二の腕が見える服を着た時だけ、なぜか急にぽっちゃり体型に見えてしまうのは、とても残念なことですね。タプタプになりやすい二の腕は、一度しっかり皮下脂肪が分厚くなると、筋トレしても落としにくくなるので、二の腕の脂肪を蓄積させないようにしたいのです。
二の腕の脂肪はセルライトになるリスクも高いので、老廃物を溜めないようにすることも大切です。それには、「冷え」が大敵なのは知っていますか?
自分の二の腕を触ってみて、身体は冷えていないのに、二の腕が冷たく感じたら、もしかして冷えが影響して脂肪が付きやすくなっているかも知れません。
二の腕の冷えがどうして起こるのか、そして二の腕の冷えに隠れた身体の仕組みについてご紹介しましょう。
二の腕の冷えの原因
別に寒くもない、お腹を触ってみても冷たく感じないのに、なぜか二の腕だけ冷えているようなケースは、もしかして二の腕以外にも、冷えている部分がある可能性が高いです。
二の腕は、目に見えやすく、触りやすい部分なので、冷えていることに気が付きやすいですが、それ以外にも、「太もも」や「お尻」などが冷たくなっているのなら、隠れ冷え性のサインだと考えられます。
隠れ冷え性というのは、女性がよく感じている手足など末端部分の血行不良による冷えとは違い、太ももや二の腕、お尻などに血行不良を起こす「内臓の冷え」からくる症状のことを表しているのです。
手足は、心臓から遠いところにあるので、血圧が低い時には血行不良になりやすく、筋肉が弱いことで血液を押し出すチカラが十分じゃなくて冷えたりします。
二の腕や太もも、お尻などが血行不良になるのは、内臓が冷えていて体内に流れる血液そのものが冷えていることで、皮下脂肪がつきやすいところの脂肪を冷やして、冷たく感じさせるというわけです。
隠れ冷え性の原因
手足が冷たくなることと、内臓が冷えることは、全く別の原因ではなく、元をたどれば同じ原因に繋がります。人間の身体の中には、血管が張り巡らされていますから、血液が温かければ、冷えを防ぐこともできます。
冷えを左右する血液が、一番大量に集まるところは「内臓」です。お腹の中には肝臓、腎臓、膵臓、脾臓、胃、小腸、大腸など、多くの臓器が集まっています。ですから、お腹の中に冷たいものが入ってくると、内臓に集まる血液が、低温になるのは当然のことです。
外側から冷やすことよりも、内臓を冷やすのは、食べ物や飲み物の影響が強いのです。ということは、隠れた冷えを起こしやすいのは、温かい飲み物や食べ物でお腹の中から温めようとする寒い季節よりも、冷たいもので内側から冷やそうとする夏の方が、冷えリスクが高くなるのです。
二の腕の冷えと脂肪の関係
二の腕を触ってみて、身体の温度よりも明らかに低い状態が普通の状態になると、二の腕には脂肪が増えている状態ではないでしょうか。
脂肪は、温まると柔らかくなり、冷たくなると固まるのは、牛脂などと同じことです。脂肪というのは冷えることでその場に定着しやすくなるので、二の腕が冷えていると、脂肪がそこにとどまってしまいます。
そして二の腕は、わきのリンパ節にもとても近いので、リンパの流れにも影響して、老廃物が二の腕に溜まりやすくなりますから、脂肪と老廃物の組み合わせで、セルライトが誕生してしまうんですね。
二の腕の冷え対策
色々と、嬉しくないことが山盛りになる二の腕や太ももなどの冷えは、内臓を温めることが有効な対策です。内臓を温めるためには、冷たいものを食べたり飲んだりするのを控えること。
簡単なことのようですが、真夏に冷たいものを控えるのは、ちょっと無理があるかも知れません。そこで、内臓の隠れ冷え性予防におすすめの対策方法をピックアップしますので、自分が取り入れられる方法から試してみてください。
- 朝は50℃くらいの白湯を飲む。
- 生野菜よりも温野菜を多く食べるようにする
- 発酵食品を増やして腸の活動を活発にする
- 腹巻を着けて内臓を温める
- 冷え解消に効果のある入浴剤を入れた湯船につかる
- 肩甲骨の可動域を広くするように腕と肩のストレッチをする
- 生姜湯や高麗人参茶など温め効果のあるものを飲む
- 二の腕、太もも、腹筋、背筋の筋トレをして燃焼力を上げる
- リンパマッサージで老廃物の排出を促す
- 有酸素運動で脂肪燃焼を促す
以上の10つの中に、取り入れられそうなことがあれば、一つでも良いので続けてみましょう。もちろん、組わせて色々やってみると、身体の内側から冷えが取り除かれて、隠れた冷えを寄せ付けなくなるでしょう。
温めるだけでキレイになるワケ
女性のカラダに冷えが悪影響を及ぼすというのは、東洋医学でも古くから言われていることです。女の子は特に、足腰の冷えは女性機能の低下の原因になるので、良くないと言われています。
そうです。女性は男性よりも、お腹の中に女性だけしかない大切な子宮や卵巣があります。子宮や卵巣が冷えによって機能低下を起こすと、女性ホルモンの分泌にも問題が出てきます。
女性ホルモンには、エストロゲンという別名「美のホルモン」があります。冷えることで、美のホルモンの分泌まで影響したら大変です。温めることは、キレイになること、そして健康になって病気を寄せ付けないことなど、「良いことしかない」と言っても大げさではないほど、素晴らしい効果があるのです。
二の腕が冷えていることは、ぷるぷるの二の腕という見た目の問題以外にも、数えきれない影響があるので、冷え対策に頑張ってみましょう。