ヘアケア効果だけじゃない!実はスキンケア効果もある「椿油」

 

オイルには、動物性の脂肪から抽出されるものよりも、植物の実や種子から抽出される種類の方が圧倒的に多いのです。

「え?こんなものからもオイルが採取できるの?」と驚かれるものも沢山あります。この頃、美容や健康のために、良質なオイルを摂ることが、体内を若返らせるのに効果があることが注目されています。

新しく注目されるオイルもいいですが、日本には昔から女性を美しく輝かせるために使われてきた、伝統的な椿油があります。

椿油は、髪に良いオイルとしておなじみですが、それ以外にも女性に嬉しい効果のある活用法がイロイロあるんですよ。

そこで、日本伝統の椿油を使ったスキンケアの方法をご紹介します。

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椿油とは?

椿油は、日本では1000年以上も前から使われてきたという記録があります。奈良時代には、女性の髪の毛に使ったり、皮膚の病気の治療にも活用されたりしたという記録があります。

食用としても、また灯りにも使われるなど、人々の生活に密着してきたのが椿油です。椿の中でもヤブツバキと呼ばれる種類は、種子が大きくて油を採取しやすいので、椿油用に栽培されてきました。

椿は、日本の気候に適しているので、庭木としても使われることがありますし、現在でも街中でよく見かけます。そんな身近な椿の種子から採取された椿油は、肌を健やかにする効果が高いので、スキンケアに取り入れると良いのです。

ヘアケア効果だけじゃない!実はスキンケア効果もある「椿油」

 

椿油のお肌への効果

椿油がなぜ、食用や灯りなど、生活必需品以外に使われるようになってきたのか、それはこの油に含まれる「オレイン酸」という成分に秘密があります。

オレイン酸は、人の肌にも含まれる脂肪酸の一種で、オレイン酸が皮膚のうるおい成分を守る役割をします。

椿油に含まれるオレイン酸は、なんと約85%という驚きの含有量です。オレイン酸は、健康油でもよく見聞きすることがありますが、椿油のオレイン酸は、天然のものなので、食用にしても身体に良い効果があるわけです。

とくにお肌への効果は、乾燥をしっかり防ぐことで、皮脂のバランスを整えてくれます。オレイン酸の他にも、リノール酸、パルチミン酸、ビタミンEなど、美肌に導く数々の成分が含まれるのです。

天然のオイルは、石油系界面活性剤などを含まずに、自然の力で肌のうるおいを守り、外側からの刺激からも守るので、スキンケアにはおすすめなんですよ。

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椿油を使ったスキンケアのやり方

椿油を活用するお手入れの方法は、アレンジ次第で幅広く使えますが、基本的なお手入れ方法をご紹介します。

椿油クレンジング

クレンジング用に市販されているオイルは、合成された成分で使用感をスムーズにしたり、洗い流すとサラッとするように加工されています。

椿油をそのままクレンジングに使用することは、使い慣れないとヌルヌルして使いにくいと感じるかも知れませんが、100%ピュアな椿油を使ってクレンジングすることは、お肌に余計な刺激を与えることがありません。

ダブル洗顔は必要ですが、お肌にやさしいクレンジングを探しているなら、ぜひ椿油を試してみてはいかがでしょう。

オイルパック

椿油に豊富に含まれるオレイン酸は、保湿に効果を発揮しますので、乾燥が気になる時のスペシャルケアに取り入れてみます。

1.洗顔後に手の平に椿油を取ります。(100円玉くらい)
2.手の平に伸ばした椿油を顔につけて、ハンドプレスをしてなじませます。
3.タオルを濡らしてポリ袋に入れ、電子レンジで30秒から1分ほど温めます。
4.ホットタオルを顔に乗せて、5分くらいパックします。
5.タオルで残った油分を拭き取ります。

このオイルパックは、週に一度から二度くらいのペースでも良いので、続けていくとひどい乾燥肌の改善に効果が期待できます。

日々の保湿クリームとして

毎日のスキンケアに、乳液や美容液、保湿クリームなどを使っている方は多いと思いますが、乳液やクリームは、水分と油分を界面活性剤で乳化させています。

使用される界面活性剤には、石油由来の成分もあるので、肌に不要なものを使用したくないとお考えの方は、椿油をクリームとして使ってみましょう

洗顔後に化粧水をたっぷりとつけて、その水分が十分に残っている段階で椿油を1滴手の平に取ります。

そして手の平に薄く伸ばした椿油を顔になじませれば、保湿クリームを塗らなくてもうるおいをしっかり守る効果があります。

ほんの少量でも十分な効果があるので、経済的ですし、時間の短縮にもなります。

ヘアケア効果だけじゃない!実はスキンケア効果もある「椿油」

 

椿油の選び方

椿油を選ぶ時のポイントですが、余計なものを含んでいない100%天然のものなら、大きな違いはありません。

産地や銘柄によって、価格に多少の差がありますが、食用やヘアケア用、化粧用と用途がはっきりと明記されている時は、使用目的で選ぶようにします。

椿油の産地は国内の各地にありますが、大島産や五島産が有名です。中国産の椿油もありますが、日本製の椿油でも、お手頃な価格で販売されているので、品質を考えると、国内製の椿油を選ぶことをおすすめします。

基本的には、お肌のお手入れに使用するのは少量なので、あまり大容量のものを買わないで、2ヶ月~3ヶ月以内で使い切れるくらいの容量で購入した方が、油の変質を防ぐことができます。

お肌に使えるものは、髪にも使えますから、フェイスケア以外にも全身に使えば、数か月で使い切れると思います。