年齢を重ねると、若いときのような肌のハリがなくなるだけでなく、しみやシワが目立つようになってきます。さらにまぶたがたるむことからアイメイクがしづらくなるなど、若いときと同じようなメイクをしていると、老けて見えてしまう可能性もあります。そこで若返りメイクをする際に失敗してしまう原因と、正しい若返りメイクの方法について、詳しくご紹介します。
逆に老け見えする若返りメイクのNG例
若返りメイクの勘違いは、逆に老け顔に見せてしまったり、メイクが浮いてしまうことにつながります。
頬に入れたチーク
チークを頬に入れると小顔に見えることから多くの人が取り入れていますが、レッドチークは大人顔メイクでは浮いてしまいがちです。特に頬のたるみが気になる世代では逆にそこだけが目立つことに。
マスカラのつけすぎ
加齢と共にまつげが少なくなってしまうため、目のボリュームを出すためにマスカラをしっかりつける人がいますが、ボリュームがありすぎると逆に目の周りを重たく見せてしまいます。
グロスリップ
乾きがちな唇を濡れたように見せてくれるグロスリップは、目立ってしまい視線を下に集めてしまうので、かえって逆効果です。
細めの眉
若い女性に多く見られる細い眉ですが、年齢があがっても細い眉のままでは逆に老け顔に見られてしまいます。これは年齢を重ねると目の周りの皮膚がたるみ、まぶたが下がってきて目が小さく見えることも原因です。
メイクの足し算引き算の思い込み
クマやたるみ、シワを隠すためについつい厚塗りをしてカバーしようとしてしまうのも、老け顔に見せてしまう原因になります。またナチュラルメイクと称して、まったくカバーをしないのも、より老け顔を強調してしまいます。
若返りメイクの正しい方法~スキンケア・ベースメイク~
年齢を重ねると、シワやくすみが増えてしまうのは皮脂や水分不足によるものです。そのためスキンケアとベースメイクにはしっかりと手をかけるようにしましょう。
メイク前の保湿をしっかりと
洗顔のあと、保湿効果の高い化粧水やクリームでスキンケアをしっかりおこないます。そのあと軽くティッシュでおさえ、余分な油分を取ることを忘れないようにします。目元や口元など、よく動く場所は乾燥しやすいので、しっかりなじませます。
ベースメイクの基本は下地
ベースメイクの前にしっかりと下地を塗ります。厚塗りを防ぐためにも、またくすみを解消するためにも必要です。少し明るめのピンク系のものがおすすめです。
ほうれい線やしみ、そばかすはコンシーラーでカバー
メイクで隠そうとすると逆に厚塗りになってしまうので、コンシーラーでポイントだけをカバーするようにします。特に目の周りは乾燥してメイクがよれてしまうので、カバーはしっかりとしましょう。
ファンデーションは薄く塗る
コンシーラーでカバーしている他の部分は、薄めにファンデーションをつけます。崩れやすいTゾーンなどは、パウダーでカバーするようにしてください。
若返りメイクの正しい方法~ポイントメイク~
若返りのポイントは、アイメイクや口紅などのポイントメイクにあります。特に加齢でまぶたが下がってきたり、顔のたるみなどが出始めると、顔に陰影ができてしまい、顔が暗く見えがちです。上手にポイントメイクを取り入れ、若々しい目元と口元にしましょう。
ハイライトで立体的に
鼻筋、目頭、頬にハイライトを入れることで、顔を立体的に見せることができます。頬のたるみから目線を反らす効果もあります。
目の周りにもコンシーラーを使う
まぶたや目尻、目頭もカバーすることで、アイメイクがのりやすくなります。
アイシャドウベースを塗る
アイシャドウをきれいに見せるために、アイシャドウベースもしっかり使いましょう。パールが少し入っているものを使うと、目元を明るく見せてくれます。茶色系はまぶたを重たく見せてしまうので使わない方がベストです。
アイシャドウは明るいベージュ系で
ブラウン系はまぶたを重たく見せてしまいます。明るいベージュ系やピンク系を使い、少し濃い色をまぶたの縁で重ねてグラデーションにするのがおすすめです。
太めの眉で目をはっきり見せる
眉は少し太め、目の大きさの3分の2ほどにすると顔が引き締まって見えます。
チークを上手に入れて血行良く見せる
チークはパウダータイプよりもクリームタイプの方がしっとりなじむのでおすすめです。頬骨のあたりに塗ると、子供っぽく見えてしまうので、少し上の方に入れるようにします。
リップで唇をふっくら見せる
リップペンシルとグロスを使い、ボリュームを出します。下地にリップクリームを塗ると、乾燥を防ぎます。リップペンシルで輪郭を取り、リップブラシで塗り込んでいきましょう。縦皺を隠すように塗り込むのがコツです。
若返る肌のためにはメイク以外のことも気をつけよう
加齢だけでなく、さまざまな肌へのダメージが積み重なることで、年齢以上の老け顔に見られる可能性があります。普段の生活から肌のケアを心がけましょう。
紫外線ケアをしっかりする
ゴミ捨てや回覧板を持って行く、ちょっとだけの外出でも、紫外線のダメージを受けてしまいます。こまめに日焼け止めを塗る、長袖の服を着るなどして対応しましょう。
保湿ケアをする
若いときと同じようなケアでは、不足する水分を補給するには不十分です。特にシワが発生しやすい目元や口元は、動くことで乾燥しやすくなっているため、ベースメイクでも保湿効果のあるものを使うようにしましょう。
流行のメイクや若い人のメイクをまねるのは、若返りどころかかえって老け顔に見られてしまいます。加齢で変化していく肌をカバーできるメイク方法で、明るい顔を目指しましょう。