体の中から紫外線対策。「トマト」の持つ日焼け止め効果とは

「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言葉を聞いたことはありませんか。トマトには体に有効な栄養素が沢山含まれているので、トマトをたくさん食べると健康になってお医者さんにかかることが少なくなり、患者さんが減ってしまってしまうのでお医者さんが青ざめてしまうということを表した言葉です。

しかし、トマトの優れた効果は体が健康になるだけではないのです。トマトにはなんと美白効果もあるのですよ。女優さんの中にはおやつ代わりにトマトを食べている方もいらっしゃるというのですから気になりますね。今や日焼け止め対策はお肌の外からだけでなく、体の中からも常識なのです。

今日は体の中から紫外線対策、「トマト」の持つ日焼け止め効果についてご紹介します。

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トマトが日焼けに効くメカニズム

お肌が紫外線を浴びると、有害なものから皮膚を守ろうとして体内で活性酸素が発生します。この活性酸素は体を酸化させたり、老化させる原因となりますので、今度は活性酸素をなくすためにメラニン色素が活性化します。メラニン色素はシミや日焼けの原因となる物質ですので、紫外線を浴びると日焼けするということに繋がります。

このような日焼けの働きの中で、どこでトマトが活躍するのでしょうか。それは活性酸素の働きを抑える場面です。トマトの赤い成分は「リコピン」とよばれ、この「リコピン」には強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去してくれる働きをもっているのです。

体の中から紫外線対策。「トマト」の持つ日焼け止め効果とは

 

その他のリコピンの働き

トマトに含まれる「リコピン」には抗酸化作用以外にも優れた働きがあります。それはコラーゲンの生成を促し、コラーゲンの減少を抑制するという働きです。コラーゲンはお肌のはりや瑞々しさに必要な成分ですので、コラーゲンの生成が促されるということは、お肌のしわやたるみ防止にも効果があるといえます。トマトはまさに美肌効果が高い食品なのですね。

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一日にどのくらいリコピンを摂れば良いのか

リコピンの優れた日焼け止め効果がわかったところで、一日にどのくらいトマトを食べれば良いのでしょうか。およそリコピン15mgを毎日摂り続けるのが理想ですので、目安としては中程度のトマト2個、プチトマトなら10個程度を毎日食べれば良いことになります。

トマトを1日2個と聞くと大変に感じるかもしれませんが、トマトソースにしたり、ジュースにしたりすれば意外とすぐに摂ることが出来る量ですので心配いりませんよ。

体の中から紫外線対策。「トマト」の持つ日焼け止め効果とは

 

リコピンの吸収を高める摂り方

せっかくトマトを食べるなら、効果を最大限に引き出す食べ方をしたいですよね。以下にリコピンの吸収を高める効果的な摂り方についてご紹介します。

夜に食べる

トマトの日焼け効果を高めるためには、トマトを食べる時間も重要です。トマトを口にしてからリコピンがお肌の細胞に行きつくまでにかかる時間は、およそ6~7時間とされるからです。つまり、朝食でトマトを食べても効果が表れるのに時間がかかってしまうのですね。

そこで、トマトを夜に食べることによって、朝からのお出かけでも日焼け止め効果を得ることが出来るのです。

加熱して食べる

リコピンの吸収率を高めるのに最も簡単かつ効果的な方法は加熱して食べることです。加熱することによって、トマトの細胞内からリコピンが溶け出し、体に吸収されやすく変化するからです。

栄養素の中には加熱すると壊れてしまうものも多いのですが、リコピンに関してはむしろ加熱した方が体に吸収されやすい形に変化するということを覚えておきましょう。

調理に油を使用する

リコピンは油に溶けるという性質があるので、トマトを油で調理するとリコピンの吸収率を高めることが出来ます。トマトは生のままでも食べられる手軽なところも魅力なのですが、油で調理するというひと手間をかけることによって日焼け止め効果をアップすることが出来るのですね。

トマト缶やトマトジュースを上手に利用する

日焼け止め効果があるリコピンはトマトの赤い部分に含まれます。つまり、真っ赤に熟したトマトであればあるほどリコピンの含有量も多くなるのです。

スーパーで販売されているトマトにももちろんリコピンは含まれていますが、赤みが薄かったり、まだ青みが残っていたりすると、自ずとリコピンの含有量は少なくなります。その点、トマト缶やトマトジュースの原料となるトマトは、畑で真っ赤に熟した完熟トマトを使用しているため、リコピンがたっぷり含まれているのです。

日常的にトマトのリコピンを取り入れたい人は、気分によって生のトマトやトマト缶、トマトジュースを使い分けるのも飽きずに続けられて良いかもしれません。

体の中から紫外線対策。「トマト」の持つ日焼け止め効果とは

 

まとめ

私たちが普段何気なく食べているトマトには、強い抗酸化作用があり、日焼け防止や老化防止に効果があります。トマトは生で食べても、パスタやお料理のソースとして使用しても、ジュースやスープにしても美味しく頂ける万能食材です。

夏場は家庭菜園で真っ赤に熟したトマトを、秋冬は市販のトマト缶やトマトジュースを利用してなど、一年を通して上手にトマトのリコピンを摂り入れていきたいですね。