マッサージ後に襲う違和感、「もみ返し」の4つの原因と解消法

肩こりがひどい、腰痛が辛いといった理由でマッサージを受けることもあるでしょう。症状は楽になったけれど、翌日に身体がだるかったり重かったりという違和感を訴える人も多いものです。

今回はマッサージ後の違和感「もみ返し」について原因と解消法を詳しく解説しましょう。

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「もみ返し」とは?

もみ返しというと、マッサージがきつ過ぎたことで起こった筋肉痛のようなものと理解している方が多いでしょう。

確かにもみ返しの状態の時に身体に起こっていることのみを見ると、以下の2つが考えられます。

・筋肉や筋膜が損傷を受けている
・筋肉の損傷などが原因で炎症が起きている

しかし、もみ返しには2つの種類があるのです。効果が出た反動として起こる「好転(こうてん)はんのう」という良い種類のもみ返しもあれば、筋肉を傷めただけの悪い種類のもみ返しも存在します。

「もみ返し」ってどんな症状

これってもみ返しかな?となんとなく感じたことがあるという程度の方に、もみ返しの症状を具体的にご紹介しますね。

・痛みがある
・重だるい感じがある
・押圧を加えると痛い
・触ると少し熱っぽい
・極度に眠くなる
・鼻水が出る

良い「もみ返し」とは?

では良いもみ返しとはどんなものなのかを見ていきましょう。

良いもみ返しの場合は、もみ返しはあくまでも一時的な物として起こり、すぐにもみ返しは解消されます。そして、もみ返しの後は身体がすっきりして楽になるのが特徴です。

悪い「もみ返し」とは?

一方の悪いもみ返しはというと、長期間続くのが特徴です。またもみ返しが解消されたとしても、その前にあった肩こりや腰痛などの諸症状は改善されていないのです。

両者の違いは、きっちりと筋肉の深部までが緩んでいるかどうかです。前者は緩んでいる為、後が楽になります。後者は表面的にしかアプローチできていないので、楽にはならないのです。

マッサージ後に襲う違和感、「もみ返し」の4つの原因と解消法

もみ返しが起こる原因

続いてもみ返しがなぜ起こるのかという原因を4つご紹介しましょう。

1.強い力で押したため

硬くなっている筋肉に強い力を加えて押したことが原因でもみ返しは起こります。特に筋肉があまりない女性などが引き起こしやすい傾向にあります。

逆にマッサージ慣れしていて、筋肉がガチッと固くなっている、強くほぐされるのが好きな方にはあまり起こりません。

2.もみ方の問題

マッサージを様々な人から受けたことがある方は分かるのですが、揉み方にもうまい下手があります。

うまい方は筋肉を無理やり揉むのではく、全体的にかつコリ部分を捉えてほぐしていきます。一方、下手な揉み方をする方は、指先でつまむような揉み方をして筋繊維を傷めてしまいがちです。

3.強い衝撃

マッサージの種類によっては、整体などのようにボキバキと矯正をすることもあります。特に骨格が細い女性がこれをされると衝撃が大きく、骨だけでなく周りの筋肉にも影響を与えやすくなります。

4.強いストレッチ

マッサージと共にストレッチをかけてくれるリラクゼーションルームも増えています。ただし、固まっている筋肉を無理やりに伸ばすと、かえって筋肉を傷めてしまいます。またストレッチの際に負荷をかけたり、反動をつけてしまうとより筋肉にダメージが与えられやすくなるのです。

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もみ返しの解消法

では、もみ返しが起こった時それを解消するにはどういった方法があるのでしょうか?

1.安静に無理をしないこと

自分でマッサージをしたり、ストレッチでだるさを解消させようとする方もおられますが、これは逆効果です。まずは傷めた筋肉に負荷をかけないように休むことが大切です。

ストレッチをするのであれば、もみ返しが楽になり始めてから行うようにしましょう。そのタイミングであれば、もみ返し解消の手助けとなりますよ。

2.睡眠をしっかりとる

激しいスポーツなどをした後と同じ状態になっていますので、まずは睡眠をしっかりとって身体も休めてあげることが得策です。

3.お風呂に入る

お風呂で身体を温め、血流をあげることも大切です。疲労性物質を流して、早くもみ返しを楽にしてくれるからです。

ただし、長風呂はかえって体力を奪うことになりかねませんので避けておきましょう。

4.アイシングで冷却

お風呂で血流を上げた後、炎症などが強くならない為に冷やしてあげることも効果的です。氷とお水を入れた氷嚢などで冷やす方法もありますし、冷湿布などを利用する方法もあります。冷湿布は15分程度たつと徐々に温まってくるので、こまめに変えてやることが大切です。

もみ返しには良いもみ返しと悪いもみ返しが存在します。悪いもみ返しは、自身の身体を守るために起こっているといっても過言ではありません。そこで、事前にマッサージルームなどに行った際に、力加減を遠慮なく伝えることも忘れずにいてください。

我慢していると筋肉はどうしても力が入って硬くなり、それを施術士はさらに強く刺激するということでもみ返しがおこるケースも増えています。