爪のお手入れをしているのに、よく二枚爪になってしまうという方がいます。ですが二枚爪がどんなものなかハッキリとわかっていない方もいらっしゃいます。また、二枚爪であるのにそれに気づいていない方も多いです。
まずは二枚爪がどんなものなのかを詳しくご紹介いたしますので、知っておいてください。その原因や治し方、繰り返さないための予防法などもあわせてご紹介いたします。美しい手元には美しい爪が不可欠です。ぜひ最後までご覧になって実践してみてください。
「二枚爪」とは?
爪は三重構造になっているのはいがいと知らない方が多いです。指先を自分の方に向けて、爪を真正面から見て、一番外側から「トッププレート(背爪)」「ミドルプレート(中爪)」「アンダープレート(腹爪)」と呼んでいます。
良く爪の先部分が薄く表面だけが剥がれてしまっていることがありませんか?それが二枚爪になっている状態です。爪は見た目は一枚の板のように見えていますが、この二枚爪になって初めて一枚ではないことに気づくはずです。
二枚爪になるとネイルをできないと思っている方もいますが、正しい方法ですれば、ネイルやジェルもできます。ただ、一度なるときちんとケアしないと何度も繰り返しなる方が多いので、スキンケアと同じように毎日のきちんとしたケアが大切になります。
二枚爪の原因
二枚爪になる原因はいくつかあります。いくつもの要因が重なって起こることもあります。予防は原因を知ることから始まりますので、自分の二枚爪の原因がどこにあるのか確認してみましょう。
爪が乾燥している
普通の健康な状態なら約10~15%の水分を含有している爪ですが、食器を洗ったりお風呂を掃除する際に洗剤などを使用します。これが爪を乾燥しやすくさせていることがあります。
また、ジェルやネイルをされている方はもうご存知かもしれませんが、それらを落とすためにリムーバーを使用します。それが乾燥の原因に。
乾燥した爪は弱く、すぐに剥がれたり割れたりするので、二枚爪になりやすいです。
栄養が不足している
女性の方は、ダイエットなどによって栄養が不足気味になることがあります。爪の主成分になるケラチン(タンパク質)が不足する為、爪そのものが栄養不足になります。当然、栄養が不足している爪は弱く二枚爪になりやすい状態になります。
衝撃
仕事柄指先を良く使うことが多いと、どうしても爪に衝撃が加わり負担をかけてしまいます。デスクワークでパソコン作業が多い方などはこれに当てはまります。この日々の衝撃が二枚爪の原因となってしまっています。
血行が悪い
頭皮の血行が悪いと髪に栄養が行き届きません。それと同じように血行が悪いと、爪が作られる爪の根っこの部分に必要な栄養が行き届きにくい状態になります。そうなると弱くもろい爪になり、二枚爪になる確率がアップします。
よくネイルサロンなどで指先をマッサージしてくれますよね。あれは血行を良くする効果も期待できるからなのです。
二枚爪の治し方
爪切りで整える
まず爪を少し柔らかくしたいので、ぬるま湯などに浸してから切ってください。二枚爪になった剥がれかけた部分だけを切り取ります。絶対に無理やりはがすようなことはしてはいけません。そこから雑菌などが入り炎症の原因になります。
やすり
剥がれている部分をカットしてから、できるだけ目の細かいやすりを使って、爪の表面に優しくやすりをかけて表面を滑らかな状態にしていきます。必ず爪用のやすりを使って、一定方向にかけるようにしましょう。
昔の人がやりがちですが、やすりを左右にゴシゴシこすってしまうやり方は、かえって負担となるのでやめてください。
予防法とは?
保湿する
二枚爪の予防の基本は保湿です。ハンドクリームを塗るときは爪先にもきちんと塗りこんであげてください。また、爪用の保湿オイルなども市販でありますので、そういったものを使うのもおすすめです。
食生活を見直す
爪の主成分であるケラチン(タンパク質)の摂取を心がけてください。また、この主成分であるケラチンを作っているのは、ビタミンAや鉄分になります。そういった成分が含まれている食品も摂るようにしましょう。
鉄分:レバー・ホウレンソウなど
ビタミンA:人参やモロヘイヤなどの緑黄色野菜
マッサージ
血行が悪いと栄養がしっかりと行き届かず、二枚爪になりやすい弱い爪になってしまいます。血行を促すためにも、爪の周りをマッサージしてあげましょう。親指を中指で爪の横と根本をもみほぐしてあげてください。少し痛いかなと思うくらいでちょうどいい感じですので、ハンドケアの際に習慣づけるようにしてください。
ネイルチェンジを頻繁にしない
ネイルを落とす時は爪にかなり負担がかかります。ネイルチェンジを頻繁に行うということは、その度にネイルを落とすということになります。毎回サロンを利用してネイルチェンジしているのなら、まだ負担も軽減されますが、ほとんどの方が自分で落としているはずです。それが二枚爪の要因となる恐れも。
爪の長さの調整はやすりで
爪切りを使って爪を切ると、その衝撃で二枚爪になることがあります。長さ調整するときは、爪専用の目の細かいやすりを使って整えるようにしてください。やすりをかけるときは、必ず一定方向にかけることも忘れずに。
水仕事は手袋を着用
食器洗いやお風呂掃除などの水仕事をする時には、できるだけ手袋を着用して爪の乾燥を防ぐようにしてください。
ジェルネイル
ジェルネイルは爪を保護したり、衝撃などからも守ってくれます。おしゃれ目的以外でも、爪を守るためのネイルもありますので、そういったものを利用して二枚爪を予防することができます。
日々の爪のケアを習慣化させよう!
二枚爪を予防するためには、日々の爪のケアを習慣化させることが大切です。原因もわからずにただ二枚爪になるたびにそこだけをケアしていても、根本的な解決にはなりません。また同じことが繰り返される可能性が高いです。
二枚爪であることに気づかず、めくれてきた部分をその度に剥がしてしまっている方もいるはずです。それでは爪に負担をかけ続けていることになります。ネイルをしていなくても美しい爪をキープする為にも、二枚爪をしっかりとケアして予防するよう心がけてください。