首の後ろのうなじのラインにいつの間にかできているニキビ。目で見えない分、気になって何度も触ってしまいがちですが、首にできたニキビは痛みも強く、憂うつになってしまいますよね。なぜうなじにニキビができてしまうのか、その原因と共に、早く治すための方法を詳しくご紹介します。
うなじニキビの原因は?
首やうなじにできるニキビは、思春期にできるニキビとは違い、20歳以上の大人にできる「大人ニキビ」の代表格です。チクチクと痛みが続き、悪化するとニキビ跡が残ってしまうこのうなじニキビはなぜできてしまうのでしょうか。
1.血行不良
スマホやパソコンの画面を見る時に、首を突き出すような猫背の姿勢になっていないでしょうか。また枕が首に合っていない、体がゆがんでいて姿勢が悪いといった状態は、血行不良を招きます。また首にはリンパがあり、血行不良と共にリンパがうまく流れなくなると、新陳代謝が低下してニキビができやすくなります。
2.洗い忘れや洗い残し
首の後ろは意外としっかり洗えていないことが多く、そのため雑菌が増えやすい環境になってしまいがちです。また髪を洗った時や体を洗った時に、きちんと洗い流さないとシャンプーやボディーソープなどの成分が残ってしまうと、それが刺激となってニキビができてしまいます。
3.うなじへの刺激
髪の毛が首にあたっていたり、枕カバーの材質によっては、皮膚に刺激となることがあります。またシーツや枕カバーが清潔でなかったり、髪の毛が濡れたままうなじにはりついた状態で過ごしていると、蒸れて雑菌が増えるため、ニキビができやすい環境になってしまいます。
4.蒸れによるもの
マフラーやタートルネックなどで、首の周りを覆うような服装をしていると、首回りが蒸れやすくなります。服やマフラーの素材によっては首に刺激となるため、これもニキビができる原因となります。
5.紫外線によるもの
顔や腕や手などは、日焼け止めをしっかり塗るという人も、案外首回りのケアはおろそかになりがちです。紫外線が当たると、皮膚はダメージを防ぐために角質を硬くするため、皮脂がうまく排出されず、ニキビができやすくなります。
6.ホルモンバランスの乱れ
女性の場合、ホルモンバランスの崩れによってニキビができやすくなります。生理前などはバランスが崩れやすくなりますし、不規則な生活や疲労やストレス、睡眠不足などもホルモンバランスを乱してしまいます。そうなるとターンオーバーも乱れ、はがれ落ちるはずの皮脂や老廃物が残っていまい、毛穴を塞いでニキビの原因となってしまいます。
これらの原因に加え、脂の多い食事や甘いものの食べ過ぎなど、偏った食生活もニキビの発生を手助けしてしまうので注意が必要です。
うなじニキビの改善法
うなじニキビは痛みもあり、目立ってしまうので早く治したいニキビですよね。どうすればきれいに治すことができるのか、その改善方法をご紹介します。
清潔に保つ
首回りが不潔にならないよう、毎日の入浴できれいにすることを心がけましょう。入浴した時には、湯船にしっかり浸かり、毛穴を開いてからケアをします。ゴシゴシと力を入れてこすることは逆効果なので、ボディーソープや石けんを良く泡立てて泡で洗うようにしましょう。
また入浴後はきちんと水分を拭き取る、濡れた髪の毛は早く乾かすなどして、首回りに雑菌が発生しない環境を作ることも必要です。
保湿ケアをする
大人ニキビの原因は、保湿不足もあります。水分不足で首回りの皮膚が硬くなると、新陳代謝が正常に行われず皮脂が残ってしまい、細菌が増えてしまいます。また入浴後はきちんと保湿ケアをして、ニキビの発生や広がりを抑えるようにしましょう。
髪型を変える
首全体を覆ってしまうヘアスタイルは、蒸れの原因にもなります。ニキビができてしまったら、なるべく風を入れるようにする、思い切って髪の毛をカットするのも有効です。
服装や防寒の方法を変える
タートルネックの服を控える、マフラーやネックマフラーをしないようにする、もしくは刺激の少ない素材に変えてみましょう。ニキビができてしまったら、なるべく刺激を与えないように心がけることが大切です。
ニキビが気になってついつい触ってしまう、またきれいにしようとして石けんをたくさんつけて洗うといったことは、逆に刺激となってしまいます。症状が落ち着くまでは、なるべく必要以上に触らない、刺激を与えないようにすることが必要です。
悪化した場合は…?
保湿のケアをしたり、首回りの風通しを良くして清潔に保っていても、髪の毛の生え際などはなかなかニキビが治らず、結果的に赤い炎症が広がってしまうこともあります。この場合は自分でしているケアが合っていない、もしくは間違っていることもありえますので、一旦ケアを中止しましょう。
赤い炎症がひどくなると、化膿して跡が残りやすくなります。皮膚科で一度診察してもらいましょう。皮膚科で処方してもらえる薬で、炎症が落ち着く場合も。またニキビではなく、違う病気になっている可能性もありますので、自分でできるケアでも効果がない場合は、早めに皮膚科にかかる方が早く治ります。
ニキビじゃないかも?考えられる他の病気とは
うなじは自分の目では確認することができないため、ニキビだと思っていたら違う病気だったという可能性もあります。ニキビ以外の皮膚疾患は治療法や処方される薬も全く違いますので、悪化してしまった場合や、他の人に見てもらって見た目に違和感がある場合は皮膚科で診察してもらいましょう。
しこりがある、表面に黒い点がある
粉瘤という、皮膚の下に袋のような嚢胞ができている可能性があります。ニキビによく似ており、ニキビ跡にできることの多い皮膚の病気です。手でニキビがつまめる場合は、粉瘤の可能性があります。
たくさんできている、小さい黒いつぶ状
服の摩擦によってできる首いぼは、加齢や紫外線が原因で発生します。良性ですがウイルス感染でできることもあるため、皮膚科での診察が必要です。
うなじのニキビは繰り返しやすいので、普段の生活からもニキビができないよう食生活や日常生活に注意することが必要です。