靴の中で足が蒸れてヌルヌル、靴を脱いで床を歩くと足跡がペタペタ……。
周りの人には気付かれにくくても、そんな気持ち悪い足汗に悩んでいる女性は少なくないようです。
知人の家に招かれたり、宴会などで靴を脱がなければならない場面では逃げたくなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうっか?
今回は、そんな不愉快な足汗の原因や対策について今すぐできる足汗の解消方法をご紹介します。
足汗の原因
足汗は、必ずしも暑さのせいではなく自律神経の乱れが関係しています。
緊張や不安といった精神的なストレスを受けることで「手に汗を握る」状態になってしまうことがありますが、足の裏も手のひら同様にストレスや緊張状態で汗が噴き出してしまいます。
また、冬場などは体内を優先的に温めるために手足などの末端が冷えやすく、寒い屋外から温かい室内に入ると、温度変化により急激に大量の血液が流れることで足汗をかいてしまうこともあります。
どちらも人間の身体の仕組みとして当たり前の反応で、誰にでも一度は経験のあることです。
ですが、生活習慣の乱れや運動不足、女性ホルモンの乱れなどで自律神経が乱れていると、通常よりも大量の汗が出てしまい、あのヌルヌルとした不快な状態にまでなってしまうんです。
では、そんな足汗を解消するには、どんな方法があるのでしょうか?
太い血管部分を冷やす
首の後ろや脇の下、太ももの付け根や膝裏など、太い血管の通っている部分に冷たいペットボトルや保冷剤などを当てて冷やすことで全身の体温を下げることができ、一時的とはいえ足汗も引かせることができます。
普段から通気性の良い服を着て、汗をかきにくくしておくことも大切です。
ツボを刺激する
足汗に効くツボとして、 商陽があります。人差し指の親指側の爪の横にあるツボで、このツボを押さえることで交感神経を落ち着かせ、ストレスなどによる精神的な要因による発汗を抑えることができます。
気がついたときにすぐに押せるので、仕事の合間などに押してみましょう。
また、足にも同様の効果のあるツボがあり、こちらは足の小指の爪の外側になります。
「皮膚圧反射(半側発汗)」という性質を利用して発汗を押さえる方法もあります。
「皮膚圧反射(半側発汗)」とは、身体の圧迫が起こっている側は汗が減り、反対側の汗が増えるという性質のことです。胸の高さで帯を締めている舞子さんは、この性質を利用して上半身の汗を抑えて化粧崩れを防いでいるとされています。
足汗、つまり下半身の発汗を抑えるためには、腰の左右を圧迫するのが効果的です。
普段よりベルトの位置を少し下げたり、腰をつねるなどして圧迫してみましょう。
ほかにはこんな方法も
足を温める
温めたりしたら逆に汗をかいてしまうのではと心配されるかもしれませんが、足が冷えると交感神経が刺激され、かえって汗が出やすくなってしまうものなんです。
足は末端なので血行が悪くなりやすく、特に冷えやすい場所です。
ウォーキングなどの運動や足裏マッサージ、足湯などで日頃から血行の促進を心掛けましょう。
特に足湯の場合、お好みのアロマオイルを数的混ぜるとアロマの香りでの癒され、自律神経を整える効果も期待できます。
靴下はちゃんと履く
特に夏の暑い時期などは、自宅ではつい靴下を脱いでしまいませんか?
しかし、素足は足を冷やしてしまいます。エアコンなどの冷風ではもちろんのこと、冷たいフローリングも冷えを引き起こしてしまいます。
夏でもきちんと靴下を履いて、足が冷え過ぎないように気を付けましょう。
足汗対策には、足の指の間に汗が溜まりにくくニオイにも効果的な5本指ソックスがおすすめです。汗をかいたらこまめに履き替えるようにして、清潔を保ちましょう。
制汗剤を使う
汗対策といえば制汗剤ですよね。
制汗剤にはクリームタイプやローションタイプ、スプレータイプ、シートタイプなど様々な種類があります。
シートタイプ以外のタイプに共通していえることは、汗をかくまえや汗を拭き取った後の乾いた肌に使わなければならないということです。
塗るのに多少手間のかかるクリームタイプはお風呂上がりや外出前に、お出掛け先ではサラサラ感のあるスプレータイプやしっかり汗を拭き取ることで爽快感を感じられるシートタイプなど、場面によって使用する製品を変えるとより効果的です。
サイズの合った靴を履く
靴の中は、汗で湿った空気がこもりがちです。
サイズを合った靴を履いていれば、歩く度に足がポンプの役割をして湿った空気を足と靴の隙間から外に押し出します。
でも、小さなサイズの靴では足と靴の間に隙間がなく、空気が外に出ることができずに非常に蒸れてしまいます。大きなサイズの靴の場合は、足と靴の間に隙間がありすぎて、十分なポンプ効果が得られず、やはり空気がこもって蒸れてしまいます。
足汗やニオイの原因になってしまいますので、靴は必ずサイズの合ったものを履くようにしましょう。
また、足に大きな負担のかかるヒールの高い靴や足を締め付けるような靴も、足汗には大敵です。できるだけヒールが低い靴を選ぶようにしましょう。
リラックスする
不安や緊張などの精神的ストレスは発汗を促進します。
足汗を気にして神経質になってしまうと、それがストレスとなって余計に汗が出るという悪循環に陥ってしまいます。
深呼吸をするなどしてリラックスを心掛けましょう。「足汗をかくのは仕方ない」と割り切ってしまうのも良いですね。
足汗は、暑さだけでなくストレスなどによる自律神経の乱れでも出てしまうものです。そのため、季節に限らず一年中足汗に悩まされているという方も少なくはありません。
太い血管を冷やす、ツボを押す、足を温める、サイズの合った靴を履くなどの自分でできる対策を行って、足汗の改善を目指しましょう。
もしどうしても足汗が改善されないようでしたら、病院を受診して治療を受けるのも手ですよ。