頭にいっぱい汗をかいてしまう、それはもしかしたらただの汗っかきではないかもしれません。頭部にたくさん汗をかくのは「頭部多汗症」と呼ばれる病気の症状かもしれません。頭部多汗症はあまり知られていませんが、頭部からまるで滝のように汗が流れ出てくるのであれば、頭部多汗症が疑われます。そこで今回はあまり知られていない頭部多汗症の原因と、自宅でできる対策についてご紹介します。
頭部多汗症とは?
頭部多汗症とはその名の通り、頭部から大量の汗が噴き出してくるもので、局所多汗症のひとつです。
局所多汗症とは、手のひら、足の裏、脇の下、顔面、頭部という1部分だけに大量の発汗が見られるもので、病気のひとつです。局所多汗症の中でも頭部多汗症は症例が少ないのが現状です。
症状としては、汗が流れ出て顔にたれてきたり、髪を伝って滴り落ちたりします。大量に汗をかくため、頭部が蒸れてしまい、ひどいニオイの原因になったり、セットしたヘアスタイルが崩れたり、顔に流れた汗でメイクが崩れたりします。
汗も大量にかきますし、髪も湿ってニオイもあるので、他人に不潔な印象に映ってしまいます。
緊張したり不安を感じたりすると汗の量がさらに増えるため、周囲の目を意識することで症状が悪化します。局所多汗症の中でも頭部多汗症は清潔を保つことが難しい部分です。
頭部多汗症の原因
頭部多汗症の原因は、他の局所多汗症と同じく自律神経の乱れによって起こります。
発汗を促す交感神経の反応が強くなってしまうことが原因です。ですから、緊張したり不安やストレスを感じることで症状が悪化し、発汗量が増えてしまいます。
また頭部多汗症を含めた多汗症や局所多汗症は、遺伝的要素もありますから、両親もしくはどちらかの親が多汗症や局所多汗症の場合には遺伝から発症している場合もあります。
多汗症と汗っかきの違い
汗っかきの方は、頭部にもたくさんの汗をかきますから、自分自身でもただの汗っかきなのか頭部多汗症なのかがよくわかっていないケースも少なくありません。
汗っかきと頭部多汗症とは全くの別物です。
汗っかきか頭部多汗症かを見分けるポイントは「1年中汗をかく」「何もしていなくても汗をかく」「頭部以外は汗の量が少ない」という3つです。
この3つに当てはまっていれば、単なる汗っかきではなく頭部多汗症である可能性が限りなく高くなります。
自宅でできる対策法
自宅でできる頭部多汗症の対策法をご紹介します。
ツボを押す
頭部多汗症に効果のあるツボのうち、代表的なツボを2つご紹介いたします。
合谷(ごうこく)
合国は手の甲の親指と人差し指の付け根にあるツボで、体の水分量を調節する効果がありますから、頭部多汗症の症状を抑える効果があります。
復溜(ふくゆ)
復溜は足の内くるぶし指3本分上にあるツボで、発汗を抑える効果がありますから、こちらも頭部多汗症の症状を抑える効果があります。
半側発汗を利用する
半側発汗という言葉はあまり知られていませんが、舞妓さんが帯を胸の高い位置で締めることによって、顔や頭にかく汗の量を抑え、メイクが崩れないような見えない工夫を行っています。
このように皮膚に圧力をかけることによって発汗を抑えることを半側発汗といいます。
頭部の発汗を抑えるためには、両方の乳首から5cmほど上を親指で押さえることで、上半身の汗を抑えることができるので、とても有効です。
汗止めバンドという専用のものも販売されています。
制汗剤をつける
頭部専用の制汗剤は自分で作ることができます。使用するのは重曹やミョウバンです。これらを水で希釈して頭部にスプレーすることで、発汗だけでなく、気になるニオイを抑えることもできます。
効果が高いのは、重曹やミョウバンよりも20%塩化アルミニウムですが、刺激が強く、水で希釈しても刺激を感じる方もいます。お肌がデリケートな方は、塩化アルミニウムではなく、重曹やミョウバンを使用する方が安心です。
漢方薬を飲む
漢方薬は本来人間がもっている身体機能を高めて治療するものなので、服用しても即効性はありません。長期間飲み続けることで身体機能が改善され、効果を実感できるものになります。
ですが、病院で処方される内服薬よりも副作用が少なく、病院へ行く時間がないという方でも漢方薬局で購入できるメリットがあります。
サプリを飲む
汗専用サプリメント「アセッパー」をご存知でしょうか?
女性自身、mino、DIMEなどの雑誌で取り上げられていて、使用者の91.7%から高評価を得られているサプリです。
天然成分にこだわり、不必要な添加物は一切入っていません。また、1日3粒飲むだけというお手軽さもうれしいところ!
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病院で行う治療法
病院で行う頭部多汗症の治療法としては、ストレスや緊張感で精神的な負担の克服を目指す「心理療法」や、ボツリヌス菌を頭部に注射して発汗を抑える「ボツリヌス注射」、プロバンサインなどの「内服薬の服用」などがあります。
自宅でできる対策を行っても、効果が得られないほど症状がひどい場合には、病院での治療を受けるのもひとつの方法ですね。
頭部は腕や足などの皮膚と比較すると非常にデリケートです。なかなか難しくはありますが、頭部は髪が生えている分、蒸れやすく雑菌も繁殖しやすくなるため、かぶれや湿疹等ができやすく、かゆみも気になります。
頭を洗うときには、ゴシゴシ洗わずに、指の腹で優しく洗い、頭皮を傷つけないように注意しましょう。