いくら寝ても全く疲れがとれず、朝からすでに疲れているという日が続いていませんか?しっかりと休養しているはずなのに、疲労感が取れずにお困りの方がたくさんいらっしゃいます。朝からぐったり疲れていると、仕事などにも支障をきたしてしまいます。また、何か大きな病気ではないかと不安にもなってしまいます。
そこで、今回は、寝ても寝ても疲労感が取れない原因や対処法をご紹介いたします。また、知らないうちに病気を罹っている場合もありますので、その点もあわせてご紹介いたします。
疲労感が取れない原因
疲労感が取れない原因として考えられるものがいくつかありますのでご紹介いたします。
・質の悪い睡眠
睡眠の質が悪くなるのには、2つの原因があります。まず1つめは、睡眠中に無意識のうちに筋肉が強張ってしまっていることが考えられます。筋肉が緊張状態にあると、疲れをとることはできません。体がリラックスした状態でないと、体の疲れをとることはできません。
2つめの原因は体内時計のずれです。不規則な仕事をされている方や、休みに「寝だめ」と称して何時間も寝ていると、体内時計はずれてしまいます。体内時計がずれてしまうと、眠たくても寝れなかったり、疲れがしっかりととれずに朝を迎えることになります。
・カフェインの過剰摂取
カフェインを過剰摂取すると、夜眠れなくなるというのは本当です。仕事中の眠気を覚ますために、カフェインが入っているコーヒーを飲まれたりしますよね。カフェインを摂取することで、一時的に疲労感がマシになったような気になりますが、実は全く体の疲労は抜けていません。しっかりと眠る為にも、カフェインの過剰摂取は止めましょう。
・ストレス
現代社会において、ストレスを抱えていない方はいないのではないでしょうか。ストレスを感じている体は、アドレナリンという物質が分泌されます。このアドレナリンが分泌されると、興奮状態になってしまい、体を休めることができなくなってしまいます。
・乱れた食生活
食生活が乱れると、必要な栄養素が不足してしまい、疲れがしっかりとれない体になってしまいます。鉄分不足になると血中ヘモグロビンが少なくなり体は酸欠になります。酸素が欠乏してしまった細胞の活動は弱まり、疲れという形で現れます。ミネラルの不足も疲れやすい体になってしまいます。
また、ビタミンB群が不足すると、せっかく食事から摂り入れた栄養素をエネルギーに変えることができない状態となり、エネルギーが不足した体になってしまいます。
・更年期障害
更年期障害は、様々な体の不調を引き起こします。代表的な症状としては、ほてりや動悸、眠れないなどがありますが、個人によって、その症状にも大きく違いがあります。更年期障害の症状が出始めると、いつも疲れを感じるようになってしまいます。
・季節の変わり目
季節の変わり目になると、体調を崩したり、なんだか疲れが取れないと感じる方が多い傾向にあります。自律神経は、四季の変化に左右されやすいので、こうした症状がでてしまいます。ですが、ほとんどの方が、気候の変化に体が慣れることで、症状も改善されていきます。
・何らかの病気の可能性
いろんな方法を試してみても、なかなか疲れが取れない時は、何らかの病気の可能性もあります。
・ダイエット
ダイエットをしたことのある女性なら経験したことがあるのではないでしょうか。過剰なダイエットは、体の疲れの原因となります。極度の食事制限などで、栄養が不足してしまい、疲れが取れない体となってしまいます。
・睡眠薬
疲れが取れないからと眠る為に睡眠薬を使う方がいます。ですがこれは逆効果で、かえって体を疲れさせてしまいます。
こんな病気が潜んでいることもある!
疲れがとれず、いつも疲労感を感じてしまっている方は、何らかの大きな病気に侵されている可能性があります。
・脳梗塞
脳梗塞は血管が詰まってくる病気です。血中酸素が十分に体にいきわたらなくなり、脳と体の酸素が欠乏し、倦怠感を感じることが増えていき、それを「疲れがとれない」と感じとってしまうのです。
・糖尿病
ブドウ糖が足りなくなり、細胞の栄養が足りなくなってしまいます。生活習慣病の一つとして問題にもなっています。栄養が不足すると、当然体も疲れやすくなってしまいます。
・睡眠時無呼吸症候群
これも問題視されている病気の一つです。睡眠中に呼吸が停止してしまう恐ろしい症状で、これが睡眠の妨げとなり、疲れがとれない体をつくりだしてしまっていることがあります。
・風邪の初期症状
風邪の初期症状の一つとして、体のだるさがあります。疲れがとれないと思っていたら、風邪をひいていたというのはよくある話です。
・肝疲労
暴飲暴食などが原因で、肝臓が疲れていることが考えられます。肝疲労は、からだの疲労にもつながっていくので、注意が必要です。
疲労感が取れない時の対処法
疲労感が取れない時、自分でできる対処法をご紹介いたします。
・睡眠をとる
これは「寝だめ」というような寝方をするのではありません。毎日決まった時間に寝て、しっかりと睡眠を取るということです。また、質の高い睡眠を取ることも重要です。1日3食バランスの良い食生活を心掛け、就寝する1時間前までに、軽くストレッチをして、筋肉にほどよい疲労をあたえてあげてください。そうすることで、質の良い睡眠をとることができ、疲れもとれやすくなります。
・バランスのとれた食生活
疲れを取る為のサプリなどがありますので、そういうものを飲むのも一つの方法です。ですが可能であれば、できる限り毎日の食事からしっかりと栄養を取るように心がけましょう。1日3食は基本です。どうしても不足しがちだと感じる栄養素に関しては、サプリメントで補給するという形が理想的です。
・適度な運動
疲労感があるのに運動なんてしたらさらに疲れる。確かにそう思ってしまうかもしれません。ですが、ほどよい適度な運動は、質の良い睡眠を取る為には必要なことです。先ほども書いたのですが、寝る前にストレッチをするだけでもOKです。プラス、お休みの日や、気分が向いた時などは、外にでてウォーキングをしたり、スイミングに通ってみたりするのもいいでしょう。
・ストレス解消
ストレスも疲労感の原因の一つです。まずは自分を癒してあげましょう。お気に入りのアロマをたいて、好きな音楽を流してゆったりする時間を作ってみてください。それだけで心身ともに癒されます。好きな映画をみたり、お散歩してみたりするのもストレス解消にはおすすめです。
・病院で診てもらう
いろいろ試してみたけど、一向に疲労感が取れないという方は、一度病院で診てもらうことをおすすめします。何らかの疾患が原因である場合もありますので、おかしいなと思ったり、不安を感じたなら、迷わず受診するようにしてください。
生活習慣を見直しましょう!
疲労感が取れないと感じるようになったら、自分の生活習慣を見直してみてください。
規則正しい生活がおくれていますか?
1日3食きちんと食べていますか?
入浴をシャワーだけですませていませんか?
ストレスをためこんではいませんか?
運動をしていますか?
全てを一度に改善していくことは難しいでしょう。まずは一つずつ、始められることから行っていきましょう。