テレビ番組などで赤ちゃんや子供と犬が一緒に過ごしているところを見ると、ほのぼのしますよね。
その一方で、子供がいる家庭で犬を飼うと「子供がけがをしないか」、「犬と子供は仲良くなれるか」などと不安点も多いです。
子供のいる家庭で犬を飼うのは子供や犬にとって良いことなのでしょうか。
今回は犬を飼うことが子供にもたらす効果や注意点、子供のいる家庭で育てやすい犬種についてご紹介いたします。
犬を飼うことによる子供への効果は?
犬を飼うことは子供の成長にメリットをもたらします。犬を飼うことで得られる子供への効果を5つ確認してみましょう。
動物を好きになる
犬を飼っていれば、動物を好きになる子供が多いです。
はじめは犬に対して苦手意識を持つ子供もいますが、お世話をしたり、一緒に遊んだりしていると愛情を持つようになり、他の動物に対しても優しく接するようになるでしょう。
また、犬と一緒に暮らしていると、動物に対しては優しく接しなければならないということも学びます。動物に優しくなれれば、人に対しても優しい心を持つ子供に育つと考えられるでしょう。
規則正しい生活ができる
犬を飼っていると、毎日決まった時間に散歩へ行ったり餌を与えたりしなければなりません。
そのため、子供は学校が休みの日などもだらだらと過ごすのではなく、犬の生活リズムに合わせて規則正しい生活をするようになります。
散歩に行けば、ある程度運動不足も解消されて健康的になれるので、生活リズムを整えて健康的に生活できることは犬を飼うことのメリットといえます。
子供にとっての友達ができる
犬は子供にとっての友達になってくれます。学校で嫌なことなどがあった場合、親に相談しにくいことも犬の前では正直に気持ちを言葉にできる子供もいるでしょう。
また、家以外で嫌なことがあっても、自宅に帰って犬と遊べると思うと元気が出る子供も少なくありません。
犬と友達になれれば、子供が幸せを感じられることは犬を飼うことのメリットです。
感情を読み取る力が育まれる
犬と暮らしていると「こうしたら犬が喜んでくれるかな」、「こうしたら、犬は悲しむだろうな」などと子供は犬の感情を感じ取れるようになってきます。
そして、この力は人とのコミュニケーションにおいても役立ちます。
子供は犬と接するときのように、相手の気持ちを考えて行動するようになるので、人の気持ちを考えられる子供に育ってくれるでしょう。
相手の気持ちを考えられれば、たくさんの人と良好な関係を築けます。
命の大切さを知れる
犬と暮らすと子供が命の大切さを知れることもメリットです。
犬が年老いていく様子を子供が目にすると、命の大切さを実感します。犬が亡くなってしまうと子供は傷つきますが、命の大切さを知れれば、人の命も大切にできるようになるでしょう。
老犬と暮らして命の大切さを学べれば、お年寄りなどにも優しく接することができるようになります。
子供がいる家庭におすすめの犬種
犬は子供と仲良くなれる動物というイメージを持つ人がいますが、犬種によっては子供と仲良くなれないだけでなく、子供が傷つけられることもあります。
そのため、子供がいる家庭で犬を飼う場合は、子供と仲良くなれる犬種を選びましょう。
子供がいる家庭で家族と仲良く暮らしていける犬種としてはトイプードルやパピヨン、ゴールデンレトリバーが挙げられます。
トイプードル
人気の小型犬「トイプードル」は子供のいる家庭でも飼いやすいです。
トイプードルの性格
トイプードルは頭が良く、家族に対して愛情深い犬種です。好奇心が旺盛で運動能力が高いため、子供と一緒にお出かけすると喜んでくれるでしょう。
トイプードルを飼うときに知っておきたいこと
トイプードルは毛が抜けにくい犬種ですが、ブラッシングやトリミングをしなければ、毛が絡まったり、毛にほこりなどが溜まったりします。
トイプードルを飼うことになったら、週に3回はブラッシングをして、毛が伸びたらトリミングに行くようにしましょう。
パピヨン
美しく、上品な見た目が人気のパピヨンも子供と仲良くなれる犬種です。
パピヨンの性格
パピヨンは活発で人懐っこい犬種です。愛情深いので、子供とも仲良く暮らしていけて、家族以外の人や他の犬とも上手くコミュニケーションが取れます。
パピヨンを飼うときに知っておきたいこと
パピヨンは賢いので、早めにしつけを覚えさせることが大切です。甘やかして育てると、攻撃的になってしまうことがあるので、子供がいる家庭では子犬の時にしっかりとしつけましょう。
ゴールデンレトリバー
子供がいる家庭で大型犬を飼いたい場合はゴールデンレトリバーを選ぶのが良いでしょう。
ゴールデンレトリバーの性格
ゴールデンレトリバーは穏やかな性格の犬種で、人とも犬とも仲良くなれることが特徴です。活発なので、しっかりとしつけておけば、子供と一緒に体を動かして遊べます。
ゴールデンレトリバーを飼うときに知っておきたいこと
ゴールデンレトリバーはとても運動が好きな犬種です。子犬の時は朝夕それぞれ1時間以上散歩しても足りないことがあるので、運動不足にならないように、しっかりと散歩させてあげましょう。
犬を飼う時の注意点
どれだけ温厚な性格の犬でも飼うときに注意点を知っておかなければ、子供と上手く暮らせず、攻撃的になってしまうことがあります。
子供がいる家庭で犬を飼う場合は3つの注意点を知っておきましょう。
犬に上下関係を教える
犬は上下関係を重視する動物です。犬が子供を自分より下の存在と考えてしまうと、子供に攻撃的に接することがあるので、犬を家庭に迎えたらまず、上下関係を教えましょう。
例えば、外出する場合は子供から先に家を出て、帰宅したときは子供が家に入ってから犬を入れることなどを意識していると犬は子供を自分より上の存在と認めます。
犬に安心できる場所を与える
子供は注意をしても、犬を叩いたり、犬のしっぽを引っ張ったりすることがあります。
犬にとってこれらの行動はストレスになるので、子供と一緒に楽しく暮らしていくためには犬に安心できる場所を与えてあげましょう。
犬に安心できる場所を作りたいときはケージを設置するのがおすすめです。
アレルギー対策をする
犬を飼っていると子供がアレルギーを発症する場合があります。子供に湿疹やかゆみ、咳、鼻水などの症状がでたら、早めに小児科を受診しましょう。
また、犬に付くほこりやダニもアレルギーの原因となるので、定期的なブラッシングやシャンプーも欠かさないようにしてください。
注意点を知って子供のいる家庭で犬を飼おう
犬を飼うことは子供の成長に大きなメリットをもたらします。子供のいる家庭で犬を飼うことを検討している人は注意点を知り、穏やかな性格の犬種を選んで、犬を迎えてみてはいかがですか。
犬を飼うと、子供もお母さんやお父さんも幸せになれるでしょう。