大人と同じものもOK。1歳頃(離乳食完了期)の食事の与え方

 

赤ちゃんも1歳になる頃には、いろんなものを食べられるようになっています。離乳食も完了期を迎えて、大人の食事を作る時に、取り分けてお子様の離乳食を作れるようになるので、かなり準備も楽になってくる頃です。中には、スプーン、フォークを上手に使う赤ちゃんもいます。

1歳を迎えた赤ちゃんはどんな様子なのでしょうか?どんなものが食べられるようになっているのかなどをご紹介いたします。また、1歳離乳食の食事のタイミングや量、固さなどについてもご紹介させていただきます。

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1歳頃の赤ちゃんの様子は?

1歳頃の赤ちゃんは、歩けるようになりますます行動範囲が広がっていきます。まだすいすい歩けるわけではなく、どちらかというとよちよち歩きなのですが、歩くことが楽しくて仕方がない時期です。お出かけ時にベビーカーを嫌がるお子様もでてきます。

早いお子様なら、単語を話し始めます。「ママ」「パパ」などが言えるようにもなって、ますます可愛くなってきます。また、ママやパパの言っていることをかなり理解できるようになってきます。いけないことをしてママやパパに叱られたら、それもしっかりと理解できるようになってきます。

自己主張も出てくる時期なので、自分がイヤだということはしっかりとアピールしてきます。ママも今までのように何事もすんなり進まなくなってくるので、イライラすることもふえてくる時期でもあります。

離乳食に関しては、1日3回食の完了期に入っています。朝、昼、夜、ママやパパと同じようにご飯を食べます。良く歩き、良く動き、運動量が増加しますので、朝と昼の間に1回、おやつの時間に1回、合計1日2回、基本の3食とは別に、軽食またはおやつを食べさせてあげるようにしてください。1歳を機に、卒乳にも成功するお子様もでてきます。トイレトレーニングを緩やかにスタートさせたりもできます。

1歳を過ぎると、言葉がどんどん出てきますので、たくさんお子様に話しかけるようにしてあげてください。絵本の読み聞かせや、一緒にお散歩に出た時などは、モノの名前などを実物をみて教えてあげましょう。

大人と同じものもOK。1歳頃(離乳食完了期)の食事の与え方

 

食べられるようになるもの

1歳になると、多くの食材が食べられるようになります。大人の料理からとりわけをして離乳食を作れるようにもなってくる時期です。

1歳になってから食べられるようになったものをご紹介いたします。

<炭水化物>

・ロールパン・フランスパン・ビーフン

<大豆製品>

ほとんどの大豆製品がOKになります。

<卵>

全卵OKになります。

<魚>

青魚・白身魚・赤身魚、ほぼすべてOKになります。

<加工食品>

・ツナ缶(その他のかまぼこやちくわ、ハム、ウィンナーなどの加工食品も一応OKですが、塩分が多いので、与える量には注意が必要です)

<肉>

牛・豚・鶏がOKになります。

<野菜類>

にんにくや生姜、しそなどは風味付け程度にしましょう。アボガドは脂分が多いので、与える時は量に注意が必要です。その他の野菜類に関してはほぼすべてOKになります。

<果物>

パパイアやマンゴーはアレルギーがでやすいフルーツなのでNGです。その他の果物に関してはほぼ全てOKになります。

いろんなものが食べられるようになりますが、全てが大丈夫というわけではありません。基本1歳の頃は、まだまだ味付けも薄味で、塩分や油分も摂取量には注意が必要です。初めての食材を使う時は、食べさせていいものかどうか、育児書やネットなどで事前にきちんと確認しておきましょう。

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食事のタイミング・量・固さは?

食事のタイミングですが、先にも書かせていただいた通り、1日3食になります。朝・昼・夕とパパやママの食事時間と一緒にしてあげましょう。パパの仕事が遅かったり、朝食を食べないなどの事情がある場合には、朝食は8時、昼食は11時、夕食は18時頃というふうに時間を決めて規則正しく食事を取らせてあげるようにしてください。また、朝食と昼食の間とおやつの時間の計2回、おやつやおにぎりなどの軽食を食べさせてあげましょう。

食べる量についてですが、まだまだ個人差がありますので、あくまで目安として考えるようにしてください。

・炭水化物:最大90g
・卵   :最大2/3個
・豆腐  :最大20g
・肉や魚 :最大20g
・乳製品 :最大100g

これらが1回の食事量の目安になります。絶対にこれだけの量を食べさせなければいけないのではありません。食べないお子様は少しずつ量を増やしたり、午前と午後の間食をお菓子などのおやつにせずに、おにぎり1個やパンなどの軽食にすることをおすすめします。

固さに関しては、歯茎でつぶせるくらいの固さでOKです。いきなり全ての食材をこの固さにすると、食べにくいかもしれませんので、お子様が好きな物から固さを徐々にかえていくのがおすすめです。

大人と同じものもOK。1歳頃(離乳食完了期)の食事の与え方

 

残しても気にしない!

離乳食がスタートして、幼稚園に入るまでのお子様の多くは、食べる量に波があります。すごく食べる時期と、いろいろママが工夫を凝らしてもまったく食べてくれない時期があります。体重が減ったりすると心配になるかもしれませんが、無理やり食べさせるようなことだけはしないようにしましょう。残しても気にしないで、「次がんばろうね」と声掛けしてあげてください。

1歳頃のお子様は、食事の時間もいろんなところに興味がむいてしまいます。お腹がいっぱいになっていなくても、食事をやめて他のことをしたがったりすることも珍しくありません。何度か「いらないの?」「ごちそうさま?」と声かけをして要らないそぶりを見せたらそこで終わりにしてあげましょう。無理強いは禁物です。

いろんなものが食べられるようになるので、ついつい大丈夫と思ってなんでも食べさせる親御さんもいらっしゃいます。ですが、今まで何ともなかった食材に対して、ある日突然アレルギー反応がでることもあります。食後の体調の変化やお子様の様子は、きちんと見て上げるようにしてくださいね。