長続きするカップルになるために、鍵を握る2つの脳内物質とは

世の中には長く付き合えるカップルとそうでないカップルの2種類がいます。すぐ別れてしまう原因は様々ありますが、長く付き合っていられるカップルには何か秘密があるのではないか…と疑問に思う方に必見です。長く付き合えるカップルには共通の行動から得られる脳内物質が関係していることが解っています。好きな人と長くお付き合いできる秘訣を化学的にご紹介します

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恋愛に発展するためには刺激が必要!?

相手を好きだと思うときのあなたの心の変化はどういったものでしょう。相手の事を見たり、相手の事を考えたり、時には相手と話したりする時にドキドキしたりワクワクしたりしませんか。このような状況の時の脳内は日常と違ったホルモンが大量に分泌されている状態になっています。

自分の今までの経験上、見たことが無い人や接したことが無い人を見たり、接触したりすると脳内では刺激とみなされホルモンが分泌されます。このホルモンこそがドーパミンといわれるホルモンです。意欲的になったり、多幸感を感じ快感も感じるホルモンです。

長続きするカップルになるために、鍵を握る2つの脳内物質とは

恋愛に関係する「ドーパミン」と「オキシトシン」

脳にデータがないことを見たり聞いたり経験したりすることでドーパミンは分泌されます。

恋愛に発展すると相手の事を知りたい見たい触れたいと思う人も多いでしょう。それはドーパミンが分泌されて相手の事を知ろうとするために意欲的になっている状態です。ドーパミンが出ている状態で相手に会うと多幸感を味わえるのでより「会いたい」と思うわけです

もう一つのホルモンは「オキシトシン」です。こちらも同じく恋愛に関係するホルモンで、またの名を「恋愛ホルモン」や「信頼ホルモン」などと呼びます。

このホルモンが分泌されていると幸せな気分を味わえたり、相手への信頼を大きくしたり、人と積極的にかかわろうとする行動に出るのです。パートナーや家族形成には重要なホルモンでもあります。人間関係を築くために必要なホルモンで「子育てホルモン」とも呼ばれ大切な役割をしています

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ドーパミンは減少する

快感や多幸感を感じられるホルモンのドーパミンは持続的に分泌はされないという仕組みになっています。ドーパミンの本来の役割はストレスをうまくかわすためのホルモンなのです。

人はストレスを受けるとそのストレスを受けたままにせず何かに転嫁させて気を紛らわして時々をやり過ごしていきます。気を紛らわすというのはお酒を飲んだり、グルメに行ったり気晴らしをするということです。お酒やグルメで得た記憶を脳が覚えていて、それを実行することで今あるストレス状態から別の物事で快感を得ようとしているのです。

時々感じる快感や多幸感を感じたいがゆえ今の状態でも頑張るという心理が働きます。日ごろ節約してここぞというときに金額を張って物を買う心理はこのことです。意欲的になったり達成感を味わうことを頻繁に感じてもいいような気がするかもしれませんが、このドーパミンがたくさん出すぎてしまうと困ったことになるのです。

薬物依存の人の脳内はドーパミンが過剰に出ている状態なのです。快感を得るためにコントロールがきかない状態でギャンブル依存、買い物依存、アルコール依存も同じくドーパミンの過剰分泌が原因です。

意欲が起きる始めの一歩としてはとても重要な役割を果たすのがドーパミンで、好きな人と付き合いたいと意欲的にアプローチしてお付き合いにこぎつけるためには必要なホルモンなのです。恋愛における種火と思っていただくと分かりやすいでしょう。

お付き合いしてもすぐに別れてしまう方は、ドーパミンの分泌が減ったことでドキドキを感じられなくなり別れてしまうという可能性もあるのです

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減少したドーパミンを補うオキシトシン

恋愛における種火が「ドーパミン」なら付いた火を燃やし続けるために必要なホルモンは「オキシトシン」でしょう。

オキシトシンは「信頼」「絆」「思いやり」「子育て」ホルモンと、いろいろな呼び名があります。人間関係を築く為にはなくてはならないホルモンなのです。オキシトシンが分泌されるとどのような心境になるのか、身体への影響などもご紹介します。

1.心の安定
2.好奇心や記憶力の向上
3.身体的好影響
などが挙げられます。ここからは詳しくご紹介していきましょう。

心の安定

オキシトシンが分泌されると不安や恐怖といった感情が減るということが解っています。不安や恐怖は極度のストレス状態なのでその感情がないとなると、脳や心が疲れにくくストレスを受けたとしても緩和されるということです。安心が約束されると心が安定し他人との信頼関係を作りやすくなります

好奇心や記憶力の向上

心の安定は興味を外に向けられます。自分の外にある物事に対して好奇心を抱き実践しようと試みるようになります。オキシトシンの分泌でストレスに対して緩和効果がある状態は脳の健康状態となり、記憶力、学力、意欲の向上につながるのです。

身体的好影響

脳内がストレス状態であれば、心拍数が上がり血圧も上昇傾向にあります。糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすいとわかっています。脳内が常にニュートラルの状態であれば心拍数は上がらず血圧も上がりにくいということなのです。オキシトシンが分泌されていると腸の運動も活発になり、腸に多い免疫細胞たちが活躍しやすい環境になります。結果、感染症に強い体になれるということなのです。

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オキシトシンを分泌されるためには?

オキシトシンは他人との関わりで分泌されることが解っています。どのような事をすればオキシトシンが分泌されるのでしょう。

1.触れ合う
2.抱擁
3.キス
4.会話

このような行動でオキシトシンは分泌されます。女性男性にもオキシトシンホルモンはあるのでカップルの場合はスキンシップをとるように心がけてみるといいでしょう。特に性交渉はオキシトシンの分泌量が増えます。女性の場合オーガズムを迎えると大量のオキシトシンが分泌されるのです。

他人とのコミュニケーションやスキンシップ、映画を見て感動することも効果的です。

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ホルモンをうまく使って末永く

人間とは不思議なもので理由があって怒っているように感じていても、実は寝不足で脳が覚醒しておらずコンディションが悪いということはよく起こる事です。感情という心境は常に脳の中で判断している事なので、脳で考え脳で感じているということを再認識する必要があります。

脳内で分泌されるホルモンの影響で自分や相手の考えを思い通りにできるなんて面白いと思いませんか。まずは自分の脳内の環境を整えてご紹介した方法を試してみてください。きっといい結果が出るはずです。