ニキビ肌に乳液は必要不可欠!その効果と選び方のポイント2つ

ニキビにとって保湿のための油分は“敵”と思われていますね。これはニキビができる原因のひとつが、過剰な皮脂分泌のせいだからです。しかし、あなたの肌が本当に油分を必要としていないかどうかは、ニキビだけでは判断できません。

人の肌質には、乾燥肌・敏感肌・オイリー肌・混合肌など、それぞれ違った特徴や弱点があります。肌質に適した成分が含まれたものを使用してあげることはもちろんですが、基本的な正しいケアをしてあげることが大切です。

そんな基礎ケアのひとつである乳液がニキビに効果的だということ、ご存知でしょうか。今回は乳液にスポットをあて、使い方や選び方、注意点など、詳しくご紹介していきましょう。

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ニキビ肌への乳液の効果

そもそも乳液の役目は、化粧水によって補われた水分を逃がさないというものです。これだけではクリームと同じなのでは?と思われるかもしれませんが、乳液には乳液ならではの役目があり、クリームも同じくクリームだからこそできる役目を持っています。

乳液の成分とそれによる効果

乳液にはおもにセラミドやコラーゲンなどの成分の他に、少量の油分が含まれています。この油分がニキビに悪い影響を与えたり、作らせる原因になるのではと思われている方も多いのですが、それは間違いです。

乳液に含まれるごく少量の油分では、ニキビを悪化させる作用もなければ、作らせる原因にもなりません。逆に肌を潤わせるために必要な適度な油分を与え、水分量を保持してくれる優秀アイテムなのです。

クリームは、化粧水の水分を保持するために乳液により張られた薄い膜を保護し、蓋をしてくれる働きがあります。化粧水・乳液・クリーム、この基礎ケアのどれもが優秀な役割を持っていて、省いてはいけないものだということが分かりますね。

ニキビ肌に乳液は必要不可欠!その効果と選び方のポイント2つ

ニキビ肌の乳液の選び方

どんな製品にも、合うもの合わないものがあります。ニキビ肌の方には乳液の選び方に注意して頂きたいのです。

1.肌を刺激しないものを選ぶ

ニキビはそもそも肌からの炎症のサインです。そのため、肌を刺激するようなものは避けることが大切です。基本的には無添加のものや、敏感肌用のものであれば刺激を感じることは少ないですが、肌にのせてみて決めるのも良いでしょう。

試供品や、実際に店舗で肌にのせてもらうのも良いですね。自分の肌質を理解するとともに、ダメージを受けている肌を労わってあげることが大切です。

2.ニキビ専用のもの選ぶ

ニキビを改善するために作られた製品であれば、より効果的といえます。薬用のものや油分が僅かしか含まれていないもの、フリーのものまで色々あります。

ニキビ肌でも乾燥気味の方、べたつきがちな方、それぞれです。べたつきが気になる方は油分が10~20%程度配合されたもの、乾燥タイプは30%程配合されたものを選ぶと良いでしょう。ニキビ専用のものであれば、あとはあなたの肌質や成分による使い心地から選ぶようにしてみて下さいね。

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ニキビ肌の乳液の使い方と注意点

それでは最後に、正しい使い方を学んでいきましょう。

正しい付け方

1.使用量は製品によって異なりますが、正しい量を使用することが基本です。
2.清潔な手に乳液をのせ、手のひらで肌温度まで温めてあげます。
3.頬、目元、口元などの乾燥しやすいところからのせていきましょう。
4.顔をつつむように肌にのせてあげることがポイントです。
5.手に残ったものは首につけてあげましょう。

乾燥が気になる部分には乳液パックも◎

1.まずコットンに化粧水を含ませます。
2.含ませたコットンを半分に割き、乳液を浸み込ませていきましょう。
3.化粧水の成分が乳液によって逃げずに肌にとどまるだけでなく、乳液の有効成分も肌に浸透させることが出来ます。
4.5分~10分程度置いたらコットンをとり、プレスするように肌をマッサージしていきましょう。

普段使っている乳液と化粧水があればできるケアなので、混合肌や乾燥肌の方におすすめです。

摩擦による刺激を避ける

化粧水などでもそうですが、肌に付ける際に擦るという刺激を与えてしまうと肌の負担になります。特にニキビ肌の方は、すでに肌がダメージを受けている状態です。肌へさらに刺激を与えることがないよう、擦らずにふんわり手のひらでプレスするようにしましょう。

つける際、必ず手を清潔にしておく

肌に触れる手のひらは、必ず清潔な状態を心がけてください。朝目覚めてからのお手当てもそうですが、手のひらは知らない内に雑菌の温床になっていることも。

菌を肌に浸み込ませるなんてことがないよう、石鹸で綺麗に洗った手でケアするようにしてくださいね。

注意点

乳液を使い始めてからニキビが増えたと感じる方もいらっしゃいます。これは、油分量が肌に合っていない製品を使用しているか、皮脂量が多い部分にまで入念に塗り込んでいることが原因と考えられます。

いくら肌にとって良い成分であったとしても、皮脂分泌量に異常が起きているともいえるニキビ肌には、つける量やつける部分の肌の状態に注意しておかなければなりません。

鼻の周りや額、こめかみのあたりなど、皮脂が多くべたつきやすい箇所にはごく少量つける程度で問題ありません。コットンなどを用いれば、つけすぎを防ぎ、ムラをなくしながら肌の油分量も調整できるのでおすすめですよ。

ニキビ肌に乳液は必要不可欠!その効果と選び方のポイント2つ

大人ニキビ肌はほとんどが混合肌タイプです

乳液のオイル量にばかり目が行きがちですが、大人ニキビ肌の多くは混合肌タイプです。つまり、べたつく部分と乾燥部分を併せ持った肌質だということなのです。

そんな肌質の方がべたつきばかりを気にしてしまうと、乾燥している部分の肌にまで影響を及ぼし、ニキビを発生させてしまうことにもなりかねません。乾燥によるニキビは、皮脂分泌が少なすぎることが原因になります。肌のうるおいを保とうとする働きが逆に炎症を起こしてしまうこともあるのです。

肌を労わるということは、シンプルなケアと正しい使用法を守ることです。トラブルを改善し、美しい肌を保つためにもぜひ基礎ケアを大事にしてみてください。