お肌の弾力を失わせ、シワやたるみの原因になるのです。

お肌の乾燥

乾燥肌で悩んでいる方も多いですが、このお肌の乾燥も肌老化の原因のひとつ。

人間の皮膚は、皮脂膜・細胞間脂質・天然保湿因子で水分が保たれています。この3つのバランスがとれていればお肌は若くみずみずしい状態をキープできますが、どれかひとつでも不足すればお肌が十分な水分を保持できなくなり乾燥してしまいます。

年齢とともに乾燥が進むのは、まず女性ホルモンが減少し、皮脂の分泌量が低下するからです。また生活習慣やストレスによって、細胞間脂質や天然保湿因子も十分作られなくなるので、保水力が下がって乾燥するとともにお肌の弾力も低下するのです。

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肌老化を防止する方法

肌老化を防止するためには色々な方法がありますが、効果的な方法に絞ってご紹介します。

紫外線対策で光老化を予防

光老化の原因の紫外線対策をきちんとすることで、肌老化を防止できます。紫外線の影響が強くなる夏だけ日焼け止めなどの対策を行うのではなく、一年中の対策が必要です。

紫外線対策としてよく利用される日焼け止めですが、UV-Aを防いでくれるのが、「PA」という表記です。

UV-Bはお肌を黒くするため、ダメージを受けていることがわかりやすいですが、UV-Aはダメージが目に見えないため、知らず知らずのうちに蓄積することになります。

日焼け止めを選ぶ際には「SPF」だけではなく「PA」も表記されているものを選ぶようにしましょう。「+」が多いほど予防効果が高いです。

日焼け止めは朝塗っただけでは不十分です。ポイントは2~3時間おきなどこまめに塗りなおすことです。また適切な量を塗布しないと効果がありません。べたつきが気になって薄くのばしたりしないようにしましょう。

コラーゲンで弾力を取り戻す

お肌の弾力を保っているのがコラーゲンです。お肌に良いとしてコラーゲンが配合されたドリンクやサプリメント、お菓子など様々なものが店頭に並んでいます。

ですが残念なことにコラーゲンは経口で摂取してもお肌のコラーゲンにはなりえません。

摂取したコラーゲンは体内で一度アミノ酸に分解され、その後体の中で一番必要な部分から振り分けられ使われます。皮膚はかなり最後の振り分けになるので、コラーゲンを摂取しても直接肌弾力には影響はありません。

でも体の栄養バランスに問題がなければ、皮膚へコラーゲンが送られるので、摂取しても全く無意味ではありません。

コラーゲンが配合されている化粧品もたくさんありますが、コラーゲンは分子が大きいので肝心の真皮層まで入り込むことはありません。

お肌のコラーゲンを増やすためには、コラーゲンを作る「繊維芽細胞」を活性化させる「ビタミンC誘導体」「ナイアシン」「レチノール」が配合された化粧品を使いましょう。

角質ケアでターンオーバーを早める

ピーリングなどの角質ケアには、古くなった角質を取り除く働きがあります。それと同時に年齢とともに遅くなったターンオーバーを早める働きもあります。

角質ケアには紫外線からのダメージによりるシミなどを排出させる働きもありますから、肌老化を予防効果が期待できます。

他にも肌老化の予防法として、栄養バランスのとれた食事、良質な睡眠をとるという規則正しい生活をすることも大切です。

身近に潜む肌老化を加速させる、4つの原因とアンチエイジングの方法

スキンケアの選び方

肌老化は予防するだけでなく、積極的に対処することで見た目にもグッと差がでます。そのためには肌老化の症状に合った成分が配合されたスキンケアを選ぶことが大切です。

シミにはメラニン色素に効果があるビタミンC誘導体が配合されたものが効果的です。ビタミンC誘導体には毛穴を引き締める効果もあります。

浅いシワにはセラミドやヒアルロン酸など保湿成分が配合されたものが効果的ですが、深いシワには効果がありません。深いシワにはコラーゲンを作る繊維芽細胞の働きを活発にする「ビタミンC誘導体」「ナイアシン」「レチノール」が配合されたものを選びましょう。

これらはたるみにも効果があります。

自分に合ったスキンケアを選ぶことが肌老化を改善する近道です。