爪に黒い斑点ができてしまった場合は、こんな病気の可能性あり

爪に黒い斑点ができるという症状は、病気が潜んでいる可能性があります。すぐ消えるだろうと安易に考えず、原因を知り、対処していくことが大切です。

そこで今回は、爪が黒くなる原因や、考えられる病気についてなど、詳しくご紹介するとともに、子供にできた場合の対処法についてもご紹介していきます。

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爪が黒くなる原因

爪が黒くなる原因は、いくつか考えられます。

紫外線や放射線の影響

病気などで、放射線治療などを行っている場合、爪が黒くなる場合があります。また、強い紫外線を浴びせ続けることでも、爪の色が黒くなることがあるのです。

ただ、病気の治療の場合などで黒くなってしまったときは、治療を止めることで改善するといわれています。爪を元の色に戻すということより、まずは病気の治療に専念することが第一ですので、治療内容が原因となっている場合は、病気を治すことにつとめましょう。

靴による刺激

爪が黒くなる原因には、靴による刺激も関係しています。特に女性が履いているハイヒールは、足のつま先に重心がかかるため、つま先部分を圧迫してしまっているのです。

こういった刺激が、爪を黒くさせてしまう可能性もあるため、症状があらわれた場合は、つま先を圧迫するような靴は履かないようにしましょう。

スポーツ

靴による刺激が爪を黒くさせる原因の一つであるとお話しましたが、スポーツが原因となる場合もあります。

例えば、サッカーなどは、つま先でボールを蹴るため、つま先や爪に大きな刺激を与えることになります。スポーツをした後、爪が黒くなってしまった場合は、スポーツによる刺激だと考えられます。

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考えられる病気とは

爪が黒くなる原因には、一般的にはつま先への一時的な刺激により、爪の下に血豆が出来ている場合が多いのですが、こんな病気が潜んでいる可能性もあります。

悪性黒色腫(メラノーマ)

これは、悪性腫瘍の一種で、皮ふガンの原因となるものです。色素をつくる細胞が、ガン化してしまうことにより発生するといわれていますが、爪にできる可能性もあるのです。

また、メラノーマは、足の裏や背中など、体のあらゆるところに発生しますが、早期治療することで完治することができます。ただ、早期発見するためには、爪の下にできる血豆だと思い込み、放置しないことが大切なのです。

血豆とメラノーマの違いは、場所が移動するかしないか確認することで、見分けることができます。血豆は爪の下にできるため、爪が伸びてくるとともに、場所が移動します。しかし、メラノーマの場合は、移動はせず、黒い部分が大きくなるのです。

皮ふガンの原因となる腫瘍のため、体重が急に減り、食欲が低下するなどの症状があらわれる場合がありますので、見分けるポイントとして覚えておいてくださいね。

アジソン病

もう一つ考えられる病気は、アジソン病というものです。アジソン病は、ホルモンの異常によって引き起こされる病気の一つで、色素沈着だけでなく、さまざまな症状があらわれます。全身の倦怠感や、胃腸障害、足の爪だけではなく、皮ふの色素も黒くなる可能性があるのです。

アジソン病は、血豆などとは異なり、斑点ではなく黒い筋があらわれます。足の爪全てにこのような症状があらわれる場合もあるため、必ず病院にて診察を受けるようにして下さい。

子供にあらわれた場合

爪が黒くなるという症状は、大人だけではなく子供にあらわれる可能性もあります。ただ、子供の場合は、あまり神経質にならず、様子を見るようにしましょう。

子供の足の爪が黒くなるという症状は、主に色素沈着が原因と考えられています。もちろん、他に気になる症状が出ているようであれば、病院にて診察する必要がありますが、数週間で消えるようであれば問題はありません。

しかし、その色がどんどん濃いく変色したり、範囲が広がっていく場合には、悪性の腫瘍などの可能性も考えられますので、必ず医師に相談して下さい。

爪に黒い斑点ができてしまった場合は、こんな病気の可能性あり

爪が黒い場合の対処法

爪が黒い場合の対処法としては、経過を観察することが一番大切なことです。スポーツをした後や、何かに足をぶつけてしまったなど、考えられる原因がある場合でも、なるべく自然に消失するかどうか、毎日チェックするようにしましょう。

特に、メラノーマなどの病気にかかってしまった場合は、黒い部分に変化があらわれますので、見逃さないように観察することで早期発見につながります。皮ふガンだったらどうしよう…と不安に思う方も多いと思いますが、早期発見・早期治療で完治できる可能性が高いので、焦らず経過観察につとめましょう。

また、全身の倦怠感など、普段とは違う異変を感じ取れるよう、日ごろから体調管理をしておくことも大切ですよ。何事もこれくらい大丈夫だろうと安易に考えることはせず、必ず症状や状態を確認するなど、自己管理を大切にしましょう。