体をポカポカにする「葛湯」の5つの効果と作り方

冷えた体をぽかぽか温めてくれる葛湯は健康や美容に良いものとして注目を集めています。

しかし、「葛湯」がどのようなものか詳しく知っている人はあまりいないかもしれません。今回は葛湯の効果や作り方について詳しくご紹介いたします。

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葛湯とは?

「葛湯」という飲み物の存在は知っていても、どのようなものなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

「葛湯」はクズという植物の根にあるでんぷんから作られた葛粉を水で溶いた飲み物です。

日本では7~8世紀ごろから飲まれている歴史ある飲み物で、健康維持や民間療法で使われていることからもわかる通り、数々の健康効果があると考えられています。

体をポカポカにする「葛湯」の5つの効果と作り方

葛湯の効果

葛湯は健康に良いものというイメージがありますが、具体的にはどのような健康効果があるのでしょうか。

冷え性改善

葛湯の原材料である葛には体を温める作用があります。そのため、葛粉をお湯で溶いた葛湯を飲むと体がぽかぽかと温まり冷え性が改善されます。

現在、日本では冷え性に悩んでいる人が多いです。

慢性的な冷え性の人は肩こりや腰痛、生理痛、疲労、肌荒れなどさまざまな症状が出ていることが多いので、体が冷えている人が葛湯を飲むとこれらの症状が改善されるでしょう。

なお、冷えは冬にひどくなる印象がありますが、暑い夏でも葛湯の冷え症改善効果は役立ちます。

夏はエアコンが効いており、気づかない間に冷え性に陥っていることが多いので、夏も葛湯を飲めば、体の不調が改善されるでしょう。

血行改善

冷え性が改善されると、内臓などの働きが良くなり、血行不良も改善されます。また、葛に含まれるポリフェノールの一種「フラボノイド」には血管を改善する作用も認められています。

したがって、葛湯を飲むと血流が良くなります。

血液には体の隅々の細胞に栄養や酸素を運ぶ働きがあるので、血流が改善されると肩こりや腰痛の緩和や疲労回復、むくみの改善などさまざまな効果を期待できるでしょう。

便秘改善

葛湯の原材料である葛粉に含まれる炭水化物などには整腸作用があります。そのため、慢性的な便秘や下痢などに悩んでいる人は葛湯を飲んでいるとおなかの調子が良くなる可能性が高いです。

おなかの調子が整うと、肌荒れの改善も期待できます。特に長期間便が出ない人は体内に老廃物が溜まり、肌荒れが起こっている可能性が高いので、葛湯でデトックスできれば、美肌に近づけるでしょう。

免疫力の向上

血液は体中を巡り、体内に侵入したウイルスや細菌を退治しています。

しかし、体が冷えて血流が悪くなると、ウイルスや細菌の退治に必要な血液が不足するため、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。

このような場合に役立つのが葛湯です。葛湯を飲んで体を温めれば、血液が体中を巡ってウイルスや細胞を退治してくれるので、風邪やインフルエンザなどの予防に役立つでしょう。

また、葛湯の整腸作用も免疫力の向上に役立ちます。腸内には免疫細胞が多数あるので、腸の働きが改善すると、免疫力が上がり、風邪やインフルエンザなどに強くなるのです。

さらに、葛湯には発汗作用と解熱作用もあります。風邪を引き始めたときに葛湯を飲むと、風邪の悪化を防げて、早く元の体調に戻れるでしょう。

ダイエット

葛湯で体が温まると、血行が促進されて内臓や細胞の働きが活発化されるため、代謝が上がります。

代謝が上がると、カロリーの消費量が増加するため、痩せやすい体質を手に入れられてダイエットに役立ちます。

また、とろっとした葛湯は満腹感を得たいときにも便利です。食前に飲むと、少量の食事で満腹感が得られるので、食べ過ぎを防げてダイエットの失敗を防げます。

なお、葛湯のカロリーはコップ一杯で30~50kcal程度です。体が温まるココアや甘酒と比べてカロリーが低いので、ダイエット中の人でも安心して飲めるでしょう。

市販の葛湯は糖分が多く含まれていたり、味付けされていたりしてカロリーが高くなっていることがあるので、ダイエット中の人は手作りした方が安心です。

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葛湯の作り方

葛湯は市販されていますが、自分でも簡単に作れます。

市販の葛湯はカロリーが高かったり、添加物がたくさん含まれていたりすることもあるため、毎日葛湯を飲んで健康や美容に役立てたい人は手作りをするのがおすすめです。

基本の葛湯のレシピ

基本の葛湯のレシピをマスターしておくと、ショウガを加えるなどしてさまざまなアレンジも楽しめます。

材料

水:150㏄
葛粉:15g

作り方

1.葛湯を入れる器を温めておきます。
2.器に葛粉を入れ、大さじ1のぬるま湯で葛粉を溶きます。
3.沸騰させたお湯を加えてよく混ぜます。
4.とろみが出たら完成です。

ショウガや砂糖を加える場合は葛湯にとろみが出た後に加えて混ぜ合わせましょう。寒い時期は弱火で加熱しながら葛湯とお湯を混ぜるとしっかりととろみが出て透明になります。

体をポカポカにする「葛湯」の5つの効果と作り方

葛湯で健康になろう

体をぽかぽかと温めて血行促進する作用のある葛湯には体の不調を治したり、免疫力を上げたりとさまざまな効果があります。

最近、体が冷えていると感じる人や慢性的な肩こり、腰痛、肌荒れ、便秘などに悩んでいる人は葛湯を飲んで健康を目指しましょう。