汗をかかない方へ!汗が出ないことによる悪影響と改善法

汗をかきにくい方には良いイメージがあり、羨ましがられることもあるでしょう。ところが裏腹に、汗が出ないことでさまざまなリスクをともなうことに。汗をかかないことによる悪影響やその改善法についてご紹介します。


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汗が出ない原因

空調により体温調節の機能が低下

室内の環境が良く、夏期にはエアコンなどの空調設備が整っている建物が多いですよね。オフィスで1日中エアコンがついた中にいると当然汗をかくことありません。そうすると人間の体が本来持っている体温を調節する機能がどんどん低下していきます。

冷たい物の食べ過ぎ

暑いからと言って冷たいものばかりを食べている人は、体を冷やし過ぎて新陳代謝の機能を低下させてしまうため汗をかきにくい体質になってしまいます。

運動量が少ない

運動をあまりしない人は筋力が減ることにより、体の代謝が低下しエネルギーを作ることが難しくなります。結果として汗をかかない体質を作り上げてしまうことになるのです。

加齢により汗腺の機能が低下

年齢を重ねていくと体の様々な機能は低下していきますが、汗腺も同じです。個人差はありますが、年々汗をかく機能は弱くなっていきます。

病気の可能性

汗をかかない症状は、病気の可能性も否定できません。甲状腺機能低下症は体温調節ができなくなるため汗をかかなくなります。また自律神経失調症の方は交感神経および副交感神経の乱れから真夏でも汗をかかなくなりますが、手や足だけに汗をたくさんかくという症状が表れやすくなります。さらに糖尿病の場合、気温が高くなく汗をかかない環境の時や、汗をかきにくい体の部位に大量に汗をかく状態がおきます。このような症状が見られた場合は、早めに受診するようにしてください。

汗をかかない方へ!汗が出ないことによる悪影響と改善法

汗が出ないとどうなる?

冷え性がひどくなる

汗をかかない状態が長く続くと元々冷え性の方は症状がさらに進んで、低体温になる可能性もあります。汗をかかないため体に水分がたまり、慢性的な冷え性やむくみをひきおこすことも考えられます。

熱中症になりやすくなる

汗をかかないことにより体温の調節がうまく機能していないと、体の中に熱がこもり体温がどんどん上昇します。そうすると熱中症の状態をひきおこすため注意が必要です。

感染症にかかりやすくなる

汗をかかず自律神経の働きが低下することで、精神のバランスが崩れ、息が切れたり肩こりや頭痛といった症状となって表れます。また免疫力が低下するので感染症にかかる心配があります。

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汗が出ない場合の改善法

体を温める物を食べる

夏の暑い季節は冷たい食べ物や飲み物ばかりを摂りがちですが、できるだけ体を温める物を摂るようにしましょう。にんにく・しょうがなどの香味野菜や香辛料など、体を温め発汗作用のある食材を意識して使うようにしてください。飲み物は常温か温めて飲むのがベストです。

砂糖を多く含む食べ物を控える

体が冷えやすくなる砂糖は控えめにすることがポイント。甘いお菓子・飲料など砂糖が多く含む物はなるべく控えめにしてください。手作りのスイーツにすると糖分を控えめにでき、体にも良いのでひと手間かけてみましょう。

有酸素運動をとりいれる

酸素を体の中にとりいれるゆるやかな有酸素運動、ウォ―キングや水泳などをすることで、体の代謝を上げて良質の汗をかきやすくなります。ハードな運動は必要ないので、無理せず続けて行うことが大切です。

冷房の温度設定に注意

冷房の温度設定は外気との差が5度以内が良いと言われています。熱中症を避けるためにも暑いのをガマンするのはいけませんが、過度に室温を下げずに適温を心がけてください。

半身浴で体温を上げる

半身浴はゆっくりと体の奥から体温を上げてくれる効果があるので、血行が良くなり良い汗をかくために効果的です。38度前後のお湯に15分ほど浸かります。好みのアロマオイルを少し垂らしてみるのもおすすめ!気分がほぐれて心が落ち着きます。

良い汗がかけるということは、新陳代謝が活発で体の老廃物を外に出してくれるということです。体に毒素がたまらないので、健康を維持するためにとても必要なことです。汗をかきにくい方は生活習慣を見直し、今すぐにできることから始めてみてください。