ピンク色のくすみのない唇は皆の憧れ。唇が黒いと、不健康そうに見えたり、口紅の色も思い通りに発色しません。また、常に口紅で唇の色をカバーしないとくすんで見えてしまいますね。
いつの間に唇が黒くなってしまったのはなぜ?この唇の黒さは改善出来るの?そんなお悩みにお答えします。
「唇が黒い」は3種類
気になる唇の黒さは人によって違います。大きく分けて3種類あります。唇が黒くて気になる方、鏡で唇を見てみて下さい。
唇にホクロの様な斑点状のものが出来ている
唇から外側にあるホクロならセクシーに見えますが、唇内にあるホクロの様な斑点状のものが出来ている場合は、注意が必要なことがあります。単なるホクロであれば問題はありませんが、皮膚がんの可能性も否定出来ません。ホクロと非常によく似ていて、見分けも難しいです。皮膚がんで唇にホクロ状のものが出来る場合(メラノーマといいます)は、短期間で大きくなる特徴があります。
心当たりのある方は、すぐに皮膚科を受診しましょう。
唇に黒いシミの様なものが出来ている
一番考えられるものとして紫外線の影響です。ダメージを受けることでメラニン色素が増えて、色素沈着してしまってシミになっていることがあります。
唇の輪郭に黒い線が出来ている
唇の輪郭に沿って黒い線が出来ている場合は、色素沈着によるものです。唇は皮膚が薄く、自ら潤うことが出来ないのでダメージを受けやすいのです。唇の皮膚は食べたり喋ったりあくびをしたりでよく動かしますよね。加えて、リップメイクを落とす際にも摩擦を受けたり、何かと摩擦を受けやすい箇所でもあります。
この様にダメージが受けやすい箇所をそのままにしておくことで、唇の皮膚のターンオーバーが正常にならなくなり、唇の輪郭が色素沈着を起こしてしまうのです。
唇が黒い原因
いつの間にか黒くなってしまっている唇。一体、何が原因なのでしょうか。
喫煙
特にヘビースモーカーの方は唇が黒くなってしまっている方が多く、これは喫煙を長年続けていた結果、肌が老化しやすくなります。特にタバコを吸うことで、ビタミンCが奪われコラーゲンが不足していきます。肌にハリもなくなります。唇は面積が小さいので、ハリがなくなってしまうと影が出来て黒く見えてしまいます。
また、血流にタールが付着するので顔色もくすんで見えます。タバコは血流も阻害してしまうので、顔色もくすんで悪くなります。
血行不良
血行不良になる原因は様々あります。冷え性、睡眠不足、ストレス、それに先程の喫煙もそうですね。過度のストレスも血管が収縮されてしまい血行不良になります。
色素沈着
唇の皮膚は薄く、その上摩擦が加わりやすい箇所です。摩擦が頻繁に加われば、それだけダメージを受けて、唇の皮膚を守ろうと皮膚が色素沈着を起こします。
その摩擦とは、主にリップメイクによるものなどが多く、リップライナーなどの固めのものでゴシゴシ擦ったり、リップメイクをティッシュやコットンなどでゴシゴシ擦って落とすことも原因なので、優しく落としましょう。
紫外線によるもの
唇の皮膚はとても薄くダメージに弱いです。紫外線に当たることでダメージを受けやすくなります。紫外線のダメージを受ければ、唇の皮膚深層部のコラーゲンを破壊してしまい、ハリがなくなります。また色素沈着が起こりやすくなります。
加えて、強い紫外線を頻繁に浴びれば、当然唇も日焼けします。
病気が隠れていることも
腎臓の病気や動脈硬化が進行することで、唇が黒ずんでくることがあります。
唇が黒い時の対処法
禁煙
タバコを吸うことで血行不良になって血液がドロドロになるばかりでなく、タバコを吸うと摂取したビタミンCが破壊されます。ビタミンCが不足することで、外部刺激から守ろうと色素沈着を起こしてしまいやすくなります。
ここは美容や健康の為と思って禁煙をするのがベターです。
血行を良くする
1.マッサージをする
唇のマッサージをするのも効果的です。何もつけないでマッサージしたのでは、摩擦がダイレクトに伝わるので、ホホバオイルやワセリンなどのオイル系のものやハチミツなどをつけてマッサージすると良いでしょう。
マッサージの仕方も簡単です。クルクルと薬指の腹でマッサージをします。唇の中心から口角に向かって行います。
また、上下の唇をぶるぶる震わせる方法も血行を良くしてくれます。
2.ホットパックをする
リップクリーム、ハチミツ、ホホバオイル(ワセリン、オリーブオイルでも可)を唇にたっぷり塗り、その上からラップをかけます。ラップの上からホットタオルをのせます。
唇が温まって血行が良くなります。
3.バスタブに浸かって温まる習慣を
シャワーでササッと入浴を済ませるのでなく、毎日バスタブでゆっくり温まって血行を良くする習慣をつけましょう。
4.飲み物を飲むなら温かい飲み物
夏場は暑いので冷えた飲み物を飲みたくなります。体が冷えやすくなります。温かい飲み物を飲んで身体を温めましょう。また、ココアや生姜湯などは体を温めてくれる飲み物なので、寒い日に活用させたいですね。
口紅の落とし方を見直す
口紅がきちんと落ちていなかったり、ゴシゴシ拭き取ることで唇がやがて色素沈着してしまい黒ずんでしまうことがあります。
必ずリップメイクは専用クレンジングを使って落とします。コットンにクレンジング剤を含ませ、上唇と下唇それぞれ落とします。唇のシワをしっかり伸ばし、口角から中央に向かって落とします。ゴシゴシ擦らず優しく落とします。
食生活を気を付ける
1.身体を温める食事を
生姜、ネギ、ニンニクなどの薬味、冬の旬の野菜は体を温めます。逆に夏に旬の野菜は体を冷やします。
身体を温める野菜は、カボチャ、ニンジン、白菜、じゃがいも、玉ねぎなどです。
2.血液ドロドロにならないように
血液がドロドロになるような食事をしていませんか?血液がドロドロになると、血管にコレステロールが溜まって血行が悪くなりがちです。
脂の多い肉、揚げ物などの脂質の多い食事には気を付けましょう。
それでもダメなら・・・
何をしてもダメだった、出来るだけ早く唇の黒さをどうにかしたなら、美容外科や美容皮膚科に頼るのも方法の1つです。黒いシミ状になっている場合は、レーザー治療で改善が可能なこともあります。
また、より専門的な「唇外来」というものもあります。ふっくらとした唇にしたい、明るい唇の色にしたいなどの希望に応えてくれます。
リップメイクではどんな工夫をすればいい?
唇の黒さが気になる場合は、常に口紅でカバーした方が良いでしょう。薄いリップグロスだけだと、黒さが透けてしまいます。
リップライナーを使ってしっかり塗りつぶしたり、はっきりした色をつけると分かりづらくなります。
日頃予防できる方法
紫外線が唇にも当たらないようにする
ほとんどの下地やファンデーションには紫外線防止効果が入っているのでお顔は大丈夫でも、唇は怠りがちだったりします。
リップクリームに紫外線防止効果のあるものを使ったり、帽子・日傘などでを使って紫外線を防ぎましょう。
摩擦や乾燥には注意
唇を何度も舐めると逆に水分が蒸発して唇が乾燥しやすくなります。乾燥すると、摩擦からの刺激に弱くなります。摩擦は色素沈着を招きます。
日中外に出る際は紫外線防止効果のあるリップクリームを使用し、夜は唇に負担をかけないリップクリームを使って保護しましょう。
唇が黒いと血行が悪い時に気になることが多いです。出来るだけ、血行を良くして目立たないようにしましょう。