妊娠10週目になると、妊娠が発覚したばかりのワクワクドキドキも少し落ち着き、少しずつ妊娠して新たな命が自分のお腹の中にいるという実感がわいてくる時期かもしれませんね。病院の健診で見ることができるエコー写真でも、それまでの何かよく分からない映像から、小さな手足が出来上がり人間らしさを感じることが出来ます。
妊娠期間は長いようであっという間です。今日は【妊娠10修目】のお母さんに気を付けて欲しいことについてご紹介します。
妊娠10週目の胎児の様子は?
妊娠10週目になると、胎児は2頭身から3頭身ほどに成長します。それまではエコー写真を見てもお腹の中に何かいるくらいの感じだったかもしれませんが、手や足もわかるようになってきて、人間らしさを感じられるようになる時期でもあります。
体を形成する骨も硬くなり、体の器官も出来上がります。体の器官が出来上がると、お母さんのお腹の中で羊水を飲み、尿として排出します。人間としての活動のスタートなのです。
お母さんの体の変化
妊娠10週目になると子宮がこぶし大くらいの大きさになりますので、早い人だと少しお腹がふっくらした変化を感じることができるかもしれません。また、子宮がだんだんと大きくなっていくことによって下腹部がチクチクしたり、股関節に痛みを生じることも。
妊娠初期のつわりに悩まされていた方も徐々に落ち着いてくる頃です。しかし、つわりに関しては個人差が大きいため、つわりが続く方もいらっしゃいます。その場合は、少量に分けて回数を増やして食べるようにするなど上手に栄養を摂るようにしましょう。
お母さんが気を付けるべきこと
妊娠中、お母さんは以下のことに気を付けましょう。
体重管理
妊娠10週目くらいになると、人によってはつわりが落ち着きはじめます。しかし、食べられなかった辛い時期が過ぎた解放感から食べ過ぎてしまうことはNGです。
妊娠が分かった早い段階で、産院から体重増加は○キロまでと目安が示されているかと思います。体重増加が大きすぎると出産の際に難産になったり、妊娠中毒症の原因にもなる危険性があるので、このような指導が入るのです。
祖父母世代からは「お腹に赤ちゃんがいるのなら二人分食べなさい」と言われることもあるかもしれませんが、産院から指導された体重増加枠を大幅にはみ出さぬよう、食生活には注意しましょう。
煙草は厳禁
妊娠前は喫煙者だったとしても、妊娠したら煙草は止めましょう。喫煙は血流を悪くする作用がありますので、妊娠中に喫煙を続けると、流産や早産、胎児の低体重など様々な悪影響を与えてしまうのです。
中には本数を減らして少なくすれば大丈夫なのでは?と考える方もいらっしゃるのですが、煙草は少量でも体に影響を及ぼします。産まれてくる赤ちゃんのためにも、自分のためにも、頑張って禁煙しましょう。
トキソプラズマ症
医療機関によっては、妊婦健診時に抗体検査を受けることが出来ます。この検査でトキソプラズマの抗体がないと判明した場合は、トキソプラズマ症に注意しなくてはなりません。
これは、トキソプラズマという原虫が原因で発生する病気のことを指します。発症原因は、トキソプラズマに感染したお肉を食べる、猫の糞などに触れることですが、妊婦さんが初めて感染すると、流産や胎児に障がいが生じる危険があるため注意が必要なのです。
トキソプラズマ症の感染を避けるためには、生肉や生ハムを避けたり、猫の排泄物に触れないようにしましょう。
魚に含まれる水銀
妊娠中は胎児の成長のためにカルシウム摂取が大切です。魚はカルシウム豊富な食材ですので、是非とも食べたいところなのですが、妊娠中は少し注意が必要です。これは、マグロなどの大きな魚は食物連鎖の影響によって水銀が取り込まれており、この水銀が胎児に悪い影響を与えてしまうからです。
ただし、マグロを全く食べてはいけないという訳ではありません。気を付けて欲しいのは、一度に食べる量なのです。一度にたくさんマグロを食べると、それだけ体に取り込まれる水銀量も増えるということですからね。どのくらいの量が適当なのか、またマグロ以外にもどのような魚に気を付ければ良いのか、詳しく知りたい方は厚生省のHPを参考にしてください。
まとめ
妊娠10週目を過ぎると、少しずつお腹も膨らみ始めます。体調をみながら、気分の良い日はお腹が大きくなっても着られるマタニティウェアや下着の準備を始ましょう。
もう少しすれば、お腹の赤ちゃんの性別も判明しますよ。性別が判明すれば名前を考えたり、お洋服の準備をしたりと、より赤ちゃんを身近に感じることが出来ます。少しずつ出産の準備をしながらお母さんになる心の準備をしていきましょう。
この出産準備の際、自分だけでお店に行くのではなく、是非旦那さんも一緒に行ってもらってください。お父さんになる実感を味わってもらうことが出来ますし、赤ちゃんが生まれた後で急に何か必要になった場合でも、予め二人で見ていたのであれば旦那さんにお願いすることも出来ますからね。お父さんとして実感してもらうには、生まれてからではなく、その前からの準備が大切ですよ。