毎年繰り返される悲劇はなぜ?痛すぎるあかぎれの原因

冬なると悩まされるあかぎれ。

ぱっくり割れて痛いけれど
水仕事はしなくてはいけないし
ほんとに辛いものですね。

今年はならないといいなぁと
思っていても、

毎年繰り返してしまうあかぎれ。
できる理由と予防法をご紹介します。

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あかぎれの症状

あかぎれは、皮膚にできるヒビが
さらに悪化した状態です。

皮膚のすぐ下の角質層の水分や脂分が
なくなってしまい、

肌の表面にできているシワなどの溝部分に
沿ってできた亀裂が「ヒビ」です。

その「ヒビ」がさらにクッキリと濃くなり
状態が悪化してしまうと

角質層だけではなく、さらにその深部の
真皮層まで亀裂が入ってしまい
「あかぎれ」となるのです。

真皮層部位には血管が通っている為
亀裂が入ったところから
血がにじんでしまうこともあります。

この状態でお水に触れると
沁みてしまい非常に痛いものです。

あかぎれは、パックリと開いた
見た目だけでなく、ピリピリと神経に
触れたような痛みを感じさせます。

指を動かしただけで、
くっつきかけていた皮膚がまた裂けて
出血し痛みを感じるというのも
起こりやすい症状です。

毎年繰り返される悲劇はなぜ?痛すぎるあかぎれの原因

あかぎれになる理由

1.水分不足

あかぎれは皮膚の水分が不足すること
でおこります。

畑が日照りになると地割れするのと
同じく、皮膚も水分がなくなると
ヒビが入ってくるのです。

2.皮脂不足

皮脂不足も水分不足とセットで
起こる症状です。

皮膚の表面を覆う皮脂がないと
水分が外に出ることを
食い止められなくなってしまうからです。

3.血流・栄養不足

また気温が低くなってしまうと
血液の循環自体も悪くなります。

そうするとあかぎれが出来ても
それを修復するのに十分な栄養素が
皮膚に届けられなくなるのです。

4.空気の乾燥や気温の低下

皮膚の皮脂や水分が失われやすい
冬場特有の、空気の乾燥や気温の低さ
といった私たちを取り巻く環境も
非常に大きな要因となります。

この時期は汗もかきにくい為
汗と皮脂が混じることで出来る
天然の保護クリームが手先にできる機会も
非常に減ってしまいます。

5.生活習慣

あかぎれが出来る人は
洗い物や料理、洗濯といった家事をする
女性がほとんどです。

つまり、毎日水仕事があるという
生活習慣もあかぎれの原因となるのです。

主婦だけでなく、美容師さんや調理師を
している人も同様です。

つまり、あかぎれの原因は

・水分不足
・皮脂不足
・血流不全
・栄養不足

なのです。

そしてそれらを作り出すのが
冬の乾いた冷たい空気であり
生活習慣や仕事だということです。

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あかぎれ予防

それでは、あかぎれを予防する方法を
原因ごとに学んでいきましょう。

1.水分を補う

お部屋の水分不足を補うのには
加湿器などの使用がお勧めです。

寒くなるとエアコンなどを入れるようになり
余計に乾燥してしまうからです。

2.皮脂を補う

皮脂を補うためには、
ハンドクリームを使用することです。

使用するものも、ワセリンなど
皮脂がたっぷり補えるものを使うことが
何より大切です。

またハンドクリーは、しわの間などにも
しっかりと塗りこむようにしましょう。

しっかりとマッサージするように
すりこむことで血流の改善にも
なりますよ。

お昼間はどうしても水などを使うので
こまめに塗りなおすことが大事です。

さらに夜眠っているときに
しっかりと肌の深部にまで浸透させる
という意味では、ハンドクリームを塗って
さらに手袋を着用して眠るのが効果的です。

3.血流をあげる

手先などは心臓から遠い部位のため
血流が届きづらい場所です。

手だけを温めるのではなく
全身をストレッチしたり
ウォーキングなどで温めていきましょう。

また、腕を思いっきりぐるぐると
回してやるのも、血流が手先に行きやすく
なるのでおすすめです。

4.栄養分を補給する

血流と栄養分という両方を改善させるには
ビタミンEを取ることが有効です。

ビタミンEには血流量をあげる働きがあり
そのおかげで栄養分が指先まで届けられ
あかぎれを補修する
サポートが出来るのです。

ビタミンEを多く含む食材とは

・アーモンド・いくら・いわし・あゆ・たらこ
・明太子・するめ・たまご

などがあります。

意識して食べるようにしましょう。

水仕事などで気を付けたい事

毎年繰り返される悲劇はなぜ?痛すぎるあかぎれの原因

水仕事をするときなどに
気を付けるべき点を
ご紹介しておきましょう。

1.手を洗いすぎない

風邪予防に手洗いが推進されています。
もちろんいいことなのですが、
それによって必要以上の皮脂が
皮膚から奪われたのでは意味がありません。

そこで、ハンドソープは敏感肌用を
使い、量も少なめにしましょう。

2.水仕事は手袋を使用する

洗い物などの水仕事を行うときは
必ずゴム手袋を着用するようにしましょう。

もしゴムアレルギーなどがある方は
木綿の手袋などを履いた上に
着用するといいですよ。

3.水気を手に残さない

手を洗ったらすぐに拭くことも大切です。

皮膚に水分が残ってしまっていると
水分が蒸発するときに、角質層の水分も
奪ってしまいます。

さらに、蒸発するときに熱が奪われるので
冷えやすくなってしまうからです。

あかぎれは、日々の積み重ねで
引き起こされる症状です。

だからこそ、あかぎれの予防も日々の
改善を積み重ねてこそ
結果が出るものですので
こまめにケアしていきましょう。