ツヤはあるのにキメがない「ビニール肌」の原因と改善法4つ

肌の状態を拡大してご覧になったことはありますか?化粧品売り場やエステなどで肌診断をしたことがある方は、もしかしたらご自身の肌が拡大されたものをご覧になったことがあるかもしれません。

健康的でキレイな肌はキメが細かく整っています。一方、間違ったお手入れや肌が老化などで傷むことによって、このキメがなくなってしまう「ビニール肌」というものも存在します。

このビニール肌になってしまう原因や改善法をお伝えします。

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そもそも健康的でキレイな肌ってどんな肌?

一般的に肌のキメが細かく整っていることがキレイな肌の条件と言われます。肌を拡大して見てみると、肌の表面には溝と山のような形が無数にあります。この溝を「皮溝」といい、山になっている部分を「皮丘」といいます。皮丘は三角や四角のような形をして、水分が含まれているのでふくらみを帯びています。

キメが細かく整っている肌というのは、均一に三角形の皮丘が細かく整った状態の肌をさします。

ツヤはあるのにキメがない「ビニール肌」の原因と改善法4つ

 

「ビニール肌」ってどんな肌?

残念ながら、肌のキメが乱れてキメが荒い状態の肌になると、肌を拡大して見た時に皮溝と皮丘の凹凸の差がなくなってきます。キメがなく、ビニールのようにテカテカとしている肌のことを「ビニール肌」といいます。

一見テカテカとしているため、肌のツヤがあるように見え、ツヤのある肌だからいいだろうと思いきや、実際は角質が剥がれ、キメが消失している状態なので皮膚も薄くなっているのです。刺激にも影響されやすく、肌も荒れやすい状態です。

テカテカしているから脂性肌、もしくはそんなに乾燥しないタイプの肌質だろうと思っていたら、洗顔後つっぱりが出て実は乾燥しやすい肌だったりするのです。そして、時間が経つと皮脂量もそこそこあるので、脂性肌によるテカリだと思い込んでしまうのです。

キメがなくなって皮膚も薄くなっているので、スキンケアをすると化粧品がしみたりヒリヒリすることもあります。

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ビニール肌の原因

ビニール肌の原因ってあるのでしょうか?

洗顔時に皮膚を擦り過ぎている

洗顔時に皮膚を強く擦り過ぎてしまうと、当然角質が多く剥がれてしまいます。そして、肌はせっせと角質を作ろうと頑張ってしまい、未熟な角質が出来てしまうのです。それがビニール肌の原因となります。

洗顔時に洗顔料で皮脂や角質を取り過ぎてしまっている

洗顔料も、洗浄力の強いものでは皮脂や角質を必要以上に取りすぎてしまい、同じく肌のターンオーバーを早めてしまう結果に。

ピーリングの多用

このビニール肌はニキビが出来やすいこともあり、ニキビ=古い角質や毛穴の詰まりがあると判断して、一生懸命古い角質を取り除こうとピーリングをしてしまうと、これがビニール肌の原因にもなります。

ピーリングで皮膚を取り除いてしまうと、このビニール肌のタイプはターンオーバーが早くなってしまって正常な細胞が育たないうちに表面に出てきてしまいます。角質自体が未熟なので、角質が落ちる為の分解酵素が上手く働かず、未熟な角質が重なっていくのです。そして、それらが上手く排出されにくい状態になっているため、ニキビなどの肌トラブルを起こしやすくなってしまうのです。

コットンで皮膚を擦ってしまっている

まだメイクが残っているかも、古い角質が残っているかもとばかりに、化粧水を含ませたコットンで肌を擦ってしまっていませんか?優しく滑らせる程度ならOKですが、ゴシゴシ擦ってしまっては必要な角質や皮脂を取りすぎてしまう結果に。

ツヤはあるのにキメがない「ビニール肌」の原因と改善法4つ

 

ビニール肌の改善法

誤ったお手入れや、過剰に皮脂や古い角質を取ろうとしてしまうことで、ビニール肌になっていってしまうというお話をしました。

では、このビニール肌になっていくのを少しでもなくしたい、もしくはビニール肌を改善したいという場合、どうしたらいいのでしょうか?

皮脂や角質を取りすぎない

つい汚れを落としたいとばかりにゴシゴシ擦っても、かえって肌を傷めてしまうので、指の摩擦で洗うのではなくたっぷりの泡で優しく洗うようにしましょう。

洗浄力の強い洗顔料で毎日洗ったり、頻繁にピーリングするなど、皮脂や角質を取りすぎないようにしましょう。また、クレンジングはオイルだと比較的洗浄力が強いので、肌に優しいタイプのクリームやミルク系のクレンジングを使います。

出来るならお化粧は少なめに

お化粧をすれば落とすのにクレンジングを使ったり、その分摩擦や負担もかけてしまいます。メイクする必要がある場合は仕方ないですが、極力しないかもしくは薄めにして、肌に負担をかけないようにしましょう。

あまりコットンは使わない

よく化粧水前に古い角質を取り除いて、その後の化粧品の吸収を良くしてくれるタイプの化粧水なんかもありますね。それをコットンに含ませて肌を拭き取る、またその後にコットンに化粧水を含ませて肌につけるといった行為では肌もコットンの摩擦で傷めてしまいます。

コットンを使わずにハンドプレスで化粧水を馴染ませることで、コットンからの刺激を避けることが出来ます。

コットンを使うなら、化粧水の量が少ないとそれだけ摩擦が加わってしまうので、たっぷり化粧水を含ませましょう。

肌断食もおすすめ

美容部員さんの勧めるままに化粧品を購入していませんか?あれこれつければ、それが刺激になってしまうことも。まずはターンオーバーを正常化させる為に「肌断食」をお勧めします。

肌が正常に戻るまで、洗顔は基本的にぬるま湯か水で洗うようにし、洗顔料は刺激があるので使わないようにします。スキンケアも使いません。肌が乾燥してどうしようもない時だけ少量つけ、それを2週間ほど行ってみます。終わったら、いきなり厚めのお化粧をしては肌がリバウンドを起こしてしまうのでなるべく薄めのお化粧を心がけましょう。

もし乾燥を防ぐため何かつけたい場合は、ワセリンなどの刺激の少ないもので保湿しましょう。

ビニール肌について説明させていただきました。テカテカしているわりに肌がつっぱるという症状に覚えはありませんか?

改善法も合わせてご紹介させていただきましたが、心掛けることですぐにではないですが徐々にビニール肌が改善されてくるでしょう。