あくびをした時、大口を開けて食べ物を食べた時、大笑いをした時に起こる「ピキッ」とした痛みのある「口角炎」。出来るだけ早く治さないと、うっかり口を大きく開けた時にまた更に口角炎が悪化してしまうという悪循環に。
今回は、この痛い口角炎の症状や治し方を解説します。
「口角炎」とは?
唇の両端口角が切れてしまって裂けてしまう症状を「口角炎」といい、血が滲んでしまうこともあります。
一度出来てしまうと、何かの拍子に口を大きく開けた際に傷口がまた開いてしまい、なかなか治りづらいということが多いです。
口角炎の症状と原因
口角炎の症状
唇の両端の口角が炎症を起こす症状です。それによって、唇の端が切れたり、血が滲んだり、腫れて炎症を起こしたりします。重症になると、亀裂が出来てしまい、口を開ける度に痛みが出てきます。尚、かゆみなどはあまり出ません。
大笑いしたり、あくびをしたり、大きく口を開けた際に口角が切れてしまい、時には瘡蓋が出来てしまうことも。そして、何かとうっかり口を大きく開けてしまった時にまた酷くなるというのを繰り返しがちです。
口角炎の原因
1.カンジタ(真菌)によるもの
カンジタ菌は真菌で常在菌の一種です。口角炎や口唇炎などの多くは、カンジタによるものとされています。カンジタ菌というと性病の一種じゃないの?と思われがちですが、口角炎にも関係してきます。
このカンジタ菌は人の身体に付着する常在菌です。元気な時や健康な時には、免疫力により増殖を防いだり症状が出ませんが、体調を崩したりすることで免疫が弱まると増殖し症状が出やすくなります。これを日和見感染といい、体調次第でカンジタ菌が優勢になることもあります。
疲れが溜まったり、不規則な生活、ストレス、病気などで免疫力が弱まっている時に口角炎になりやすくなることが多いです。
2.ビタミン不足
ビタミンB2・B6・B12・A・ナイアシンが不足すると、皮膚が健康に保たれずカンジタ菌に抵抗出来にくくなり、口角炎になりやすくなります。特にビタミンB2は皮膚の粘膜形成に関わります。
3.胃の調子が悪い
胃の調子が悪いと口角炎になりやすくなるというデータがあります。口の先は食道、やがて胃へと続くため、胃の調子が悪化すると、口内も荒れやすくなってしまうのです。
4.唾液の分泌が多い
唾液の分泌が多く、口角の部分にまで唾液が付着することがよくあると、唾液で口角の部分の皮膚が柔らかくふやけて弱くなるので、カンジタ菌にやられやすくなります。
また、かえって逆にゴシゴシと拭き過ぎることで、皮膚が荒れやすくもなります。
5.唇を舐める癖がある
つい気になるからと、口角を舐めてしまいがちになると、治りが悪くなったり、カンジタ菌が更に繁殖しやすくなります。
6.乾燥しやすい肌質
肌が乾燥しやすい方、冬場の空気の乾燥などでパックリ割れてしまうことがあります。また、唇の皮膚は薄くバリア機能が弱いので乾燥などの外部刺激によって悪化しやすくなります。
口唇ヘルペスに似ているが全く違うもの
口唇ヘルペスも、唇の一部が炎症を起こして血が出たり瘡蓋が出来たりします。一見似ていますが、この2つは全く別のものです。口唇ヘルペスは水疱が出来ますが、口角炎は水疱は出来ません。
口唇ヘルペスはヘルペスウイルスによるもので、人に移ってしまいます。一方、口角炎は人には移りません。
出来る場所も、口角炎は口角に限定されますが、口唇ヘルペスは唇の様々な位置で出来ます。
移るの?
口角炎の多くはカンジタ菌によるものと考えられていますが、ではこのカンジタ菌って移るものなのではないかと気になりますが、カンジタ菌は本来健康な人もそうでない人も誰しも保有している菌なのです。
移るということはなくても、体調が悪くなった時、疲れている時などで免疫力が弱まった時に発症しやすくなります。
自宅でできる口角炎の治し方
乾燥に気を付ける
乾燥してしまうと、手のひび割れと同じ様に口角も切れてしまいがちに。ワセリンなどで保護してあげましょう。
乾燥するからと唇を舐めてしまうのもダメです。唾液が蒸発して余計乾燥しやすくなります。
清潔を心がける
あまり潔癖になって清潔を心がけてしまうと、皮膚が薄くなってバリア機能が弱まってしまったり乾燥しやすくなるので程々が良いですが、口角によだれが溜まっていたり、食べ物などが付着したままでは口角炎の発症を招きやすくなり、また回復も遅くなります。
不潔な状態は雑菌が繁殖しやすくなります。
食生活を改善させる
1.ビタミンB2やB6の摂取
ビタミンB2やB6が不足すると、口角炎になりやすくなります。これらのビタミンには、粘膜を強化し、炎症を抑える働きがあります。
口角炎が出来ている時に、食事からの摂取が難しかったらサプリメントを上手に頼りましょう。
ビタミンB2を含む食材には、納豆やレバー、卵やうになどです。ビタミンB6を含む食材には、ナッツ、バナナ、魚類、ニンニクなどです。
2.鉄分の摂取
鉄分には傷の治りを助ける働きがあります。
鉄分を含む食材には、プルーン、しじみ、あさり、パセリ、レバーなどです。
睡眠をしっかり摂る
睡眠不足が続くと、口角炎もなかなか回復しません。よい睡眠がとれていないと免疫力も低下するのです。
睡眠をたっぷり摂れば免疫力がアップするため、成長ホルモンの働きが活発になり、細胞が修復されて傷も治りやすくなるでしょう。
注意する事
口角炎が治りかけてくると、口角に瘡蓋状のものが出来てきます。気になって剥してしまうと、また血が出てしまうこともあり、そこからまた菌が侵入してしまい回復しにくくなります。
瘡蓋が出来ても自然に剥がれるまで、剥さないようにしましょう。
そういえば、疲れていたり、体調が悪い時に口角炎になっていたなんてことありませんか?免疫力が下がると出来やすくなるからです。特に口角炎が出来ている時や予防には、疲れやストレスを溜めて身体の免疫力が下がらないようにすることが大事です。
また酷い場合やなかなか治らない場合は、自己判断で薬を塗るよりは、皮膚科、歯科、口腔外科などの医療機関で診てもらって処方された薬を使った方が早く回復します。