周りにも見られている「口元の小ジワ」を消す方法と2つの予防法

いつの間にかできていた口元の小ジワ。突然くっきりあらわれたように感じますが、実はもっと前から肌はSOSを出していることが多いのです。ケアを始めないとさらに深くきざまれていくようになるため、小ジワだからと侮ってはいけません。

今回は年齢を感じさせる口元の小ジワを消す方法と、今後も小ジワを作らせないために知っておきたい予防法についてご紹介していきたいと思います。

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口元小ジワの原因の大半は「乾燥」

まず、口元にできる小ジワの最大の原因となるのが乾燥です。では、乾燥している肌内部ではどのようなことが起こっているのか見ていきましょう。

乾燥肌の肌内部状態

肌に水分がなくなり乾燥してくると、肌の角質層はめくれ、保湿に必要な成分が極端に減少します。本来であれば、角質細胞間は水分を蒸発させないよう密着した状態なのですが、乾燥が進むと細胞間に隙間ができてしまいます。

こうなると水分を肌内部に保つことができず、バリア機能まで弱くなっていきます。乾燥肌の方に肌トラブルが起きやすいのは、“水分を保持できない”ことと、“バリア機能の低下”が深く関係しているのです。

乾燥した肌はまるでしおれた野菜

ラップにくるむこともせず、乾燥した野菜を見るとよく分かりますが、乾燥している肌はまさにしおれた野菜と同じような状態です。

野菜に水分がなくなると、食感が悪くなるだけでなく、見た目の色合いまで変化し始めます。この状態を肌に例えるなら、肌触りはかたくごわつき、見た目には小ジワがたくさんきざまれていくことになります。小ジワが深刻になればなるほど、乾燥も進んでいるということを知っておきましょう。

周りにも見られている「口元の小ジワ」を消す方法と2つの予防法

口元の小ジワを消す方法

では、そんな肌の大敵である小ジワを消すために効果的な方法はあるのでしょうか。小ジワを消す方法について解説していきたいと思います。

スキンケア方法の改善

スキンケア方法において間違いがちなのは以下の3つです。

・クレンジングや洗顔
・化粧水のつけ方
・保湿クリームの塗り方

クレンジングと洗顔の正しいやり方

クレンジングは必ず毛穴を開かせてから行うことが大切です。帰宅後すぐクレンジングと洗顔を済ませるという方は、温かいお湯につけ、よく絞ったタオルを顔に1分程度のせてからメイクオフするようにしましょう。

洗顔は、必ず使用量を守ることと、しっかり泡立ててこすらないことが大切です。ついついゴシゴシとこすりがちですが、摩擦は乾燥の原因となります。

化粧水の正しいつけ方

化粧水をつける時にやりがちなのが、過度なパッティングです。叩き込むことで浸み込ませることができると勘違いしている方が多いのですが、パッティングをやりすぎると肌に負担を与えることになってしまうのです。

また、空気中に蒸発してしまい、肌に成分を与えることができていないことも多いです。肌内部へ浸透させるためには、包み込むように優しく押さえ、手のひらの温度を使って肌内部へ届けてあげましょう。

保湿クリームの正しい塗り方

保湿クリームを手のひらにのせ、そのまま肌のうえでのばすやり方は間違いです。おでこ、鼻の頭、頬の上部分と下部分、顎の5か所にクリームをのせ、そこからのばすようにしてください。

こうすることで、保湿クリームの塗りむらをなくすことができます。特に気になるほうれい線の辺りや目元などは、優しく小指を使って丁寧に塗り込んでいきましょう。

食事から肌に栄養を与える

口元の小ジワをなくしたいのであれば、過度な食事制限はストップしてください。ダイエットをして健康的な体型を維持することは美においても大切なことですが、〇〇だけ食べる、〇〇は食べないといった、偏った食事は肌トラブルを招く原因となります。

タンパク質

タンパク質というと、筋肉を作るためだけに必要な栄養素だと勘違いされがちなのですが、肌の生まれ変わり周期と深く関係している栄養素なのです。

肌が正常に生まれ変わりを行っている状態なら、夏の間受けた紫外線や、肌内部で起こっているトラブルに対してもダメージを残すことを防いでくれます。お肉は太ると考えられているのは、脂肪分の多いお肉に濃い味付けをすることで高カロリーになってしまうためです。

牛の赤身や鶏むね、ささみなどのお肉なら良質なタンパク質を摂取できるだけでなく、脂肪の元となる脂身も少量なため、太ることはありません。もちろん、どの食材も食べ過ぎは太る元となるので、適度な量をしっかり摂ることがポイントです。

亜鉛

ミネラルはお肌に必要な栄養素です。特に亜鉛は肌だけでなく、美しい髪の毛を作るためにも必要な成分なのです。野菜から摂るビタミンも肌には良い成分ですが、野菜だけを食べていても亜鉛不足となってしまっては肌が栄養不足になりかねません。

肌は食事から作られます。小ジワを引き起こすような食事を摂り続けていると、今以上に深刻なトラブルが引き起こされる可能性もあるのです。レバーやチーズ、卵に多く含まれているので、積極的に摂取してくださいね。

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口元の小ジワの予防法

では最後に、口元の小ジワを予防する2つの方法についてご紹介していきます。

1.表情筋を鍛えるトレーニング

1.あいうえおの口の形をひとつずつ作っていきます
2.まず、あの口から。この時、「あー」と声を出しながら5秒キープします。
3.次は、いの口。順番に行い、発声し続けたまま5秒キープを繰り返してください。
4.続いて、口にめいっぱい空気を取り込み、空気が抜けないよう口をしっかりすぼめ、頬に空気をためこみます。この状態を10秒キープしましょう。
5.一旦空気を吐き出し、今度は頬の左側、右側、前歯の内側、顎の部分と、空気を入れる場所を変えながらそれぞれ10秒キープしてください。
6.ここまでを1セットとし、1日2回行いましょう。

表情筋を鍛えることでたるみを予防することができます。たるみのない肌はシワができにくくなりますので、口元の小ジワ対策にはとても有効なトレーニングになります。

2.マッサージ

1.まずは鎖骨周りからほぐしていきます。人差し指と中指をくっつけ、薬指と小指をくっつけます。できた隙間に鎖骨を入れ、上下を指で肩の方に流していきましょう。
2.次に、にぎり拳を作り、人差し指を小鼻の辺りに置き、頬骨の下を通って耳の方へ流していきます。このときほうれい線を外側へのばすよう流してください。
3.最後に、顎の中心から耳の下側へ流します。

口周りにたまった老廃物を排出する効果があり、きざみこまれたシワをのばしてくれます。ぜひ試してみてくださいね。