新生活を始めた方は要注意!五月病の症状と5つの対策法

新しいことが始まる時ってとってもウキウキしますよね。これからどんな出会いが待っているんだろう。どんな生活が待っているんだろう。そんな淡い期待を胸に新生活を始められる方も多いと思います。しかし、楽しみだけが待ち受けているのではないのが新生活の落とし穴です。

新生活が始まるのは卒業や入学、入社の時期となる4月が一般的ですが、少し慣れてきた5月辺りに思わぬ症状があらわれることがあるのです。それが“五月病”と呼ばれるものですね。病名ではありませんが、気づいていないだけであなたも予備軍になっているかもしれません。

そこで今日は、五月病の症状と5つの対策法についてお話していきましょう。

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「五月病」とは?

そもそも五月病というのは、うつや適応障害であるとされています。

新しい生活が始まったものの、気づかないうちに蓄積されていくストレスから、5月の連休明けに突然“仕事に行きたくない”“学校に行きたくない”といった感情に飲み込まれてしまうのです。

大型連休明けにそういった感情が沸き起こるのは当然なのですが、新入社員や新入生に多く見られたことから五月病という名で呼ばれるようになりました。

かかりやすい人

・何事もきっちりこなす人
マジメで正義感、責任感を強くもつ人
感情を隠しがちな人
・周囲の目を気にする人
・空気を読み過ぎる人

これらのタイプに共通するのは、そうしなかった自分やそうできなかった自分に対してストレスが溜まってしまうことにあります。特に感情を隠してしまいがちなタイプは、発散できる場所がない限り、どんどんストレスが蓄積されてしまうのです。

自分は大丈夫。周りとも適当にそつなく上手くやれているし!と思っていても、そうやって人に合わせて無理をするということが五月病を引き起こす可能性もあります。

新生活を始めた方は要注意!五月病の症状と5つの対策法

五月病の原因と症状

この病の症状としてあらわれるのは、下記のような倦怠感に加え、身体的な不調があります。

倦怠感としてあらわれるもの

食欲がわかない
・やる気を出せなくなる
・人と接したくなくなる

身体的な不調

眠れない
・疲れやすい
・動悸
・息がしにくい
・目まい

原因はストレス

このような辛い症状をもたらす五月病の原因は、大きなストレスです。小さなストレスが積み重なり、やがて心に黒いものが渦巻くような状態です。

慣れない場所でも、適応力が高ければいずれ慣れることはできるでしょう。しかし人はそんなに賢いわけでもなければ、すべての人と合うなんてことは不可能です。頑張って適応しようとしても、どうしてもできないことがあって当然なのですが、五月病にかかりやすい人の多くは、そこで無理をしてしまうのです。

“私らしく”誰しもが自分を曲げることなく、ストレスが溜まらないような生活をできれば良いのかもしれませんが、社会に出たらそうはいかないことの連続です。自分の考えとは異なることでも、周りや上司に合わせなければならない機会も多いでしょう。

そんなストレスの小さなかけらが心に積み重なっていくことで、五月病にむしばまれてしまうのです。

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五月病の対策法

ではそんな恐ろしい心の病にむしばまれる前に、対策法を日ごろから取り入れていきましょう。

1.ストレスはとにかくこまめに発散!

好きなことって人それぞれですよね。あなたの好きなことを思い浮かべてみてください。カラオケに行く、書道、ガーテニング、何でも良いのです。あなたが好きと感じることをお休みの日や会社帰り、少し時間がある時に行ってみましょう。

気の許せる友達や、何でも話すことのできる人が傍にいない場合は、一人でもできる好きなことを始めてみるのもおすすめですよ。新しい土地で知り合いもいない、会社や学校にはまだ馴染めず、同級生や同僚といてもストレスが溜まってしまうのなら、思い切って一人で行動してみましょう。

行ったことのないカフェ、ご飯屋さん、マッサージ、エステ、何でも良いです。あなたの会社のことも学校のことも何も知らない人に、少し話してみるだけでも気持ちが和らぐかもしれません。

あなたを頑張らせてくれる良い意味でのストレスだったとしても、無理をしすぎるのはよくありません。たまには立ち止まることも大切だということは覚えておきたいですね。

2.生活のリズムを見直してみよう

毎朝早くに起きて仕事や学校へ向かい、必要な仕事をこなし、日々疲れている体を休めてあげるためには睡眠が必要です。眠れないと感じている場合、体は疲れていても頭の中で考え事が渦巻いている可能性があります。

残業で帰宅する時間がバラバラになってしまったとしても、規則的なリズムを意識してみて下さい。例えば、帰宅したらまず夕食、眠る1時間前には入浴を済ませるなど、あなたの体にこのリズムを覚えさせることが大切です。

そうすれば自然と体は眠る時間になったら眠り、起きる時間になったら目を覚ますようになります。これは疲労回復を向上させる意味でも、とても良い方法になるので試してみて下さいね。

3.運動する習慣をもとう

運動するのが嫌いという方でも、休みの日に運動目的ではなく、街を歩いて散策してみて下さい。それだけで立派な有酸素運動となります。出掛けるまでは億劫に感じるかもしれませんが、いざ外に出てみると、たくさんの刺激があります。

空気、働く人たち、お店の店員さん、いろんなものを見ながら歩くだけで心地よい汗をかき、気分がリフレッシュされるでしょう。もちろん、自宅でストレッチやヨガをするだけでも変わりますよ。

4.たまにはお日様に浴びることも大切

デスクワークなど、オフィスから一歩も出ることなく仕事をする場合、お日様に浴びる時間が少なすぎることがあります。お日様は幸せと感じるホルモンの分泌を安定させる効果があることも分かっていて、体のリズムや精神面でも健康効果をもたらしてくれます。

一番おすすめなのは、朝の日光浴です。朝カーテンを開けて、窓も開けて、全身にお日様を浴びながら少し瞑想してみてください。朝ゆっくりできるお仕事なら、そのまま外に出て少し家の周りを散歩してみるのもおすすめです。

5.食事で体内環境を整えよう

食事は精神面にも大きな影響をもたらします。美味しいと感じないものを毎日食べ続けても、楽しくもなければ食べることさえ億劫に感じることもあるでしょう。そうならないためにも、美味しいと感じるものをバランスよく食べるようにしてみて下さい。

もちろん、お肉が好きだからといってお肉だけを食べていては栄養が偏ってしまいます。何事もバランスが大切で、お野菜、お肉、乳製品など、バランスよく体に与えてあげることで体内の環境は整い始めます。そうすると疲れに強く、体力もアップするようになります。

男性の方には少し難しく、面倒に感じるかもしれませんが、自分でお料理してみてはいかがでしょうか。最近ではとっても簡単なレシピを動画で見ることが出来、誰でも作ることができるようになっていますよ。