もうミルクは卒業かも!時期を見極める、スムーズな断乳のやり方

 

生まれてから1歳まではあっという間に過ぎていきます。1歳を迎えると、ママはそろそろ断乳を意識し始めるのではないでしょうか。お仕事復帰を控えているママさんも多いので、もっと早くに断乳をしてしまう方もいらっしゃいます。それぞれの事情がありますが、いったいいつ頃に行うのがいいのでしょうか?

これからお子様が1歳を迎えるママの為に、断乳とはどういうものなのか、断乳の時期はいつなのかをご紹介いたします。また、断乳の仕方と、断乳後のお子様との過ごし方なども併せてご紹介いたします。

広告

 

そもそも「断乳」とは何か

断乳とは、お仕事をされているママの仕事復帰の時期に合わせたり、様々な理由で強制的に授乳をやめさせることです。「赤ちゃんがかわいそう」という声も聞こえてきそうですが、悪いことではありません。遅かれ早かれいつかは授乳を止める日が来ます。卒乳のように赤ちゃんのペースに合わせて自然にやめさせるか、断乳のように、理由があってしかたなくやめさせるかのどちらかを選択することになります。

断乳は、離乳食が始まって、食事から栄養をとれるようになってからというのが、昔の考え方でした。ですが、時代はかわり、働くママが増えてきているので、仕事復帰に合わせて断乳を行う方が増えています

年配の方からすると、やはり「親の勝手」とママを責めるようですが、昔と違って、粉ミルクも品質が良くなり、栄養価も非常に高くなっています。まだまだミルクが必要な月齢での断乳でも、母乳からミルクに切り替えたとしても赤ちゃんの発育に問題はありません

もうミルクは卒業かも!時期を見極める、スムーズな断乳のやり方

 

断乳の時期

断乳の時期は人それぞれで、断乳をする理由によっても変わってきます。ママの仕事復帰や妊娠以外で断乳を始める時期の目安があります。

多くのママさんが1歳を機に断乳をされます。1歳といえば、生後5ヶ月頃から離乳食を始めていれば、完了期に入っているお子様もいらっしゃいます。手づかみ食べもしっかりとできるようになっていて、いろんな栄養を離乳食からとれるようになっています。このように、母乳やミルク以外のところからしっかりと栄養がとれるようになっている頃が好ましいと言えます。

その他に断乳の時期の目安としては、次の通りとなります。

・ストロー飲みやコップ飲みでしっかりと水分補給ができる
・10ヶ月を過ぎても離乳食が進まない
・しっかりと一人歩きできる
・ママの体調不良により医師から勧められた

お子様の成長度合いと、ママの体調などを考慮したうえで、断乳の時期を決めましょう。

広告

 

断乳の仕方と断乳後の過ごし方

断乳の仕方と、断乳後のお子様との過ごし方をご紹介いたします。

<断乳の仕方>

1.断乳の日を決めて子供に伝える

断乳の日をきめたら、お子様に言葉できちんと伝えます。1歳を過ぎる頃にはママの言葉もだいたい理解できるようになっています。お子様がわかる言葉を使って、「この日になったら、おっぱいやミルクはバイバイね」などと伝えてあげます。伝えた日に印をつけて、断乳の日に好きなキャラクターなどのシールを貼ります。1日の終わりにその日の所に好きなシールを張らせてあげましょう。そうして、あと何日というのを伝えていきます。

また、母乳育児をされてきたお子様には、おっぱいとバイバイしても、ママとずっと一緒なんだということ、大好きだということを伝えてあげてください。

断乳は3日間が勝負です。初日の朝に最後の授乳をしてスタートします。実際に断乳が始まると、日中は外遊びやお散歩、おもちゃ遊びなどで気を紛らわすことができます。ですが、夜になるとやはり夜泣きをする可能性が非常に高くなりますので、可能であれば寝かしつけはパパにお願いするようにしましょう。

3日間乗り切れば、ほとんどのお子様が断乳に成功します。ママとお子様だけで乗り切るのは非常に難しいので、なるべくパパに協力してもらうようにしましょう。

2.少しずつ量を減らしていく

離乳食の後に母乳やミルクを与えますが、離乳食が順調に進んでいるのなら、食後の授乳をやめることから始めていきます。それと同時進行で、授乳時間の間隔を長くしていき、1日の授乳回数を少しずつ減らしていきます。この方法は、ママにもお子様にも比較的精神的な負担は軽くなります。また、徐々にへらしていくので、ママが乳腺炎になるリスクが軽減されます。ただ、その分断乳完了までの時間はかかると考えておいてください。最低でも1ヶ月はかかる長期戦になります。

もうミルクは卒業かも!時期を見極める、スムーズな断乳のやり方

 

<断乳後の過ごし方>

断乳が成功した後、お子様とどうやって過ごせばいいのか、どうやってスキンシップをとればいいのかわからないママがいらっしゃいます。あまりあれこれ考えずに、いつものように、家事もこなし、お外遊びも一緒にして、お部屋でも一緒におもちゃ遊びをして過ごしましょう。

断乳後、甘えたさんになるお子様が多いのですが、それをしっかりと受け止めてあげることは大切です。ですが、家事をしないといけなくて、できない時は「少しだけ待っててね」「これが終わったらいっぱい抱っこしてあげるから」と優しく言い聞かせてあげましょう。そんなママの言葉も聞いてくれないこともありますが、だからといって、怒鳴ってしまったりするのはよくありません。断乳後、ふと思い出して泣いたり不安になったりすることがあるのは仕方がないことです。一時的なものなので、広い心で優しく接してあげるようにしましょう。

もうミルクは卒業かも!時期を見極める、スムーズな断乳のやり方

 

断乳は余裕をもって行いましょう

断乳は、ママにとってもお子様にとっても辛いことですが、成長する為の第一歩です。理由は様々ですが、仕事復帰などが決まっているなら、断乳後のママのおっぱいケアの日数も計算に入れて、余裕をもって始めるようにしましょう。

また、断乳をするならしっかりと決心して行ってください。少しずつ量を減らしていくやり方は比較的スムーズに進みます。ですが、3日間で完了させる方法を選択した場合、お子様が泣いたり、欲しがったりするのをみて、負けてしまうケースが多くあります。一度失敗すると、次に行うまでに期間があいてしまうこともあります。そうならないように、ママは強い意志をもってのぞんでください。

スムーズに断乳を進めたいなら、少しずつ量を減らしていく方法をとることをおすすめします。