体の中で顔意外に年齢があらわれる場所があることを知っていますか。それは後ろ姿です。年齢を重ねると、背中に贅肉が付きやすくなるのです。
学生時代にしっかりした体格の友達が皆から「お母さん」なんて呼ばれていたりしませんでしたか?がっちりした後ろ姿はお母さん世代の特徴的体格といえるのかもしれません。
しかし、逆を言えば、背中に贅肉がなければ実年齢より若く見えるということです。今日は、背中を鍛えて贅肉を落とすストレッチについてご紹介します。
背中に贅肉が付く理由
加齢
加齢は背中に贅肉をつきやすくする主な原因の一つです。歳を重ねると代謝が落ちますので、体に脂肪が付きやすくなっていきます。そして脂肪がつく部分はお腹や太ももだけでなく、背中も同じなのです。
また、加齢に伴い、背中の筋肉が衰えていき脂肪に変わっていくのも背中に贅肉が付きやすくなる一因です。
姿勢
日頃から姿勢が悪く猫背だったり、デスクワークや家事で前かがみの姿勢でいる時間が長くなると肩甲骨が開いてしまい、背中の筋肉が衰えてしまいます。筋肉が衰えると贅肉が付きやすくなるので背中に贅肉がつく原因となるのです。
背中を鍛える嬉しい効果
背中に贅肉がつく理由から考えると、背中の贅肉の解消には背中の筋肉を鍛えることがポイントになりそうですね。では、背中の筋肉を鍛えるとどのような効果があるのかみていきましょう。
姿勢が良くなる
猫背は背中の筋肉が少ないために体が前に引っ張られてしまうことが原因で起こります。ですので、背中の筋肉を鍛えることによって猫背の改善に効果があるのです。
猫背だと見た目がおどおどして自信がないように見えたり、実年齢より老けて見えてしまったりします。背中の筋肉を鍛えることにより背筋がピンと伸びれば、見た目の印象も若くなり好感度もアップしますよ。
顔の見た目も若くなる
猫背で体が前に引っ張られている状態が続くと、首やあごも前に引っ張られるため、二重あごの原因になるのです。スリムな体型をしているのに二重あごという人の多くは猫背が原因だったりします。
背中の筋肉を鍛えることによって猫背が改善されると、姿勢が良くなるだけでなく二重あごや顔のたるみも改善され、顔の見た目も若くなるのです。
ダイエット効果抜群
肩甲骨の内側には、脂肪燃焼効果が高く、ダイエットには欠かせない褐色細胞というものが存在します。猫背で姿勢が悪くなると背中の血流が悪くなり、褐色細胞の働きも弱くなってしまいます。ですから、背中の筋肉を鍛えることにより、褐色細胞の働きが活発化しダイエット効果が期待できるのです。
背中の贅肉を落とすストレッチ
フェイスタオルを使ったストレッチ
座った状態でも立った状態でも構いませんので、フェイスタオルの両端を持ってフェイスタオルがピンと張るように頭の上に持ち上げます。次にフェイスタオルをピンとさせたまま、肩甲骨あたりまで頭の後ろで肘を曲げます。
この曲げ伸ばしを繰り返すと肩甲骨が動いてしまっていくのを感じることが出来ます。
肩回しストレッチ
肩の上に手を置き、そのまま肘で円を描くよう前にグルグル、後ろにグルグル回します。肩甲骨が大きいているのを感じながら回してください。肩こりの解消にも効果があるストレッチです。
はばたきストレッチ
両手を軽く握って腰に置きます。そのまま、鳥が羽を羽ばたかせるイメージで肘を前後に動かします。座りながらでもできますので長時間同じ体勢が続くオフィスでも簡単に行うことが出来ます。
背中の筋肉は知らず知らずのうちに凝り固まっていて、急に激しく動かすと背中を痛める危険があります。ストレッチを行なう際は無理のないよう、ゆっくり様子をみながら行ってくださいね。
日頃からの正しい姿勢が背中を鍛える
自分が今どのような体勢で座っているのか注意してみてください。肩が丸まった前傾姿勢にはなっていませんか。もしくは何かにもたれてお腹を投げ出した格好になっていませんか。その体勢から、自分で正しい姿勢だと思う体勢をとってみてください。
肩がグッと開いて、お腹や背中の筋肉を使っているのを感じられるでしょう。
正しい姿勢は、筋肉を使用します。毎日の生活の中で、良い姿勢をキープするだけで、筋力アップにつながるのです。それでは、正しい姿勢を保つために注意したいポイントについてご紹介していきます。
・同じ肩ばかりにカバンをかけず、決まった手でカバンを持つことを避ける
・正しい高さになるよう椅子や机の高さを調節する(机の高さが低いと前かがみになるため、猫背の原因になる)
・寝転びながらテレビや本を見ない
・日頃から運動を心がける
・椅子に座るときは深く腰かける
まとめ
背中に贅肉がつくのは加齢、猫背で、筋力が落ちることが大きな原因です。背中の筋肉を鍛えることで、背中の贅肉を落とすだけでなく、体全体のダイエット効果をアップさせたり、顔の見た目も若くすることが出来ます。
背中の筋肉を鍛えるには、空き時間を見つけながら小まめにストレッチを行ない、開いてしまった肩甲骨をしめることと、日頃から正しい姿勢を心がけることが大切です。
背中の贅肉はなかなか落ちないと諦めてしまう方もいらっしゃいますが、日頃のちょっとした心がけで落とすことが出来ます。ここで諦めてしまうか、気を付けるかでこのまま一気に老けてしまうかどうかの分かれ道になるのです。