乾燥する季節で嫌なことの一つに静電気がありますね。何かに触れた際にパチッとくる静電気も恐怖ですが、コートなどを脱いだ際にモワっと広がる髪の毛も地味にストレスが溜まります。
この静電気が原因の髪の広がり、ちょっとした工夫で防ぐことが出来るのを知っていますか？今日は、静電気で髪が広がるのを防ぐ方法と外出先での対処法についてご紹介します。ささっと対処できるものばかりですので、知っているととても便利ですよ。
髪の毛で静電気が発生する原因と起きやすい環境
静電気は何かと何かが摩擦することによって発生します。子供の頃、下敷きで頭を擦った後に、下敷きを頭から離すと髪の毛が逆立つ遊びをしたことはありませんか？これはまさに摩擦で静電気が発生する現象を利用した遊びといえます。
同様に、髪の毛をブラッシングすると静電気が発生して髪の毛がフワッとしてしまうのは、ブラッシングにより髪の毛とヘアブラシが擦れるのが原因です。
しかし、ここで一つ疑問があります。髪の毛を洗っている際に、髪の毛をブラシでブラッシングしても静電気は発生しません。何故なのでしょうか。それは、静電気は乾燥した状況でないと発生しないからです。同じようにブラッシングしても夏場は静電気が気にならないのに、冬は気になるというのは空気が乾燥しているからなのです。
髪の広がりを未然に防ぐ方法
では、静電気で髪の毛が広がることを未然に防ぐ方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
ヘアケアで髪の水分量を保つ
乾燥する季節になると現れる静電気ですが、子供の頃はそれほど気にならなかったのではないでしょうか。それは、加齢とともにお肌や髪の毛の潤いが低下していくので、大人の方が子供より静電気が発生しやすい状況にあるからです。特に、度重なるカラーリングやパーマなどで髪の毛が傷んでいると余計に髪の毛の乾燥が進行していきます。髪の広がりを未然に防ぐ為には、髪の毛の潤いを逃さないようヘアケアをしてあげましょう。
オススメは、洗い流す必要がないタイプのトリートメントや椿オイルなどを利用し、保湿してあげることです。また、髪の毛の乾燥が気になる場合には、シャンプーやコンディショナーをしっとりタイプに変えてみても良いでしょう。
ブラッシングにはつげの櫛を使用する
ブラッシング時に髪の毛の静電気が気になる方で、ナイロン製のブラシを使用している方はつげの櫛に変えてみましょう。つげの櫛は全てつげの木でできているため、静電気が起こりにくいのです。
また、つげの櫛は椿オイルなどで手入れをしながら使用しますので、とかすたびに髪の毛を保湿することも出来る優れものなのです。
ブラッシングは毛先から始める
ロングヘアの場合、頭頂部から一気にブラシを通すと髪の毛と髪の毛が摩擦し静電気を発生させる原因になります。ブラッシングする際は、まず毛先をといてから頭頂部へと移るようにしましょう。
また、ブラッシングの際は髪の毛に少し水分を与えてあげると、より静電気の発生を抑えることが出来ます。
部屋を加湿する
湿度が高い季節は静電気が気にならないのですから、乾燥する季節でもお部屋を加湿し、湿度を上げてあげれば静電気の発生を防ぐことが出来ます。加湿器で部屋の湿度50～60％にしてあげると静電気防止になりますよ。
外出先での対処法は？
家で対処する方法はわかりましたが、外出先で髪の毛が広がってしまった、今すぐどうにかしたいという時にはどのようにすれば良いのでしょうか。
髪の毛を保湿する
乾燥していると静電気が発生しやすくなりますので、髪の毛を保湿してあげれば嫌な広がりを抑えることが出来ます。一番良いのは、携帯タイプのヘアクリームやトリートメントを使用して保湿してあげる方法ですが、ヘアクリームを持ち歩いている人は少ないですよね。そんな時に代用品として使えるのがハンドクリームです。ヘアクリームは持ち歩いてなくても、乾燥する季節にハンドクリームを持ち歩いている方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
ハンドクリームを手のひらに広げたらヘアワックスを使用する時のように、軽く髪の毛に馴染ませてあげましょう。静電気を簡単に抑えることが出来ます。
短時間乗り切るなら水で濡らす
ハンドクリームも持っていない、とりあえず短時間でも髪の毛の広がりを抑えたいという場合には、水で髪の毛を濡らしてしまいましょう。髪の毛が潤っている間は静電気の発生を防止することが出来ます。
ただし、髪の毛が乾いて来たらまた静電気が発生してしまいますので、短時間取りあえず乗り切る方法として使ってくださいね。
髪の毛をぎゅっと握る
髪の毛を束ねてぎゅっと握るだけでも、静電気を放出して髪の毛の広がりを抑えることが出来ます。しかし、静電気が強いとあまり効果がないこともありますので、根本的な対処法としては髪の毛の保湿より劣ります。
まとめ
静電気で髪の毛がモワっと広がるのを防止するためには、髪の毛の水分量が大切です。髪が乾燥すると、静電気は生じやすくなってしまいます。そして、その影響で髪の毛が痛み、更に乾燥してしまう悪循環に陥ってしまいますので、乾燥する季節は特にヘアケアに力を入れるようにしましょう。
また静電気は、身につける洋服の組み合わせによっても影響をおよぼします。化繊とウールの組み合わせは静電気が発生しやすい組み合わせですので避けるようにしましょう。しかし、冬場はどうしてもウール素材の洋服を着る機会が増えますよね。そのような場合には洗濯時に柔軟剤を使用すると静電気の発生を抑えてくれますのでオススメですよ。
