肌の悩みは女性にとって深刻なもの。特に頑固な鼻の毛穴は、パックでもなかなか効果が出ず、逆にやりすぎて痛くなったという経験も多いのではないでしょうか。
鏡を見るたびに気になる鼻の毛穴、いわゆるいちご肌に効果てきめんと話題のゼラチンパックを知っていますか? 肌に優しい材料ですぐできるゼラチンパックについて、そのやり方や効果をご紹介します。
「ゼラチンパック」とは?
ゼラチンパックとは、牛乳とゼラチンを使ったパックのことです。
顔の毛穴に詰まった角栓は、古い角質や皮脂ですが、実はこの角栓のほとんどはたんぱく質です。そのためオイルクレンジングなどでケアしても、取れるのは表面の部分だけ。
また市販の毛穴パックが販売されていますが、肌にぴったり貼り付いたパックをはがすときには痛みが伴います。たしかに角栓は取れるのですが、肌が弱い人は赤くなったりします。
そしてせっかく角栓を取ったのに、気がつけばまた詰まっているの繰り返しになっている人も多いのではないでしょうか。
ゼラチンパックはゼラチンと牛乳の2種類だけで作ることができ、またどちらも口に入れても安全な材料なので、今までの毛穴パックが合わなかった人にもおすすめの方法です。
さらに家にある材料でできるので、コストがかからず、すぐできることからも人気を集めているパック方法なのです。
ゼラチンパックは毛穴の悩みに効果的!
ゼラチンパックは、なぜ毛穴の悩みに効果があるのでしょうか。それはゼラチンパックの材料に秘密があります。
ゼラチンパックに使うゼラチンは、もともと体にあるコラーゲンと同じもの。そして牛乳にはたんぱく質が含まれているので、同じたんぱく質である角栓になじんでピーリング効果があります。
この2つが肌になじんで、角質を毛穴からごっそり溶かし、はがしてくれるのです。
さらに牛乳とゼラチンを混ぜて加熱するとゼラチンはゼリーのように固まるので、優しく肌にくっついて毛穴の汚れや角栓に張り付き、吸着してくれます。
どちらも天然の素材なので、肌を傷めません。また上手くはがせなくても、そのままお湯で洗えばきれいに取り除くことができるので安心です。
ゼラチンパックの作り方・やり方
ではゼラチンパックの作り方と、そのやり方をご紹介します。
粉ゼラチンは小袋に入ったものが製菓コーナーにありますので、それを使います。
<用意するもの>粉ゼラチン、牛乳、各大さじ1杯 耐熱容器 混ぜ合わせるスプーン フェイスブラシや刷毛(なくてもできますがあると便利。小さなものがおすすめ)
<作り方>
1.耐熱容器にゼラチンと牛乳を入れ、混ぜ合わせます。
2.ぽろぽろの状態になったら、電子レンジで加熱します。500Wで10秒から30秒ほど加熱して、とろみが出るまで温めます。様子を見ながら時間は調節しましょう。
3.はちみつのようなとろみが出たら取り出して、あら熱が取れるまで3分ほどそのまま冷まします。
4.あら熱が取れたら出来上がりです。
刷毛やブラシを用意して、鼻や頬に塗り、15分ほど放置します。厚く塗った方が効果はありますが、肌によってははがすときに負担になるので、初めのうちは薄く塗ります。
季節や天気、湿度によっては20分ぐらい様子を見てもいいでしょう。
端がめくれてきますので、爪を立てないようはがします。
取れない部分は、こすったり無理にはがさず、お湯で洗い流しましょう。
またゼラチンパックをする前に、ホットタオルで毛穴を広げてからすると、さらに効果的です。
ゼラチンパックのあとのケアも忘れずにしよう
ゼラチンは水分を吸収するため、パックをしたあとそのままにすると肌が乾いてしまいます。
ゼラチンパックをはがしたあと、お湯で顔に残ったゼラチンをきれいに取り除きます。その後まず冷水や収れん化粧水で毛穴を引き締めてから、乳液や美容液で保湿することを忘れないようにしましょう。
またゼラチンパックをするのは、クレンジングや洗顔をしたあとがおすすめです。
ゼラチンパックで気をつけるべきことは?
肌に優しい成分のゼラチンパックですが、それでも肌質には個人差があるので、肌が弱い人は手の甲などにパックをして試してからにしましょう。
また生理中や体調が悪いときには、肌が弱っているのでやめておきましょう。
効果があるからといって、何度も繰り返すことは肌に負担となります。ゼラチンパックは産毛なども取れるぐらい、ちょっと強めのパックになります。
様子を見ながら、週に1回か2回から試してみてくださいね。
またゼラチンや牛乳の臭いが気になるという人もいます。ゼラチンパックにはちみつやオイルを入れる方法なども紹介されていますが、はちみつを入れると吸着力はなくなりますので、パックにはなりません。
オイルも保湿効果はありますが、角栓を取る力が強くなるわけではありません。
必ず用量を守って、ゼラチンと牛乳で作りましょう。
ゼラチンを加熱する際、加熱しすぎると固まってしまいパックができなくなります。またすぐ使わずに放置しておくと同じように固まってしまいますので、注意しましょう。
すぐ使おうと熱いまま肌につけるとやけどをしますので、冷ましたあと指で確認してから使うようにしましょう。