10代、20代、30代と年を重ねるごとに感じるのが目元の衰えですね。目元は顔の第一印象を決める魅力的な部分です。しかし、どうしてもたるみやくすみが出やすい箇所なので、ケアを怠ると目元から老け顔に見えてしまうことに。
アイケアを念入りに行うのはもちろん効果的なのですが、注目していただきたいのはまぶたを支えている筋肉です。目の周りに筋肉があるの?と驚かれるかもしれませんが、目を閉じたり開いたりするためには、筋肉の力が必要なのです。
今回は、そんな目の筋肉“眼輪筋”を鍛えるトレーニング方法とその効果について解説していきたいと思います。
「眼輪筋」とは?
眼輪筋は、目周辺に張り巡らされた筋組織のことをいいます。まぶただけでなく、涙袋のあたりまでぐるっと取り囲むように形成されています。
目を開く・閉じるといった動作を行う役割をもっているほか、涙量を調整する働きもあります。眼輪筋の衰えは、たるみだけでなくドライアイなどの症状を引き起こす要因にもなり、できるだけ鍛える意識をしておかなければなりません。
その他にも、鍛えることで得られるメリットはたくさんあります。トレーニング方法を知る前に、どんな嬉しい効果が得られるのか確認していきましょう。
眼輪筋を鍛える効果
1.たるみの解消
筋肉を鍛える効果としてもっとも大きいのがたるみの解消です。目のむくみや筋肉の衰えは、脂肪をつきやすくさせるだけでなく、老廃物をとどまらせる原因となってしまいます。
たるみのないすっきりした目になると、顔年齢を若く見せてくれます。
2.シワの改善
筋肉によりハリを取り戻すと、シワが気にならなくなります。メイクで隠そうとしてもシワの中にファンデが入り込み、より目立たせてしまうこと、ありますよね。
根本から改善してあげることで、肌の張りがシワを押し戻してくれるのです。
3.くすみやクマの改善
トレーニングを行うことで、目周辺の血の巡りを促すことが出来ます。くすみやクマは血行が滞ると発生しやすくなり、疲れ顔に見せてしまう原因になります。
くすみがなく内側から発色したような若々しい目元にするためには、トレーニングを取り入れると効果的です。
4.目本来の大きさを取り戻せる
年齢を重ねると目が小さくなったように感じたことありませんか?眼輪筋を鍛えてあげれば、また若いころのようなハリのある目元を取り戻す効果が期待できます。
5.眉間やおでこのシワも改善できる
目元のシワ以外にも、周辺に生じてしまうシワは眼輪筋が使われていないことが原因になっていることもあります。
目を開くために使われるはずの眼輪筋に力が足りないと、おでこを上げる力を使って目を開かせるようになります。これでは眼輪筋がさらに衰えるだけでなく、おでこのシワまで作り出してしまうことになるのです。
正常に眼輪筋が働いていれば、おでこや眉間に定着したシワまでも解消できる効果が得られます。
6.涙袋にふくらみができる
涙袋をふっくらさせる美容整形手術を受ける方もいるほど、女性の顔を可愛らしく見せるチャームポイントのひとつとなっている涙袋。実はこの部分も筋肉によってハリやふくらみが保たれているのです。
元々ふっくらした方、そうでない方はいらっしゃいますが、たるみを解消することで印象的な涙袋に見せる効果は期待できます。
7.ドライアイの解消
まばたきをする際、完全にまぶたを閉じていると思い込んでいても、しっかり閉じ切れていない方が多くなっています。これも眼輪筋を鍛えられていないことが原因で、深刻なドライアイを引き起こす要因にもなります。
もちろん、目を休ませてあげるためにはパソコンの使用やスマホを触る時間をおさえるなど、筋肉を鍛える他にも気をつけるべきことはあります。
8.コリ、痛みが和らぐ
目から首や肩、頭にまで疲れが蔓延してしまうことがあります。こうなると辛い頭痛を引き起こすだけでなく、慢性的にコリを感じるようになり、血行が滞る原因を作り出すことに。
眼輪筋トレーニングを行い、血行促進とコリを解消してあげることで、さまざまな悩みから解消されるかもしれませんよ。
眼輪筋トレーニングのやり方
それではさっそく、トレーニング方法についてご紹介していきましょう
トレーニング1
1.まず両手の人差し指を使って、目尻を外側へ軽く引っ張るようにします。
2.その状態で5秒間目を閉じましょう。
3.ゆっくり目を開き、人差し指で目尻の少し上を押しながら斜め上へ引っ張り上げます。
4.そのまままた5秒目を閉じてください。
5.次は目尻の少し下を押しながら下へひっぱり、5秒閉じます。
6.ここまでを5回繰り返してください。
トレーニング2
1.両手でチョキを作り、指の甲を上下のまぶたに置きます。
2.その状態のまま顔を左右に回し、10往復させます。
3.首の付け根から回すようにすると、首の血行が促進され、顔の血流が促されます。
4.目は開いたまま行い、1日2セットを目安に続けていきましょう。
トレーニング3
1.両手の指の腹をおでこにあて、おでこと眉の筋肉をロックさせます。
2.肘を上げ、小指で眉筋、他の指で額が動かないようカバーします。
3.眩しい時に目を細めるようなイメージで、閉じ切らないように細めます。
4.目の奥とまぶたの筋肉に力を入れる意識をしながら行いましょう。
5.10秒間キープしてください。
6.次はまぶたの筋肉だけを使って目を開きます。
7.眼球を前方に押し出すように行うと効果的です。
8.そのまままた10秒維持し、3セット行ってください。
アイテムを使用するのもおすすめ
簡単に鍛えることができるトレーニングアイテムも販売されています。目を閉じ、アイテムを設置したら目を開き、眼輪筋を刺激してくれる仕組みになっています。
さまざまなブランドから販売されていますが、中には微弱な電流が流れるものや、素材にゲルマニウムを使用したものなど、美容効果をアップさせてくれるものが注目を集めています。
エステに通うとなると資金も時間も必要となりますが、自宅で簡単に美容時間を作ることができるのは嬉しいですね。トレーニングと合わせて取り入れてみて下さい。