つい「宿題はやったの?」が毎日の口癖になっていませんか?なんでこの子は宿題をしないのだろうかと考えるとイライラしてしまったり・・・。出来れば言わなくても進んで宿題をしてくれたらいいのに、と悩めるお母さんは多いですよね。宿題をやりたがらない子供の心理や子供がやる気を出して宿題をしてくれる方法をご紹介します。
宿題をしない・やりたがらない理由
子供が学校から帰って来て、宿題を済ませたかどうか気になってヤキモキしてしまうお母さん、多いですよね。そして、いつになったら宿題するの?なんで宿題しないの?と子供を責めていませんか。まずは宿題をしない・やりたがらない理由を理解してあげましょう。
必要に迫られていない
宿題を忘れてみじめな思いをする、恥ずかしい思いをする、授業中にとても困ったなどの経験をそんなに感じていないと、「やらなくても平気だし!」と危機感が薄くなります。宿題を忘れても誰かに見せてもらえばいい、先生もあまり何も言わないということに甘えたりしてしまいます。
忘れてもどうにかなるという必要に迫られた感がないと、宿題しなくていいやと気が緩みがちに。
昔は宿題を忘れれば、教室の後ろに立たされる、授業時間中座らせてもらえない、廊下に立たされる、校庭を走らされるなど、それなりの罰がありました。一人だけ立たされては恥ずかしいです。だからやらなくちゃという気にさせられた面もあったかと思います。今は、そういう風潮がなくなってきました。
面倒臭い
学校から帰って来てから友達と遊んだら疲れてしまった、コタツでまったりしていたら面倒になってしまった、おやつを食べたら眠くなってしまった、面白いテレビに夢中になってしまった、ゲームをやっていて宿題に切り替えるのが面倒などなど、面倒臭い理由はそれぞれあります。
宿題しろと親がうるさい
「宿題やったの?」「宿題早くやりなさい!」とばかり気付いたら言っていませんか?宿題をしたのかどうかは、気になって仕方がないと思います。宿題をしたかどうか聞かないでいても、宿題を早く片付けないか気にしていることは空気を通しても子供に伝わります。
人は急かされたり、やりなさいしなさいばかり言われると、やる気を失ってやりたくなくなってしまいます。宿題もやりなさいばかり言われると、やる気がなくなってしまうのです。
宿題をなぜしないとならないのかを一緒に考える
一度親子でなぜ宿題をしないとならないか話し合ってみると良いでしょう。
子供は周りから怒られてしまうから宿題をする
子供からしたら、宿題はズバリ「やらないと怒られる」からが一番多い理由です。学校では自分だけ怒られて恥ずかしい思いをしたり、皆が宿題を提出している中で自分一人提出していないと、これまた恥ずかしい思いをしてしまいます。家庭では宿題をしなければ、親にガミガミ言われてしまいます。
宿題のねらい
子供は本来の宿題の意味があまり分かっていません。必要性を話して理解してもらう必要がありますよね。
宿題には次のようなねらいがあります。
・授業で習ったことを復習して、しっかり理解するため
・自ら考えたり調べたりする習慣をつける
・学習する習慣をつける
・授業で分からなかったことを再確認するきっかけ
・宿題という「約束」が、人との約束を守ること、指定された期限以内に物事を終えるという意味を教えてくれる
子供をやる気にさせる方法
では、子供に「宿題をやりなさい!」と言わなくても、自らやる気にさせる方法ってあるのでしょうか?
勉強しやすいように身の回りの整理整頓を
ぐっちゃぐちゃな机、整理整頓されていない本棚(教科書などが立ててある棚)では、宿題をするスペースもなく必要なものがどこにあるのかも分からず取り出しづらい状態になり、やる気も失せてしまいます。きれいに整うことで、やる気もアップします。
机の周りに誘惑になるようなものはありませんか?テレビ、ゲーム機、マンガなども出来れば宿題が終わるまでは離れた場所に置いておきます。
出来たら褒める
単純なことですが、「出来たら褒める」です。宿題をすることが出来たらすかさず褒めます。「今日は言われなくても出来たね!」「最近すぐ宿題を片付けているね!」など、人は褒められればやる気になるものです。
やりとげたらご褒美
「宿題が終わらないならおやつなし!」という脅すような感じではなく、「宿題が終わったらおやつ食べようよ!」と宿題を終えることが出来たら良いことが待っているというようにすることで、宿題を頑張って片付けようという気持ちになってきます。
達成感を感じられる方法を考える
「今日で○日連続で、宿題をすぐしてくれた」と言われれば、記録更新しようという気にもなります。また、宿題を終えたらシールを貼ったり、スタンプを押して達成感が得られるようにすると楽しみになってきます。カレンダーにシールを貼ってもいいし、オリジナルでスタンプを押す紙を作っても楽しいですね。
宿題はやったの?と鬼気迫らない
帰宅早々、「早く宿題しなさい」「宿題はやったの?」と急かして言わないことです。一番は言われなくてもやってくれるのがベストです。言いたくなる気持ちをグッと抑えて、あまりガミガミ言わないようにしましょう。ガミガミ言ったからとやる気が出るわけではありません。
学校からの帰宅後は疲れている
学校では授業を受け、友達関係で気を遣い、先生に怒られたり、遊び疲れたり、ストレスや緊張などで子供は見た目とは裏腹に帰宅後は疲れています。特に中学校では部活動の疲れも出ます。
帰宅後勢いでそのまま宿題をしてくれる場合もあれば、休んでからでないと集中して出来ない子もいます。
学年が小さいうちは、早めに寝かせないとならないこともあるので宿題は早めにやって欲しいところですが、中学生以降は夜寝る前に勉強した方がはかどる場合もあります。
宿題をさせるのに適した時間帯は?
どの時間帯に宿題をさせるのが適しているのかというと、その子その子で違います。夜集中できる「夜型」と朝に強い「朝型」と、やりやすい方法でやってみると良いでしょう。
夕食後は眠くなってしまいます。夜は眠くて集中せずその代わり朝スッキリ起きて勉強が出来るなら、朝にすると良いでしょう。
朝はギリギリまで寝ていたいというなら、夜集中して行う方が良いですね。特に受験生などは、一度仮眠してから勉強を始めるパターンもあります。夜は見たくなるようなテレビも多くなるため、そういった場合には、集中できるように見たい番組は録画して後日観るのが良いですね。
「宿題しなさい!」とイライラしたくないですよね。あまりやりなさいばかり言っていると、やる気の逆効果になってしまうので、ほどほどにしておきましょう。