赤ちゃんのパパ見知りを克服させるためには?

ママに抱かれるとご機嫌なのに、パパだと途端に泣き出す、また身をよじって嫌がるといった赤ちゃんの反応に、ショックを受けてしまったという経験はありませんか。

赤ちゃんは人見知りの時期や、何でも「イヤ!」というイヤイヤ時期など、様々な成長過程を経て大きくなっていきますが、この「パパ見知り」もその一つです。突然始まる「パパ見知り」に対処できるよう、その始まる時期や対策について詳しくご紹介します。

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「パパ見知り」とは?

赤ちゃんは成長途中で、人見知りが始まりますが、その人見知りの相手がパパになるのが、パパ見知りです。最近では男性も育児に参加する機会が増え、イクメンといった呼称もおなじみになりつつありますが、パパ見知りをされ、「自分の赤ちゃんなのに嫌われてしまうなんて」とショックを受けてしまい、育児に対する熱意が失われてしまうといったことも少なくありません。

せっかく夫婦で育児を協力し合うことを決めたのに、パパ見知りで育児参加のやる気をなくされてしまったら、ママの負担がまた増えてしまいます。ただしパパ見知りはあくまでも一時的なものであり、いつまでも続くものではありません。生まれた時から熱心に育児に参加しているパパに起こることは少なく、またママやパパ以外の大人とふれ合う機会が多く、そもそも人見知りにならないという赤ちゃんもいます。

赤ちゃんのパパ見知りを克服させるためには?

いつ頃から始まる?

パパ見知りが始まるのは、生後5ヶ月から6ヶ月ぐらいですが、個人差があるため早い赤ちゃんだと生後3ヶ月ぐらいから始まることもありますし、1歳を過ぎてから急にパパ見知りが始まる赤ちゃんもいます。

これは生後5ヶ月ぐらいから、赤ちゃんがパパとママの顔の判別がつき始めるのが大きな理由とされています。常に自分のそばにいるママと、他の人を区別して、ママ以外の人に抱っこされたりすると不安に感じてしまうのです。ただしそれが全ての理由ではなく、判別がつき始めても人見知りをしなかったのに、急に人見知りし出すということもあり、正確な理由は分かっていません。

パパ見知りする赤ちゃんの行動

・近づくだけで泣き出す
・ママ以外の人(パパに限らず)に抱っこされると泣き出す
・パパと二人きりになると泣き出す(二人きりだと泣かないこともある)
・パパとママが一緒にいてもパパが近くに来ると泣き出す
・パパがしてくれるおむつ替えやお風呂では泣かないのに、抱っこだけ泣く

など赤ちゃんそれぞれに反応は違います。パパ見知りは一時的なものですが、長く続くこともあります。視覚や聴覚、また嗅覚などでママとママ以外の人を認識し始めたという成長の証でもありますので、気落ちせずに見守っていきましょう。

また泣き出すのはパパが嫌いだからではありません。不安も感じていますが、パパに興味があり近づきたい、触れてみたい、だけど怖い、といった精神面での成長も大きく関係しているのです。パパ見知りを乗り越えると、パパ大好きな赤ちゃんになってくれますので、焦らないようにしたいですね。

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克服させるためには?

パパ見知りを克服させるためには、パパ側の努力が必要不可欠です。

今までと変わらずしっかり育児に参加する

パパ見知りが始まり、赤ちゃんに泣かれたりするとかなりのショックです。おむつ替えやミルクを飲ませたり、仕事を頑張りながら育児に参加しているのになぜ?と泣きたくなりますよね。大切なのはここで放り出さないことです。一日中赤ちゃんと一緒にいるママに、時間的な意味で勝てるはずはありません。でもママの負担を減らす意味でも、育児には今までと同じように関わっていきましょう。

ママと仲良くしている様子を赤ちゃんに見せる

パパ見知りをしている時期、赤ちゃんはパパに対して興味を持っています。そのため、もしパパが育児に参加せず、ママと言い合いをしていたり、険悪な様子を赤ちゃんに見せたりすると、「ママを困らせている人」と認識してしまいます。赤ちゃんを安心させるためにも、いつも通り、また多少オーバーに見えても、夫婦仲良くしている様子を赤ちゃんに見せて安心させてあげましょう。

赤ちゃんの機嫌のいい時にママ伝いに触れる

パパ見知りが始まったといっても、その行動には個人差があるので、パパが抱っこしても泣かないこともありますし、また何をやっても泣かれてしまう、ということもあります。もちろん赤ちゃんも機嫌のいい時や悪い時がありますの、悪い時にはママがいてもギャン泣きするということもあるのです。ですから機会があれば少しでも赤ちゃんのそばにいて、ふれ合うきっかけがあれば赤ちゃんとふれ合う努力をしましょう。ママと一緒にいれば泣かない赤ちゃんなら、よく寝て機嫌のいい朝などに、ママ伝いに赤ちゃんに触れてみましょう。抱っこをしても泣き出さないこともあります。

一緒に散歩に行く

外に出ると、赤ちゃんの興味はママやパパ以外のものに向けられるので、一緒にパパがいても泣き出さないことがほとんどです。最初のうちはママと三人で出掛けるようにし、徐々にパパと二人きりで散歩をしてみるなどして、ふれ合う時間を増やしていきましょう。

パパの存在がママと同じように、自分にとって安心できる存在だと理解ができれば、パパ見知りはなくなっていきます。どうやってもママと赤ちゃんのつながりは強いので、パパがそこに入り込むのは難しいと感じてしまうかもしれません。もしどうしても辛い場合には、少し距離を置いて、またチャレンジするなどして、無理せずゆっくり赤ちゃんとの関係を深めていきましょう。

赤ちゃんのパパ見知りを克服させるためには?

パパ見知りの時にはしちゃだめ!NGな対応とは

パパ見知りをされてしまうと、「赤ちゃんに嫌われてしまった」とショックを受けてしまいます。ただショックのあまり、接し方を間違えてしまうと赤ちゃんとの関係が上手く築けなくなってしまいますので、注意が必要です。

大きな声や音を出す

男性はどうしても動きが大きいので、普段通りにしていても赤ちゃんにとっては大きな音を立てる人、というイメージを持たれてしまいます。気をつけてゆっくり動く、ドアの開け閉めは静かにするなど注意するようにしましょう。

すねた態度を見せる

赤ちゃんに好きになってもらいたいのに、上手くいかないのでめげてしまい、ママに対してすねた態度や言動をしていると、ママの嫌な気持ちが赤ちゃんにも伝わってしまいます。パパ見知りをされるとショックかもしれませんが、そのイライラをママにぶつけるのは論外です。

泣かれていても無理矢理世話をする

慣れてもらうために、とパパに相手を継続させようとするのはかえって逆効果です。パパが世話をしていて、泣き出した時にはママの手を借りましょう。

赤ちゃんに触れることをやめる

パパ見知りが始まったことがショックなのは分かりますが、赤ちゃんに関わらない、と距離を置いてしまうのは逆効果です。触れることができなくても、常に赤ちゃんの視界にいるようにし、赤ちゃんの意識に自分の顔をすり込むことが大切です。

パパ見知りはショックですが、抱っこができなくても、一緒に歌を歌ったり、おもちゃで遊んで見せたりなど、パパが育児に関わることでママも毎日が楽になります。その様子を見ているだけでも、赤ちゃんが安心することにつながりますので、根気よくパパ見知りが終わるまで頑張ることが大切ですよ。