痛い「あかぎれ」を自宅で治す方法と、未然に防ぐ6つのポイント

冬の乾燥した季節になると手や足にできるあかぎれ。血が出るだけでなく、水仕事などで水がしみると言葉にできないほどの痛みに悩まされます。また繰り返しできるのも困りものです。この治りにくいあかぎれを早く治す、また予防する方法について、詳しくご紹介します。

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「あかぎれ」の症状と原因は?

あかぎれは手足の乾燥から起きる症状で、肌表面がカサカサするだけでなく、表皮のさらに下にある真皮層まで亀裂が入った状態のことをいいます。真皮層には血管が走っているため、あかぎれになるとそのひび割れたところから出血します。ぱっくりと割れた傷口は、見た目はもちろん外部の刺激にも反応し、痛みを伴います。

では、あかぎれはなぜできるのか詳しく見ていきましょう。

冬の乾燥、寒さ

冬は空気が乾燥し、気温も低下します。そのため汗をかきにくくなり、汗と皮脂によってできる皮脂膜が不足します。そのため手足が保護されず、皮膚がひび割れ、これが悪化してあかぎれとなります。

血行不良

冬の寒さで体温が低下すると、手足の先など体の末端に十分な血液が行き届かなくなります。そのため、細胞が再生するために必要な栄養素が血液を通じて配給されなくなり、乾いた空気によってできたひびわれが修復されず、悪化してしまうのです。

水仕事や洗剤による影響

毎日のように水を使う主婦や調理師、また美容師や理容師は手荒れがひどい傾向にあります。水によって手の表面の皮脂や角質が必要以上に取れ、また洗剤や薬剤などが刺激となり、手荒れを悪化させます。

手や足は体のなかでも皮脂の分泌が少ない部分であり、代わりにある角質層が厚いため、皮膚の再生に時間がかかります。そのため一度あかぎれになってしまうと、なかなか治りにくく、悪化してしまうのです。

さらに手足は動かすことが多く、治癒するまで何もせず、安静にすることができないこともあかぎれを悪化させる一因となっています。

痛い「あかぎれ」を自宅で治す方法と、未然に防ぐ6つのポイント

あかぎれを自宅で治す方法

あまりにもひどいあかぎれは、病院で治療を受けた方がいいのですが、できるなら家で治したいもの。どのような対策をすればいいのかご紹介します。

ハンドクリームを塗る

ハンドクリームをまめに塗るようにしましょう。水仕事をした後はもちろん、トイレに行った後や入浴後なども含め、まめに塗ることが大切です。

冬は特に乾燥しているため、まめに塗らないと意味がありません。またハンドクリームを塗るときには、指先や爪の周りなどにもなじませます。足にも同じようにハンドクリームや保湿効果のあるクリームを塗るようにします。

なるべく水に触れないようにする

水が蒸発するときに肌が乾燥するだけでなく、洗剤も肌に刺激となります。なるべく水に触らないように、食器洗いの祭にはゴム手袋をするようにしましょう。ただゴム手袋にかぶれる体質の人の場合、ゴム手袋をすることで手荒れが悪化することもあるので、その場合は綿の手袋をした上ではめるようにするとよいです。

また冷たい水は体温を奪うので、なるべく使わないようにしましょう。ただしお湯でも自然乾燥させるのは逆効果となりますので、すぐにタオルで拭き取るようにします。

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あかぎれを未然に防ぐポイント

まめな手足のケア、保護をおこなうことも必要ですが、できれば手荒れがあかぎれに進行する前に治すことが一番です。あかぎれにならないためにも、普段の生活から予防し、手足のケアをしっかりしていきましょう。

こまめにハンドクリームを塗る

手荒れやあかぎれができていなくても、乾燥がひどくなる秋ころから予防としてハンドクリームをまめに塗るようにしましょう。できれば入浴後に化粧水などで保湿し、クリームを塗って手袋や靴下をはくのがおすすめです。

手を洗いすぎない

ハンドソープなどが刺激となり、手荒れを進行させます。刺激の少ないハンドソープや洗剤を使うようにしましょう。

手先の血行をよくする

手足の指先を入浴時によくマッサージして、血行をよくしましょう。あわせてハンドクリームを塗るときにも指先まで塗り、マッサージすると効果的です。

血行をよくするビタミンEを摂る

手足の末端まで十分な血液を行き渡らせるために、ビタミンBを含む食べ物をしっかり摂りましょう。ビタミンBには血行を促進する効果があります。多く含まれるのはアーモンドですが、そのほかにイワシやアユ、ウナギやたらこ、明太子などにも含まれています。

加湿器を使い、部屋を乾燥させない

乾燥しがちな冬、部屋の湿度をあげることで手荒れを防ぎます。

また部屋を暖かく保ち、温度と湿度のバランスにも注意しましょう。靴下を重ね履きするなど、体を冷やさない工夫をすることも大切です。

体を温め、血行をよくするために運動をする

気温が低いと、体を動かすのがおっくうになってしまいますが、体温が下がると体は内臓器官を温めようとするため、血行が悪くなってしまいます。ウォーキングや散歩、ヨガなどで軽く体を動かし、体を温めることで血行を回復させましょう。

痛い「あかぎれ」を自宅で治す方法と、未然に防ぐ6つのポイント

夜に集中ケア!あかぎれをすぐ治す方法

予防していてもあかぎれができてしまった…そんなときには集中ケアをして、ひどくなる前に治しましょう。夜寝る前のスペシャルケアが効果的です。

軟膏を塗る

市販の軟膏を塗りましょう。さらに薬剤をしっかり浸透させるために、絆創膏などでカバーします。ただし絆創膏も長く貼っていると逆に肌がふやけてしまいますので、注意が必要です。

木綿、綿の手袋をして寝る

通気性の良い木綿、もしくは綿の手袋をしましょう。ビニール手袋で汗をかくことでケアする方法もありますが、熱がこもり、かゆみが出る場合もあるので、布地の方がおすすめです。

ひどくないあかぎれであれば、一晩で肌がしっとりします。あかぎれになる前に治すことができれば、毎日のまめな手足のケアであかぎれを予防することが可能です。