年間通して降り注ぐ紫外線。特に春先からはその量が多くなり日差しもきつくなってくるので、日焼け止めを使用する頻度もアップします。使用するのはいいのですが、いがいと知られていないのが正しい落とし方です。しっかりと落とさないとお肌に残ってしまいます。
では、日焼け止めがお肌に残ってしまうと、どういったことが起こるのでしょうか？また正しい落とし方や、クレンジングが不要の日焼け止めなども併せてご紹介いたします。
日焼け止めが肌に残るとどうなる？
最近の日焼け止めは、とてもしっかりとお肌を紫外線から守ってくれるものが多いです。正しい落とし方できちんと洗い流さないと、知らず知らずのうちに日焼け止めが肌に残ってしまいます。それが原因となって様々な肌トラブルが発生します。
ニキビができやすくなる
日焼け止めをしっかりと落とせていないことで、その成分が毛穴をふさいでしまいます。日焼け止めに含まれる成分の中には、お肌の炎症を引き起こす可能性があるものも含まれている場合があります。
ニキビ肌の方がきちんと日焼け止めを落とさないと、元々あるニキビをさらに悪化させてしまう可能性があります。また、毛穴の黒ずみの原因にもなります。
かぶれる
日焼け止めの成分が肌に残ることで、むくみの症状が出始めます。その部分が赤みをおび、触れると痛みを感じる場合があります。治りかけるとかゆみを伴うことが多いです。このように成分によるかぶれは、進行度合いで症状が変わっていきます。
シミやしわの原因になる
これはちょっと驚かれる方もいるかもしれません。シミなどの発生を防ぐために日焼け止めを使用しているのに、その成分がお肌に残ることでシミやしわを引き起こす可能性があるのですから大変です。
成分が肌に残るということは、長時間その状態が続くということになります。日焼け止めには界面活性剤がふくまれており、それがバリア機能をくずしお肌の保湿機能に影響を与えて、乾燥肌へと変化させるのです。そしてシミやしわができやすい肌環境に。
このように、様々な肌トラブルが発生してしまいます。しっかりと正しい洗い方でおとすことが大切です。
日焼け止めの正しい落とし方
ウォータープルーフタイプの場合
たくさんの日焼け止めの中でも一番落ちにくいタイプなのが、ウォータープルーフタイプです。専用のクレンジングがあるならぜひそちらを利用するようにしてください。
特別に専用のクレンジングが販売されていない場合は、オイルタイプのクレンジングを使ってきれいに落としていってください。ただし、オイルタイプのクレンジングはお肌が乾燥しやすいので、洗った後の保湿ケアはしっかりと行ってください。
クレンジング剤が必要な場合
クレンジング剤を使って落とさないといけない日焼け止めに関しては、まずはSPF値を確認してください。高ければ高いほど落ちにくくなっています。市販のクレンジング剤はいくつかのタイプがあります。洗浄力の高いものから挙げると
・専用クレンジング
・オイルタイプ
・リキッドタイプ
・ジェルタイプ
・クリームタイプ
・ミルクタイプ
といった順番になります。使っている日焼け止めのUVカット効果の高さによって、使い分けるようにしてください。
また、クレンジングである程度落としたら、洗顔フォームを使って毛穴の中まできれいに洗ってあげてください。日焼け止めを使った際は、できるだけクレンジングと洗顔フォーム両方を使う「ダブル洗顔」を行うようにしましょう。
保湿ケア
日焼け止めをしっかりとキレイに落としたら、必ず保湿ケアを行うようにしてください。特にオイルタイプのクレンジングを使った時は、お肌がすごく乾燥しやすい状態ですので、しっかりと潤いを与えてあげましょう。
クレンジング不要のものもある！
実は日焼け止めにはクレンジングを使わなくても落とせるものもあります。普通の石鹸や洗顔フォーム、お湯で落とせるものまであります。「クレンジング不要」という文字が商品そのものに記載されている商品もあります。
でもクレンジングが不要とわかっていても、やっぱりお肌に残るのが心配で、クレンジングをする方がいます。
お湯でOK⇒洗顔フォームならOK
石鹸でOK⇒オイルクレンジングはNG（乾燥させ肌荒れにつながります）
あまり神経質になりすぎなくても大丈夫です。商品に記載されている通りの方法で洗い流すようにしてください。
ただし日焼け止めを塗ってからメイクをされている方は、メイクはきちんとクレンジングで落とさないといけませんので、注意してください。
注意点
帰ったらすぐに落とす
日焼け止めは、長時間肌につけていることだけでも負担となってしまいます。自宅に帰ったらできるだけ早く落とすようにしてください。
ごしごし洗いはNG
洗顔する時の基本ともいえるのですが、お肌をこすってはいけません。こすったからといって日焼け止めが落ちやすくなるわけでもなく、ただお肌に刺激や負担を与えているだけになってしまいます。優しくなでてなじませるようにして洗ってあげてください。
細部もしっかり落とす
小鼻周辺や耳の後ろ部分、首筋、フェイスライン、とにかく日焼け止めを塗った部分はしっかりとクレンジングなどを使って、優しく落とすようにしましょう。
洗顔後は保湿を忘れずに
しっかりとクレンジング、洗顔したら、すぐに保湿ケアを行ってください。時間の経過とともに、どんどんお肌は乾燥していきます。UVカット効果の高い物を使用した日は、特に念入りに保湿ケアしてあげるよう心がけてください。
ボディも忘れずクレンジング
日焼け止めは顔だけでなく、体にも使用しているはずです。普通のボディソープでは落としきれいないものもありますので、商品を購入する際は落とし方はどうするのかということも意識することが大切です。
顔の日焼け止めを落とすついでに、首元やデコルテラインなども一緒に優しく落として上げるのがいいでしょう。腕や足もしっかりとクレンジングを使用してきれいに落とすようにしてください。
