生徒

朝起きると、窓ガラスが結露でびちゃびちゃになってしまっています。カビが気になるので、結露を防止する良い方法はないものでしょうか?

梅雨の季節や冬の寒い時期など、窓に結露が発生することは多々あります。自然に解消するまでそのまま放置してしまう方が多いのですが、実は結露にはさまざまな悪影響を及ぼす危険性があるのです。

今回は、結露の原因やどんな健康被害が起きる恐れがあるのか、対策方法とともにご紹介していきたいと思います。すぐできる対策を4つ、徹底的に防止できる方法を4つ、合わせて8つの対策法を解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

窓が結露する原因

まずは、なぜ結露が発生してしまうのか、その原因について詳しくお話していきます。

結露する原因には、湿度と室内外の温度が関係しています。この3つが一定の数値になり、露点温度になると結露が生じます。

寒い外気温にさらされた後、室内に入るとメガネが曇るという体験をしたことがありませんか?窓が結露する原理とメガネが曇る原理は同じです。窓付近の空気中に含まれた水分は、外気温が冷えると水蒸気から水へと変わり、結露となります。

放置すると健康に悪影響も。すぐできる窓のジメジメ結露対策8つ

健康への影響とは?

結露自体が体に悪影響を及ぼすというよりは、結露を放置しておくことで、私たちの体に健康被害を及ぼすダニやカビ、腐食を引き起こすことにつながります。

ダニやカビ

温度や湿度が高いと発生するダニやカビ。窓が結露しているということは、ダニなどが住みやすい環境を作っていることになります。特にカビは、結露によって集められたほこりなどを餌にするため、繁殖スピードはかなり早くなります。

ダニに食われるとひどいかゆみを伴いますし、カビはぜんそくの原因のひとつといわれています。そしてどちらにもいえるのが、アレルギーを引き起こす原因になる恐れがあることです。鼻水やかゆみ、アトピーのように重度のアレルギーを患ってしまうこともあるため、ただの結露だからと放置しておくのはあまりに危険なのです。

壁の腐食

結露しやすい環境だと、壁にまで被害が出ることもあります。壁内部が腐ってしまうと家自体がもろくなり、菌の温床を作り出してしまうことに。もちろんこうなると、部屋の中からカビ臭が発生したり、健康面で悪影響を及ぼす以外には、地震などへのダメージも受けやすい家になってしまいます。

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湿気が多いだけかと思いきや、こんなデメリットがあったんですね!

すぐできる結露防止対策

そんな状態になってしまわないためには、すぐにできる結露対策を取り入れましょう。

1.室内の温度を低めにしよう

部屋の温度が高ければ外気温との差は大きくなります。冬場は寒いからとつい温度を上げてしまいがちですが、25度程度を目安にするとよいでしょう。

また、室内の温度を低くする方法としては、窓を開けるなどの換気がおすすめです。水蒸気を水に変化させなければ結露することはありません。一日中窓を閉め切っていれば、当然室内と室外の温度差は大きくなります。収納スペースや押し入れも換気を心がけ、お部屋全体の温度が一定になるよう、壁と家電の間にスペースを開けておくことも大切です。

2.窓際の植物はNG

植物からは水蒸気が発生しているため、観葉植物などを窓際に置くと湿度を上昇させる原因になってしまいます。外から見ても窓際にグリーンがあると綺麗ですが、結露しやすい窓には置かないようにしてください。

3.扇風機で空気を循環させる

暖かい空気が窓付近で冷えることのないよう、扇風機を使って循環させてあげましょう。窓下に置き、上方向に向けておくだけでOK。冬場はしまいがちな扇風機ですが、こういった用途で活用することもできるのです。

4.台所用洗剤で結露をはじく

洗剤液を作っておけば、水をはじいて結露を防ぐことができます。200ml程度のお水に洗剤を大さじ1入れれば完成。この液を布にしみこませ、その布で窓掃除のついでに窓ふきをするだけで簡単に防止できます。最後に乾拭きすれば窓もピカピカに。

週に1回程度は行うようにしましょう。

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すぐにはできないけどオススメの結露防止対策

結露があまりにもひどいと、簡単な対策では中々改善できないこともあります。結露を気にする生活にも嫌気がさしてきたという方は、以下4つの方法を試してみて下さい。

1.カーテンを新しいものにする

最近では、レースで軽い素材なのに室内をシャットアウトできる、ミラーレースカーテンなどが人気を集めていますね。実は分厚く重いカーテンを閉めていると、窓際への空気循環を遮断してしまい、室内との温度差が生じてしまうことになるのです。

薄くても十分カーテンの役割を果たしてくれるほか、保温・紫外線対策にも効果的なので、取り入れてみると良いでしょう。

2.結露防止窓下専用ヒーターを購入する

窓の隙間から流れてくる冷気で寒さを感じることなく、暖かな室内に保つ効果もあるこのヒーター。結露対策にも効果てき面なのです。商品にもよりますが、工事等は一切必要なく、賃貸物件にも安心して使えるものもあります。価格は2〜3万円程度とはなりますが、しつこい結露に悩まされている方にとってはもっとも有効な対策法といえるでしょう。

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3.窓専用フィルム

窓の温度が低くなることを防げば、おのずと結露も発生しなくなります。商品を保護するプチプチシートなどでも効果はありますが、やはり見た目的に綺麗とはいえませんよね。窓専用のフィルムなら透明のものやデザイン性が高いものなどが選べるため、お部屋の雰囲気を壊す心配もありません。

4.ヒーターは電気式に変える

暖房はあまりつけず、ヒーターなどを主に活用しているという方は、石油やガスが原料となっているものは避け、電気式のものに変えてみて下さい。それだけでも結露発生を防止する効果があります。

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窓下ヒーターは初期費用はかかりますが、冷気もストップできるので、就寝時の室温が快適に保てて、おすすめです。

放置すると健康に悪影響も。すぐできる窓のジメジメ結露対策8つ

まとめ

いかがでしたでしょうか。結露の防止に効果的な方法をご紹介いたしました。すぐにできるものから、徹底的に防止できる方法までさまざまありますが、発生状況によって検討してみることをおすすめします。

おもわぬ健康被害を及ぼす前に、きちんと対策を行うことが大切です。たかが結露と侮っていると、お子様に深刻なアレルギーを患わせてしまうことになりかねません。新居を構える方なら、窓をペアガラスにすると良いでしょう。