赤ちゃんに赤いアザがあって心配!「ウンナ母斑」の原因と対処法

 

生後間もない赤ちゃんの後頭部の首の部分(うなじあたり)に赤いアザを発見したら、驚きと不安に襲われる親御さんがほとんどです。「何かの病気じゃないか」「どこかにぶつけてしまったのか」「このアザは消えるのか」ママは「自分のせいなのか」など、いろんな思いや不安が頭をよぎることでしょう。ですが、そこまで深刻なものではありませんので、安心してください。

ウンナ母斑とはいったいなんなのか、またその赤いアザができる原因をご紹介いたします。さらに、その原因に対する対処法などもあわせてご紹介いたします。

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「ウンナ母斑」とは?

ウンナ母斑とは、「新生児中心性紅班」の一種です。別名に「こうのとりのくちばしのあと」という名前がついています。とても素敵な名前ですね。昔から赤ちゃんはこうのとりさんが運んでくるといわれています。こうのとりが赤ちゃんをしっかりとくわえていた証として、赤ちゃんのうなじ部分に赤いアザがついているとされています。

赤ちゃんによってアザの大きさや濃さは違いますが、ほとんどの赤ちゃんは、3歳頃までにはこのウンナ母斑は消えてなくなります。稀にアザが残って消えない赤ちゃんもいます。全ての赤ちゃんに出るものではなく、1割前後の赤ちゃんに発症します。

赤ちゃんに赤いアザがあって心配!「ウンナ母斑」の原因と対処法

 

ウンナ母斑の原因

ウンナ母斑はこうのとりが赤ちゃんを運んできた証、というのはとてもステキな話しですが、実際にはきちんとした原因があります。

新生児中心紅班とも呼ばれているウンナ母斑は、赤ちゃんがまだ胎児の頃に、うなじの毛細血管が過剰に大きくなったことで、アザができてしまったのです。ただ、この原因とされる意見についても「原因はこれ!」という正解ではありません。明確な原因は分かっていないという事です。ウンナ母斑の原因については様々な説があるので、どれが正しいともいえません。

ですが、このウンナ母斑が、赤ちゃんの発育に悪い影響を与えるものではありません。神経に悪影響を及ぼすものでもありませんので、心配する必要はないでしょう。

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ウンナ母斑の原因と対処法

ウンナ母斑の原因は、先にもご紹介させていただいた通り、明確な原因は判明していません。多くの赤ちゃんは、3歳頃までには消えていくとされています。特に何もせず、ただ経過観察をして消えるのを待つというぐらいになります。

稀に1歳半を過ぎても残っている赤ちゃんもいます。どうしても気になる場合は、皮膚科で手術という選択肢もあります。除去したり、色を薄くすることもできます。手術方法としては、レーザー治療が用いられます。ウンナ母斑に直接レーザーをあててアザを消していきます。ただ、小さなお子様にそこまでして消す必要もないのかもしれません。

レーザー治療を行えば、その後の経過も慎重に診ないといけなくなったりします。特に体に害のないものですから、そのままにしておいて、大人になってから本人の意思で決めるというのがいいのではないでしょうか。ただし、レーザー治療は、若い程効果がでやすいので、治療を受けるなら早めがいいでしょう。

赤ちゃんに赤いアザがあって心配!「ウンナ母斑」の原因と対処法

 

サーモンパッチとは?

サーモンパッチを聞いたことがありますか?ウンナ母斑とよく似た赤いアザなのですが、できる箇所が違ってきます。新生児の額や、唇、瞼の上などにみられる赤いアザのことです。ウンナ母斑と違うところは、アザの部分を押してみると一瞬だけですが、色が消えまた元に戻るという特徴をもっています。

ウンナ母斑と同様、自然に消えるのを待つといのが対処法になります。ですが、1歳半を過ぎても消えない場合は、一度皮膚科を受診してみることをおすすめします。ウンナ母斑と違って、顔などにできるアザなので、女の子ならできるだけ早いうちにきれいにしてあげた方がいいでしょう。

赤ちゃんに赤いアザがあって心配!「ウンナ母斑」の原因と対処法

 

本当に体に悪影響はないの?

ウンナ母斑が元となって、何かの病気になったとか、何らかの体の障害が出たというのはありません。医学的にも、赤ちゃんの発育にはなんの問題もないとされています。ただ、3歳を過ぎても色が薄くもならずに生まれた時のままの状態であるなら、一度皮膚科を受診してみることをおすすめします。その上病気の心配がないと太鼓判を押してもらえれば、ママもパパも安心ですね。

治療をするかしないかは、じっくりと医師と相談して、パパもまじえてお子様の事を一番に考えて答えをだしてあげればいいのではないでしょうか。あまりに小さい子供にレーザー治療はちょっと親御さんとしても不安が大きくなるのではないでしょうか。

特に体に害を及ぼすものでもなく、海外でも、幸せの証とされているウンナ母斑。男の子は目立ってしまうかもしれませんが、女の子は、髪をダウンスタイルにしておけば、目立つことはありません。男の子も女の子も、気にするようになってそのアザがあることでイヤな思いをするようなことがあるなら、治療をうけて、消すことを選択するのもいいでしょう。ただ、そうなった時は、このウンナ母斑が、幸せの証であるという言い伝えがあることは、お子様にも伝えて上げて下さいね。