ヒールを履くことで生じる「足の疲れ」を防ぐ3つの方法とケア方法

ヒールは女性のスタイルを美しく見せるためのアイテムであり、おしゃれにも欠かせないものです。背が低いことで悩んでいる女性、足を長く見せたいと望む女性、そんなすべての女性の悩みや望みを叶えてくれるもの。

でも、どうしても痛みに耐えられない、疲れが酷くてヒールを履けないと困っている方も多いのが現実です。どうしてヒールは足を疲れさせてしまうのか、その原因や疲れを防ぐ方法について解説していきましょう。

すべての女性が痛みに悩まされることなくおしゃれを楽しめるよう、ぜひ参考にしてみて下さい。

広告

ヒールを履くと足が疲れる原因は?

靴は本来、地面の熱などから守るために存在するものです。でこぼこした地面でも、雨で汚れた地面の上でも歩くことができるのは、靴が私たちの足を保護してくれているからです。

しかし、ヒールは足に大きな負担をかけてしまうのです。

つま先へ体重がかかりすぎる

ヒールは特殊な構造となっています。かかと部分を上に引き上げ、足を長く見せてくれる効果がある反面、本来なら足裏全体で全身の体重を支えるところをつま先にほとんどの体重がかかるようになっています。

つまり、つま先立ちの状態をとっているのと同じことなのです。そしてそのつま先はヒールの先端によってつぶされ、かなりの負担を負うことになります。これが疲れを引き起こす原因となるのです。

足の圧迫

足先、足の側面、すべてが靴の中におさまっている状態で人は歩行をしています。もちろんヒールのある靴では、足先や側面にかかる圧は大きく、つねに圧迫されながら歩いているのと同じ状態です。

そんな状態を続けることで、当然足の指先は変形し、外反母趾などの病を引き起こします。そうすると足の一部分に強い痛みを生じるだけでなく、ひどい疲れを感じてしまうことに。

バランス力が低下する

土踏まずや指先の力など、私たちの体のバランスを保つためには足裏はとても重要な役割を担っています。ところがヒールはそのバランス力を低下させてしまう原因を作り出してしまうのです。

ひどくなると偏平足になり、筋力すら落ちることになります。

ヒールを履くことで生じる「足の疲れ」を防ぐ3つの方法とケア方法

ヒールを履くことで生じる足の疲れを防ぐ方法

では、そんなヒールによる足の疲れを防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。まずは基本的な靴選びから始めてください。

1.足に合う靴を知る

あなたの足の形はどんな形をしていますか?幅が広いタイプや細いタイプ、指先が長いか短いか、ただ単にサイズだけでなく足の形は人によってさまざまです。

それらによって合う靴の形というものが異なってきます。もちろん、オーダーメイドで靴を作ることが出来れば簡単なのですが、毎日履く靴すべてをオーダーで作ってもらうのは難しいですよね。

靴のブランドによっても基本の形というのは異なりますし、靴屋さんに訪れたら自分の足の形の特徴を話してみるとよいでしょう。伝えるためには知っておくことが大切です。もし人よりも幅が広いなどの特徴があるなら、それを伝えたうえで選ぶことをおすすめします。

2.ヒールの高さは6センチ

ヒールは10センチ以上!と決めている方もいらっしゃるかもしれませんが、負担がかかりすぎないのは6センチまでとされています。それ以上の高さはスタイルを良く見せてくれても、長時間履くことが難しいうえに指先への負担もかなり大きくなってしまいます。

もちろん、ヒールの形状や足先部分が底上げされているデザインのものなら、高さをカバーできることもあります。ヒールは6センチ以上であっても、足先に高さがあれば負担を軽減させることができますし、店員さんに詳しく尋ねてみることも大切です。

3.インソールを敷く

靴の中に敷くインソールを使ったことはありますか?靴自体にクッションはあるものの、インソールを用いることでかなり痛みが緩和されます。

インソールには種類が多く、足裏全体にフィットするものや足先だけのものなど、さまざまです。履いたときにどこに負担を感じやすいのか、きちんと把握したうえで使用することで疲れにくい靴を手に入れることが出来るでしょう。

広告

アパレル店員がヒールを履き続けられるコツ

靴屋さんだけではなく、アパレルショップの店員さんは基本的にヒールを履いていることが多いですよね。彼女たちが靴選びでポイントにしているのは、安定感と姿勢だといいます。

ストラップなどで安定があるヒールが◎

足首にストラップがあるものや、足の甲にあるものなど、履いてみたことがある方は違いが分かると思いますが安定感がかなり違います。特にハイヒールなどはかかとが脱げやすく、安定した歩行の妨げになることもあります。

動き回ることが多いアパレル店員ならではのコツとして、素早く動くことが出来、なおかつ安定、長時間保っていられるヒールはストラップつきのもの。今日は動き回る!なんて日には、そういったものを選ぶとよいでしょう。

姿勢を正すことで足先だけに負担をかけない

疲れやすい方に多い姿勢は、ひざが曲がり足先だけに重心をのせているものです。お尻はきゅっと引き締め、腹部にも程よく力が入り、上半身を支えるだけの姿勢が安定していれば足先だけに力がかかることはありません。

ヒールを履いていてもかかとと足先の両方で体を支えることができれば、長い時間立ちっぱなしでも耐えることが出来ます。

ヒールを履くことで生じる「足の疲れ」を防ぐ3つの方法とケア方法

ヒールを履いた日の足の労わり方

ただ、疲れにくい方法を取り入れていても、1日の疲れを溜め込んだ足を労わってあげることも必要です。疲れを取り除いてあげることで、翌日にはリセットされた足で仕事に向かうことができますよね。

足ヨガ

1.まずは足裏からほぐすため、握りこぶしで足裏を叩きます。
2.伸ばした片足の上にもう片方の足を乗せ、足指を1本ずつ回し、開いてほぐしましょう。
3.足指に手の指を重ね、ぐーっと握りしめていきます。
4.その後は足つぼをおさえていきます。
5.動画を見ながら行ってみて下さい。

足全体の疲れをとるストレッチ

1.肩幅程度に足を開き、姿勢よく立ちます。
2.膝が曲がらないよう注意しながら上体を倒し、床に手がつくところまで頑張りましょう。
3.そのまま10秒維持します。
4.そこから、片足を後方に引き上げ、足の指先を伸ばしたまま10秒キープしてください。
5.反対側も同様に行い、3セット繰り返しましょう。

足の上側ストレッチ

1.椅子に腰かけ、両足は楽に床におろします。
2.片足ずつ足の指先を床に押し付けるよう、関節を曲げて力をかけていきましょう。
3.伸ばされていることを感じながら、指全体に体重をのせていきます。
4.10秒キープを交互に繰り返し、3回ずつ行ってください。

足裏だけでなく、甲も伸ばしてあげることが大切です。疲れ知らずの美しい足を保つためには、毎日行っていくことがポイントですよ。