尋常じゃない顔汗をかく「顔面多汗症」の治療内容とは?

暑いと汗をかくのは当たり前ですが、尋常ではないほどの顔汗にお悩みの方がいます。実はこれは「顔面多汗症」という病が潜んでいることも。

まだまだ知らない方も多いこの病気。いったいどんなものなのかということからご紹介いたします。この病気で現れる症状や主な原因とされるのは何なのか、医療機関で行われている治療内容についても併せてご紹介いたします。

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「顔面多汗症」とは?

この病気は多汗症の一種になります。多汗症というとワキ汗をイメージする方が多いのですが、身体のいろんな箇所で発症します。その一つが顔なのです。顔だけに集中して大量の汗をかいてしまうというものです。

運動をして顔に汗をかくことがあります。また、人に会って緊張して汗をかくこともあります。ですがこの病気の場合は、その汗の量が尋常ではありません。また、そういったシーンでなくて比較的落ち着いている時にも、たくさんの汗をかいてしまいます。

この病気は男女問わず発症する可能性があるものです。女性の場合、日中はメイクをして外出される方が多いですよね。顔面多汗症の場合、その流れ出る汗でメイクも崩れてしまうほどになってしまいます。

人前に出るだけで汗が噴き出したり、ハンカチでは間に合わなくてハンドタオルが手放せないという方もいらっしゃいます。

多汗症の中でも大量の汗が顔に出るので、どうしても周りに気づかれてしまいやすくなります。他の部分と比べると、かなりやっかいなものであることは確かです。

尋常じゃない顔汗をかく「顔面多汗症」の治療内容とは?

主に表れる症状とは?

この病気の主な症状は「顔に大量の汗をかく」になります。暑い時や緊張したときなど、たくさんの量の汗が顔から吹き出します。また、気候が良く暑くもない季節でも、とくに緊張しているわけでなくても汗が出てくることもあります。

顔にすごい量の汗をかくことで周囲の目が気になり、さらに汗の量が増えてしまうことがあります。

・メイクが崩れる
・周囲に見られてしまう
・不潔だとおもわれていないか不安になる
・体調が悪いのではとおもわれてしまう

などといった悩みも出てきてしまいます。やはり一番多いのが、周囲にどうみられるかという点です。この病気が原因で人に合うのが億劫になったり、ストレスが溜まってしまったりする方もいます。また、仕事や人間関係に支障をきたしてしまうケースもあります。

他人からみれば「たかが汗でしょ」と軽く考えられてしまいがちですが、悩まされている方にとっては、とても深刻な悩みなのです。

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原因は?

この病気の原因は、未だに明確にはなっていません。ですが、原因と考えられるであろうことはいくつかあげられます。一つずつ詳しくご紹介いたします。

自律神経の乱れ

この病気に悩まされている方の多くは、自律神経が乱れていることによって引き起こされている可能性が高いです。

自律神経の一つである交感神経が発汗を促進させています。自律神経が乱れてしまうことで、交感神経にも乱れが生じて大量の汗がでてしまうという症状がでてしまいます。

ホルモンバランスの崩れ

これは女性に多いのですが、毎月生理があるので、どうしてもホルモンバランスが崩れやすい時期があります。これによって、交感神経も乱れることで、この病気を発症してしまいます。

ストレス

現代人はストレスを蓄積しがちです。発散する時間がない方が多く、そのストレスの蓄積が自律神経の乱れへとつながります。

タバコ

タバコに含まれている有害物質の一つに、皆さんもよくご存知の「ニコチン」があります。この有害物質は、中枢神経興奮剤というものをたくさん含有しており、それが交感神経を刺激します。その刺激が自律神経を乱し、顔面多汗症につながります。

食事

辛い物など刺激物を好んで食べられる方がいます。刺激の強い食事が交感神経を刺激して、その働きを活発にさせてしまいます。自律神経も乱れてしまい、顔から汗が噴き出すといった症状が出やすくなります。

尋常じゃない顔汗をかく「顔面多汗症」の治療内容とは?

医療機関での治療内容

この病気を医療機関で受診した場合の治療内容はいくつかありますので、一つずつ詳しくご紹介いたします。

塗り薬

顔の汗を止めるために「塩化アルミニウム」が塗り薬として処方されます。自宅治療を行う場合、このお薬が有効です。保険適用となるお薬となっています。ただ、このお薬の効果を得るためには、継続して治療していくことになります。

のみ薬

汗を抑えるための薬として「抗コリン薬」が処方されます。交感神経から汗腺に発汗命令を出しているアセチルコリンという物質の放出を防ぎ、汗を抑えてくれます。

このお薬は顔だけでなく全身に作用してしまいます。アセチルコリンに関する神経全てに作用するので、喉が渇きやすくなったり、目がかすむ、尿が出にくい、便秘などの症状が出る可能性があります。

注射

「顔に注射」と聞くとちょっと不安になる方が多いでしょう。ですが、この病気の治療内容の一つですので大丈夫です。汗が出やすいところに薬剤を注射します。この注射で使用されているのは、ボツリヌス菌です。これによって交感神経をブロックすることができるので、汗を抑える効果が期待できます。

効果は一度の注射で半年ほどもちますが、保険適応外の為治療費は高額になります。病院によって異なりますが、4~10万円程度と考えておいてください。また、この注射での治療は、顔面多汗症にはできないという病院もあります。必ず事前に電話で治療が可能がどうかを確認しておきましょう。

手術

発汗を促進させている交感神経をカットしてしまう交感神経遮断術になります。発汗の原因となっている交感神経をカットするので、かなり高い効果が期待できます。ただしこの手術を行った約9割の方が副作用として「代謝性発汗」という症状を発症しています。

この手術を行う際は、胸のあたりの交感神経を切ってしまいます。そうすることで、胸から上の「顔」「ワキ」「首」などから発汗しなくなります。その出ない汗を他の部分から出そうとするので、その他の部分での発汗量が急激に増えてしまいます。

この手術の後に副作用の症状が出る可能性が高いということもあり、手術ができるのは

・内服薬や外用薬や注射で効果がなかった方
・医師の説明を聞き手術について理解し、強く手術を望む方

となっています。保険が適応されるので、費用は8~9万程度です。

尋常じゃない顔汗をかく「顔面多汗症」の治療内容とは?

自分で治す方法はないの?

病院で治療を受けるのが確実なことはわかっていても、とにかくなんとか顔汗を抑えたいという方におすすめなのが、「サラフェ」というクリームです。日本初の制汗クリームとして人気の商品となっています。

有効成分「フェノールスルホン酸亜鉛」が、毛穴を締め汗が出る穴を縮小させ、汗の流出を抑えます。お肌に優しい成分を使用し、汗を抑えながらしっかりとスキンケアもしてくれる優れものです。

副作用が疑われるような成分は一切使用されておりません。お子様でも安心して使えるクリームとなっています。

病院に行く前にまず自分で汗を抑える方法としては、とても高い効果が期待できるクリームです。公式サイトからお得にお試しできますので、詳細を確認してみてください。

顔にたくさんの汗をかいてしまうと、それだけでストレスとなります。放置すれば悪化する可能性は十分にあります。おかしいなと思ったら、一度専門の医療機関を受診することをおすすめします。