皮膚科に行く前に試したい、ニキビ跡のクレーターの治し方

ニキビ跡には色素沈着タイプと凹んでまるで月のクレーターのようになってしまうタイプがあります。こちらは色素沈着タイプのものと違い、メイクをしてもきれいに隠しきることができず悩んでいる方も多いタイプのニキビ跡です。このタイプのニキビ跡は肌の奥深くにまでダメージが及んでいるため、改善するのがなかなか難しいといわれてきました。ですがそんなクレーターも改善することは可能です。そこで今回は皮膚科を受診する前にぜひとも試したいクレーターの治し方をご説明します。

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ニキビ跡がクレーターになるのはなぜ?

ニキビ跡ができる原因は、ひどい炎症が起こるためです。

ニキビの種類は、白ニキビ、黄ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビ。この中で特にひどい炎症を起こすのが赤ニキビです。しかし赤ニキビが絶対にニキビ跡ができるかといえばそうではなく、炎症具合や持って生まれた体質などが絡み合い、クレーターの様なニキビ跡になってしまう人がいるんです。

ニキビ跡には色素沈着するものもあるのに、どうしてクレーターになってしまうのでしょうか。理由は炎症による皮膚へのダメージが、真皮層にまで及んだためです。

通常お肌はターンオーバーによって新しく生まれ変わりますが、それはお肌の表面でしから行われませんので、真皮層にまで及んでしまったダメージは回復が難しいとされています。

クレーターになってしまったニキビ跡は、色素沈着してしまったニキビ跡よりもダメージが大きく深刻といえます。

真皮層にまでダメージが及ぶには、ニキビの炎症具合やニキビができている期間、そして肌質や体質が関係します。

皮膚科に行く前に試したい、ニキビ跡のクレーターの治し方

ニキビ跡のクレーターの治し方~スキンケア~

ニキビ跡のクレーターは、スキンケアでは改善が不可能だといわれてきましたが、地道なケアを続けることで凸凹をやわらげたり、目立たなくさせることは可能です。

まずおすすめなのがターンオーバーを正常化させるスキンケアです。

年齢とともにターンオーバーのサイクルはどんどん長くなりますから、ターンオーバーを正常化させ、肌の生まれ変わりをサポートしてあげましょう。

おすすめのアイテムとしてはピーリングなどの角質ケアです。

ターンオーバーを促進させることが、ニキビ跡のクレーターをもっともはやく改善させる方法です。

そして保湿も重要です。保湿をすることでお肌がふっくらするのでニキビ跡が目立たなくなります。使用する化粧水はニキビ跡専用のものを使用することで、有効成分がしっかりと届きます。

スキンケアだけではすぐにクレーターを改善させることはできません。使用しているスキンケア用品に効果があるかないかは、最低でも半年ほどケアを続けて判断しましょう。

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ニキビ跡のクレーターの治し方~生活習慣~

外からのケアであるスキンケアだけではクレーターを改善するのは難しいので、生活習慣と合わせて行うことが大切です。

まず、ターンオーバーを正常化させるために気を付けたい生活習慣が、「質の良い睡眠」と「バランスの良い食事」、「適度な運動」です。

ターンオーバーは人間が夜眠っている間に行われるので、いわゆるゴールデンタイム(22時~2時)にしっかりと熟睡していることが大切です。

次に食事面ですが、ターンオーバーを正常化させるためには、栄養が不足しているといくら眠っても肌再生はうまく行われません。脂っこいものを避け、和食中心の食事がおすすめです。

お菓子の食べ過ぎにも注意しましょう。

そして最後に適度な運動ですが、これはなかなか時間を確保するのが難しいという方も多いかもしれませんね。ですが、たとえば寝る前の5分間のストレッチやエクササイズでもOKです。

運動をすると血行が良くなりますから、ターンオーバーを正常化させることができます。

寝る前のストレッチやエクササイズでさえも時間がなかったり疲れてできないという方は、通勤通学時間を利用して駅では階段を使うようにするなど工夫してみましょう。

皮膚科に行く前に試したい、ニキビ跡のクレーターの治し方

クリニックでのクレーター治療

セルフケアでクレーターが改善されない場合、クリニックを受診しての治療を選択肢に入れても良いでしょう。

クリニックでの治療はその効果も高いです。クレーターの深さや大きさ、色調、表皮の状態、できている場所などによって治療方法を細かく設定することができるのがメリットで、レーザーや光、ピーリングをはじめとするさまざまな方法があります。

クリニックでの治療は効果が高い反面、もちろんリスクもあります。

まず、料金が高額であること。1回の治療で安くても数万円かかります。もちろん治療は1回では終わりませんから、トータル費用は数十万円かかってきます。

高額な治療費を払ったにもかかわらず、「効果を実感できなかった」「症状が悪化した」ということもあります。クリニックでの症例写真は当然、効果が十分にあった方のものを使用しているため、必ずしも自分自身が完治するとは限りません

クリニックに行く前にしっかり自分でできる改善方法を試したうえでよく検討しましょう。

自宅でできるケア・クリニック治療の両方にいえますが、クレーターのように凸凹したニキビ跡をきれいに治すには時間が必要です。スキンケアだけではなく、生活習慣にも意識を向けて自信の持てるお肌を取り戻しましょう。