最近は、年間通して様々なダイエットが雑誌などで取り上げられます。一時期ブームにもなった「低糖質ダイエット」をご存知ですか?テレビなどでもとりあげられ、かなり話題になったダイエット法です。様々な方法がある中で、効果が出やすいことから人気となりました。
まだご存知でない方の為に、低糖質ダイエットはどんなものなのかをご紹介いたします。どうして痩せるのか、やり方と注意点なども併せてご紹介いたします。正しいやり方をすれば、確実に結果が現れるので、この機会にチャレンジすることをおすすめします。
低糖質ダイエットとは?
このダイエットは、もともと糖尿病の患者さんの為に行われていたものとして有名です。簡単にいえば、糖質を制限するというものです。主に主食とされている、ご飯や麺類、パン類などを減らしていくというものです。
糖質を減らすだけなので、食事を極端に減らすというものではありません。普通のダイエットと比較すると、その点で、比較的継続して続けやすいダイエットだといえます。
また、ダイエットにありがちなリバウンドする可能性も、極めて低いダイエット法です。元々が、糖尿病の方の食事療法として用いられている為、身体に無理をさせることなく、健康的に痩せられるダイエットといえます。
様々なダイエット法がありますが、そのほとんどで、適度な運動との併用が必要となります。ですが、このダイエットに関しては、運動をしなくても痩せることができるという、夢のようなダイエット法なのです。
低糖質ダイエットで痩せるのはなぜ?
このダイエットはどうして痩せるのでしょうか?主食とされているご飯や麺類、パン類を抜いただけで痩せるなんて、ちょっと信じられないと言う方も多いはずです。
糖質の摂取を抑えることで、血糖値が下がった状態になります。そうなると、エネルギーとなるものを作り出さなくてはいけなくなります。体内では、蓄えられている脂肪を糖に分解していきます。そうすることで、体脂肪が減っていき、痩せられるということなのです。
先にも書かせていただきましたが、このダイエットは運動しなくても体脂肪を減らすことができるダイエットなのです。
糖質の摂取を抑えるこのダイエットでは、特に内臓脂肪を減らすことができます。このことから、深刻な問題となっているメタボリック症候群の予防、改善にも効果が期待できるダイエットとなっています。
低糖質ダイエットのやり方と注意点
まずは、このダイエットのやり方をご紹介いたします。
糖質の量
1日の糖質の摂取量を50g程度、またはそれ以下に抑えるようにします。これはあくまでも目安です。急に糖質を一気に制限してしまうと、めまいなどを起こしたりしやすくなります。
でも、どれぐらいにすればいいのかわからないですよね。例えば、いつもご飯をおかわりしていたのをやめて、1杯に減らしたり、1杯しか食べないなら、そのご飯の量を半分に減らすというところから始めましょう。
慣れてきたら、主食となる炭水化物を、1日3食の中の1食はとらないようにする、というふうに調整していき、少しずつ減らしていきます。
糖質は、温かいと吸収率が高く、冷たいと穏やかになりますので、ご飯も熱い物よりも、やや冷めた物がおすすめになります。
主食いがいにも糖質アリ!
このダイエットでは、主食の炭水化物だけをぬけば良いと思っている方も多いようです。それは違います。主食以外でも、野菜や果物にも糖質が含まれているものがあります。主にあげれられるのは野菜では根菜やいも類
・じゃがいも
・さつまいも
・かぼちゃ
・ともろこし
・れんこん
・バナナ
・パイナップル
・マンゴー
・ぶどう
・りんご
などになります。こういった野菜や果物には、糖質が多く含まれているので、摂取を抑えるようにしてください。
一方、糖質が少ない野菜は、葉物野菜が中心になります。
・レタス
・キャベツ
・ほうれん草
・小松菜
・なすび
・セロリ
・もやし
・アボカド
・いちご
・レモン
・すいか
・グレープフルーツ
などがあげられます。これらは、献立に摂り入れるようにしても大丈夫です。
お肉は食べてもOK
お肉、魚、卵、大豆類、きのこ、海藻類などは食べても大丈夫です。これはダイエット中の強い味方といえるのではないでしょうか。
ご飯やパンが好きと言う方にとっては、ちょっと厳しいダイエットになるかもしれません。ですが、糖質の摂取を控えるだけですので、あとは、普通に食べることができます。空腹に耐えるという辛いダイエットではありませんので、チャレンジしやすいダイエットといえます。
ただし、このダイエットをするにあたって、注意しなければいけないことがあります。
糖質をゼロにするのではない!
このダイエットで大切なのは、糖質をおさえることですが、ゼロにするのではありません。そんなことをしてしまうと、健康を損なう恐れがあります。
糖質は抑えますが、必要なカロリーは摂取しなければいけません。糖質を抑える分、タンパク質や脂質でカロリーを補う必要があります。そうすることで、身体に無理をさせることなく、自然に脂肪を減らしていくことができます。
先にもご紹介しましたが、いきなり主食を抜きにするのではなく、徐々に摂取量を減らしていくというやり方で行ってください。
妊婦さんや子供はNG
子供の肥満も深刻な問題です。また妊娠中の急激な体重増加もよくありません。ですが、妊婦さんもお子様も、しっかりとした栄養摂取が必要な時期でもあります。
どうしてもダイエットが必要な場合は、必ず栄養士の方の指導を受けながら、身体に負担がかからないやり方で行うようにしてください。
糖質を抑えるのは2週間以内
糖質を一時的に抑えるのはいいのですが、長期間これを継続して行ってしまうと、動脈硬化や腎機能が悪くなる可能性があります。健康的に、無理なく行う為にも、期間は2週間以内にとどめておくようにしてください。
このダイエットのメリットとデメリット
このダイエットを行うことで、
・目覚めがよくなる
・頭痛改善
・疲れにくい体になる
・冷え性改善
・集中力アップ
・お酒を飲める
・食後の睡魔に襲われない
といったメリットがあげられます。ですが、その一方では、
・主食や甘いものを控えなければいけない
・食べられるものが限られるので、結構コストがかかる
・カロリー管理が大変
・便秘になることがある
などのデメリットがあげられます。
どの食材にどれだけの糖質が含まれているのか、それを調べるのは大変な事です。また、それらを覚えるのも大変です。
このダイエットは、もうすっかりメジャーですので、書店にいけば、このダイエットにおすすめの料理を集めたレシピ本なども市販されています。そういった物が1冊あるだけでも、とても便利なので、おすすめです。
正しいやり方で無理なく行うことで、確実に結果がでてくるというのが、このダイエットの魅力です。しっかり食べて健康的に痩せられる、理想のダイエットですので、お試しになってみて下さいね。