ご自身は絶対にいびきをかいていない!と言い切れますか?いびきをかいていないと思いたいけれど、寝ている時のことだから実際どうなのかと言われると分かりませんよね。
いきびは太ったおじさんがかくものというイメージがありますが、最近では女性のいびき率も増えており、10人に1人の割合でかいていると言われています。
いびきをかいてしまう原因と対策をご紹介します。
女性のいびきが増えた訳
女性のいびきが増えている理由は、他でもない女性が外に出てバリバリと働くようになったことです。いびきをかく原因としてストレスも大きく関係しているため、働くことでストレスを抱えることが増えることが原因となっています。
また仕事に出なくても外でお酒を飲む機会が増えてきていることも1つの要因となっています。
もう1つは女性の小顔化です。昔のように硬い小魚などを噛んで食べるということが減っていることで顎が細くなり小顔化してきているのです。美に近づけるという意味ではうれしいですが、それによっていびきをかいてしまうというのは複雑ですね。
いびきの原因とメカニズム
いびきで音が出るメカニズムをご存知でしょうか?
簡単にいうと、空気の通り道が何かの原因によりせまくなることで起こります。通り道が狭くなると、呼吸で吸い込んだ空気が通る時に空気抵抗が大きくなり、粘膜に振動が起こります。この音がいびきの音です。
では具体的にいびきをかく原因を探っていきましょう。
1.鼻詰まり
鼻炎やアレルギー、また風邪などで鼻がつまっていると自然と口呼吸になります。口呼吸をしていると、下あごが降下し、舌が喉の奥に落ちてしまうのです。つまり舌が気道を狭める状態になるのです。
2.肥満
いびきをかく人は大抵の方が肥満傾向にあります。それは首の周りに脂肪がついてくるため、気道をせばめてしまいます。その上に下が喉の奥におちるのでよりいびきを誘発しやすくなるのです。また二重あごの人や運動不足の方も例外ではありません。さらに猫背の方は、背中を丸めているので気道が狭くなりいびきをかくと言われています。
3.顎が小さい方
特に若い世代に多い、インスタント食品や噛まない食生活を行っている方に起きやすいいびきです。噛む力が弱い人や噛まずに食べるものばかり食べている方は要注意です。
4.口呼吸の方
口呼吸がくせになっている方は注意が必要です。普段何気なく口をあけていたり、朝起きた時に口内が乾燥している方は口呼吸をしている可能性大ですよ。また食事をするときに音を食べる癖がある方も要注意です。
5.仰向け寝の方
身体のことを考えると仰向けで寝る方がいいとは言われます。しかし気道の確保ということを考えると、仰向けはあまりお勧めできません。仰向けで寝ていると睡眠中に弛緩した筋肉が緩んで舌の付け根が気道に落ちてしまいがちになります。そうなると、舌の付け根が気道を塞いでしまうのです。
6.就寝前の飲酒
寝る前にお酒を飲むのはリラックスできるという意味では寝つきも良くなりいいものです。ただ、アルコールを体内に摂取すると筋肉が弛緩してしまうのです。そうなると舌を支えている筋肉や顎の周りにある筋肉も緩み、気道が狭くなってしまいます。
そこで飲み過ぎには注意をしたいものです。また飲むのであれば就寝前でも時間を空けて飲みましょう。
7.睡眠薬の服用
睡眠薬はぐっすりと眠れるため、不眠気味の方には効果的です。しかし、睡眠薬の中でもベンゾジアゼピン系の薬は筋肉の弛緩作用を持っており、舌を喉の後方へ後退させてしまうのです。
いびきをかきやすいのはこんな人
次に、いびきをかきやすい人にタイプを見ていきましょう。
まず見た目は下記の特徴が考えられます。
首周りの脂肪がついており短い首や、二重あごの方、下あごが小さい方、のどちんこが長い方、舌が大きめの方などがいびきをかきやすい人です。
次に生活習慣や体型などもいびきを引き起こします。
肥満傾向であったり、口呼吸をしていたり、アルコールを常習している人、仰向けで寝る方、ストレスを抱えている方などは要注意です。
これらにあてはまる方はいびきをかいている可能性が高いということを知っておいてくださいね。
自宅でできるいびき対策
最後に自宅で簡単にできるいびき対策をご紹介します。
まず睡眠時にできるだけ横向きに寝て気道を確保することです。同時に枕などを調整して首の高さを適正にすることも有効です。
肥満を解消するという意味ではダイエットに取り組んだり、良く噛んでものを食べることが必要です。また、首周りのストレッチや顔や舌の体操もおすすめです。アルコールは夕食以降は控え、かつ部屋を加湿して口呼吸を防ぐことも大切です。
一時的な鼻づまりの時は、鼻腔拡張テープを鼻に貼ってやり鼻の通りを良くすることも有効ですよ。いびきを防止するテープや鼻にスプレーすることで鼻の通りを良くする商品もあるのでこういったものを活用するのもおすすめです。
いびきはパートナーの安眠を妨げるなど決して良いものではありません。またいびきが原因で風邪をひきやすくなることも十分考えられますので、いびき対策を試してみてくださいね。